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2008(Sat) 10/18
海外記3-6 … Hara-kiriパワー(51)
海外出張も今日で最終日。
明日の12:00の飛行機に乗れば、13時間後には成田だ。
となると到着は日本時間の日曜日の夜ということになる。
そうか…日曜日の夜か。
不思議なことに

アメリカに来ていてもなぜか毎日更新が完遂してしまった。別にそう苦労したわけでもなく、無理矢理書いたわけでもない。だが縛りがなければ書かなかったかもしれない。
正直毎日更新を課していた当初はそちらに気を取られていたが、これを3ヶ月も続けると別段どうということはなくなってきている。
まあこれは私がどうこうとかそういうことじゃなくて
インフレ、縛り育成、サイトコンテンツのために書き始めた乞食航海記。実際意味があるかどうかわからなかったが「やってれば何かが出てくるだろう」なんて軽い気持ちでやってきたが、最終的に結論まったく異質のモノになったと言える。

【がくぽ】ダンシング☆サムライ(途中)【手書き】 より
続けていれば辞め辛くなる。
7~8日続けて辞めるのは何の未練もないだろうが、3ヶ月も続けると辞めることの方に未練を感じてくるのである。これは皆さんの立場に置き換えても同じ事が言えるかもしれない。
うまく利用して欲しい。
さて
最終日の仕事も終わり、最後に行うべきは皆での反省会及び最終会議だ。
ここで今回の海外出張の仕事内容の復習、再確認を全員でした後
一言だけ言わせて貰った。
もちろん新入社員に対するものだ。
他の先輩は苦言を誰も言わないから私が言うしかない。

言いたいことはたくさんある。
朝の集合時間の事。プライベート時間のたるみ。出張時の仕事に対する考え方。
特に新入社員の反省会の言葉には唖然とした。「専門的な事だったのでわからなかったの。これが反省点です。日本でいろいろ勉強してわかるように頑張りたいと思います。」などという事を平気で言う。
あまりに視野が狭い。
わからないのは当たり前だ。そんなことはわざわざ言われなくてもこちらもわかっている。
だがそこが彼らの強みなのだ。
私たちは話や専門的な話を聞いてもある程度判る上、そこから現実の仕事の事にまで考えを発展させるので、モロに実務的な思考に陥る。要はすべて現実の仕事に変換して考えてしまうのだ。
だが新入社員の場合、そもそも内容があまり理解できないのでこれは不可能。できるわけがない。
ただ、だからこそ客観的に見ることができたはずなのだ。
取引先がこちらの会社の事をどう思っているのか。どう感じているのか。雰囲気など
第三者として見て何かを感じればそれでよかった。
そもそも私たちと同じ事をしようとしたのが間違いなのである。せっかく真っ白なキャンパスなのにそれを生かせてないじゃないか。
それを厳しく叱った。
SMAPの影響でオンリーワンという言葉が流行ったのは知ってる。若い社員は皆それを口々に言う。何かできなくても、実力的に劣ってもオンリーワン、私は私。違う方向があるのよ。
なんて感じだが実際やっていたことは
オンリーワンでもなんでもない。
私たちと同じ線上で、土俵ですべてを考えようとしてただけじゃないか。
オンリーワンなのであれば反省会で私たちが気づかなかった客観的立場、新入生だからこそ言える言葉を言うべきなのである。
専門的な事だったので… まだ知識がないので… まだ経験がないので…
そう言ってしまった時点で私たちと同じ土俵の目線に立ってしまっていた。それならわざわざ新入社員を海外に連れてきたりはしない。ベテラン社員を連れてくればいいだけの話。
オンリーワンを否定はしないが
それならオンリーワンであった故の結果を出さなければならない。
学生時代のように「俺は俺だから」なんて逃げ言葉だけでチヤホヤされる時代は終わったのである。すべては結果。この場で言うと結果とは…とりあえずは反省会での発言なのである。
何も知らない新入生だからこそ見えた事実を堂々と発言すべきだった。
…ということだ。
後は基本的な事項として朝の態度だ。
この場合先輩よりも早く来るのが当然だと私は認識している。例えば7時集合の場合。私が6時50分に来るのであれば、それを先読みし6時40分に来ておく。
これこそが礼儀。
…
だがそんな奴はいなかった。
私はこれを教えるために30分前に集合したりもしたのだが、意味がなかった。この場合、私は新入生が6時40分に来ることを想定し、そのさらに10分前に来ておくことで
義則「よし…一番だな」
財前「甘いぞ貴様!!」
義則「げっ!;;」
となり、次の日に新入生が6時30分に来るのを想定し、次は6時20分に来て
義則「よし…今度こそ…」
財前「おはよう。ゆとり君」
義則「げっ!?」
となって朝の厳しさを教えるつもりだったのに… 奴らが来るのはいつも5分~10分前だ。これでは教えたくても教えることが何もない。
「10分前集合だよ」なんて成人した人間に教える義理はない。そんなのは当たり前なのである。
まあ今で言う
体育会系のノリって奴なんだけど、もはや今の若い奴には通用しないのか…。
まあこれも公的会議の場で厳しく指摘しておいた。
うん。
3年後、4年後が楽しみだ。
当然ながら会議の場で怒ってたのは私だけだったけども(笑)。
…と堅い話が長くなってしまった。
18歳以上の話題はここで終わりにしよう。
さて
会議が終わった後で、うちの会社が新しく借りたというUSA新事務所の中を見学。
へぇぇ。こんなオフィスができていたのか。
そこで目に飛び込んできたのが事務所に置いてあったDELLの新PC。

財前「げっ。何これ。DELLの最新一体型のPCじゃん」
USA駐在員「え?そうなんですか?」
財前「これ無茶苦茶性能いいですよ」
USA駐在員「へぇ…」
財前「いいなあ」
社長「おまえもこっちに駐在するならもっといいの買ってやるぞ?」
財前「ぇ?」
社長「欲しいのか?こういう良いPCが。うん?」
財前「ああ。いや…私はこのPCは性能がいいなと言っただけです。スペックの話です」
…
危ねぇ。いきなり地雷を踏むところだった。USAで仕事とか一体何をしろと(笑)。
しかしこのオフィス…綺麗だな。
一応写真に撮っておくか。
財前「おいサエコ」
サエコ「ふにゃ?」
財前「!? 会議終わったからって気を抜くなてめえ」
サエコ「ふぁい;;」
財前「ちょっとそこに座れ。ほら。」
サエコ「え?なんで…」
財前「オフィスの写真を撮るんだよ。モデルだモデル」
サエコ「はい」
財前「よ~し撮るぞ」

財前「よし。題目(ゆとりと絵画)写真が完成」
サエコ「ひどいっ><」
財前「さっきの俺の会議の発言聞いてたのかてめえは。反省しろ反省」
サエコ「;;」
社長「まあまあ。もういいだろう。あんまり怒るな」
財前「…」
義則「財前さんも管理職なんだからパワハラに気をつけた方がいいっスよ…」
財前「どこがパワハラだバカ野郎。口は悪いが心は仏なんだぞ俺は。だいたいこういうのもお前らのためにだな…」
義則「わかってますよ…」
社長「おい財前」
財前「は?」
社長「ほら。撮れ。サエコとツーショット b」
財前「ええ!?@@;」
パワハラなんて言ってるそばで、唐突にセクハラ発言する社長…。
財前「はいはい…」
サエコ「^^。。。」
社長「綺麗に撮れたか?」
財前「一応…」

財前「じゃあ私も。おい義則。俺がその椅子に座ってるところを撮ってくれ」
義則「はいはい…」
社長「ん?財前。おまえそこに座るって事はUSAに駐在するのと同意だぞ?」
財前「ちょ…」
…
財前「義則。じゃあおまえが座れよ」
義則「遠慮します。 じゃあ慶子さん。どうぞ」
慶子「無理!!」
まあ…皆会議の席では真面目だが、公的な仕事が終わればこんなものである。
そんなこんなで事務所を後にし
今日のホテルに向かうことになったのだが
通訳君の話によると今日のホテルは「DUBLE TREE」というホテルらしい。アメリカのホテルにはよくある送迎車があるホテル。
さすがは手際の良い通訳君。会議の終わる時間といこいの時間を計算し、既に送迎車を呼んであるらしい。
通訳「送迎車が既に来ているはずです」
社長「相変わらず優秀だねえ。君は」
通訳「私などまだまだです。お恥ずかしい限りですよ」
財前「相変わらず優秀だねぇ。君は( ^ω^)」
通訳「うるさいよ」
財前「それで?発信器を買いに行く手はずは整っているんだろうな」
通訳「ああ。今日の夕方は皆で買物タイムって事にしてある。それに送迎車は巨大繁華店が並ぶウォールマートへ行くように指定してるからバッチリさ」
財前「さすがだねぇ」
通訳「フフフ。それほどでもないですよ」
財前「そこにありそうなのか?」
通訳「多分ね」
…
通訳「それよりそっちはどうなの」
財前「ん?」
通訳「金の準備はできてるんだろうね?」
財前「もちろんさ☆」

通訳「よろしい(・ε・`o)」
外に出ると通訳の言っていたとおり送迎車っぽいのが来ていた。
車の塗装にホテル名DOUBLE TREEって書いてある
しかしこれ…
ちょっとまて…
この車…
リムジンじゃねえか(笑)

財前「ちょ…待てよ(笑)」
義則「凄げぇw」
サエコ「><」
財前「てめえこんなところに金かけてんじゃねえよ」
通訳「え?」
財前「リムジンって…金銭感覚ってもんがねえのか貴様は。経費もバカになんねぇんだぞ。少しは考えろ」
通訳「…」
…
通訳「あ。そう。じゃあ財前君。先に乗れば?」
財前「ん?え?」
通訳「そう思うなら先に乗ればって言ってるんですよ」
通訳「あ…ああ。いいよ」
う…。
先に乗れと言われるとちょっと…
こんな車に乗るのははじめてだし…
ドキドキする鼓動。

堂々と佇むリムジン。
富。栄光。
格差社会。
その象徴であるリムジン。
映画によく出てくるリムジン…。
中は一体どういう風になってるんだろう…
これって中の画像ブログに載せても怒られないよね?
いいんだよね?
私は恐る恐るドアに手をかけようとしたが…
思いとどまった。
こういう車って普通運転手がいるよね?
だったら客が勝手にドアを開けて良いんだろうか?
普通運転手がドアを開けるような気がする
一応通訳君に確認しようと振り返ると…
誰もいない。
あれ?みんなは?
え?え?みんなは?
って横見ると
みんな違う車に乗り込んでる。
ちょ…
あれ?こっちのバスにもDUBLE TREEって書いてある。
って
呼んだのは無料送迎バスかよ!!

財前「またやりやがったなこのスケコマシ野郎!!」
通訳「会社の経費考えないならそっち乗れば?(・ε・`o)」
財前「無料バスがあるなら先にそう言えよ!」
通訳「君が早とちりしてリムジン呼んだのと勘違いしたからだろう」
財前「…」
通訳「呼ぶわけないでしょ…そんな高い車」
財前「そうだね…ゴメン」
はぁ… くそう。
リムジンはどこか他の貴族が呼んだモノだったか。
そりゃそうだよね…。
乗れるわけないよ。私たちが…。
まさに格差社会。
しかし通訳の野郎。あれに乗れとか洒落にならないジョークだ。
1枚も2枚も上手…
そして無料送迎バスはホテルに行った後
目的であるウォールマートへ出発。

結構長い道のりだ。
ふと車内を見るとみんな疲れているのか寝ている。
義則とかi pod聞きながら寝てる。
ふむ。
こいつらはどんな曲を聞いてるんだろうか。
義則の耳からイヤホンを外して聞いてみた。
ほう。EXILEか。今風だねえ。
私も自分のIPODで何かを聞こうとしたが、思いとどまった。
ちょっと思いついたのだ。
知らぬうちに私のIPODを義則に聞かせるとなんかサブリミナル効果みたいなのがあるんじゃないかと。
ウフフ。
私は自分の「にこにこ動画」スペシャルセレクションをリピートしてセット。
それを義則の耳につけておいた。

クックック… コレデ奴も 目が覚めたらニコ厨
リピート曲は当然「ダンシングサムライ」。
EXLIEが好きなら
きっとこの曲の良さがわかるはずだ。
そして数十分後…
義則「ん?」
…
義則「…あれ?」
財前「…」
義則「??」
状況がまだつかめてない義則。
義則「…」
財前「…」
…
義則「ああ。なんだ財前さんのPODっスかw」
財前「…」
義則「へぇ。これ誰の曲ですか?」
財前「GACKTだよ」
サエコ「!? 」
ここでサエコが反応
サエコ「財前さんGACKTなんて聞くんですか?」
財前「まあな」
サエコ「なんの曲?」
財前「まあ聞いてみろよ」
そうやってサエコにも聞かす。
サエコ「。。。。。 あれ?う~ん…GACKTっぽいけど…。音質悪くないですか?」
財前「まあな」
サエコ「でもイイ(*ノωノ)」
もちろんサエコに聞かせたのは原曲じゃなくポコ太さんの方。
やはりな。
二人がすっかりこの曲の虜になってしまっていたことは言うまでもない。
彼は帰り道もこの曲をご機嫌に聴いていたからね(笑)。
だがニコニコ動画のサイトを見せて聞かせても
恐らく彼らは受け入れなかっただろう。
それが先入観というモノだ。
それが
YAHOOに毛が生えた程度しかネットを知らない者達のサガ。
インターネットから派生する文化はリアル現実の音楽には勝てないという先入観。
この先入観を外し
素直に身近なIPODから入らせてあげれば
彼らも素直にその素材を評価できるのである。
そんなこんなで ヘァ!! なんて言ってる内に
ウォールマートに到着。
しかし先に夜食の食料品が必要と言うことで日本食?があるスーパーに行くことにした。
アメリカの大物食料ばかりですっかり胃袋が疲れ切っている皆。
そんな私たちを見て通訳君が気を利かせていたらしい。
通訳「本日は慰労として日本食をご用意いたしております」
社長「相変わらず優秀だねえ。君は」
通訳「私などまだまだですよ」
財前「相変わらず優秀だねぇ。君は( ^ω^)」
通訳「うるさいよ」
しかしこのレストラン凄…

経営者の趣味か?
いきなり出迎えたのがラピュタのセル画という凝りっぷり(笑)。
なぜムスカじゃないんだと突っ込みたかったが、それはやめておいた。
…
っと。
とここまで書いてきたが
長いので一度切ろうか? 後の記事予約投稿しとけば明日楽だし…
しかしそうできないのが私;;
でも携帯じゃこれ以上見れないよ?多分。
まあ見れなかった人はPCで見て欲しい。
っていうのもアレですね。
切ります。
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