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2008(Mon) 10/13

海外記3-1 … WINGATE   (60)

海外滞在記 … Comments(60)

 
 はい。どうも皆さん。

 今日更新はするつもりなかったんですが、時差ボケと飛行機で寝過ぎたこともあってホテルでほとんど寝れませんでした。かといってフロントミッションをずっとしてるわけにも行かないので、簡単な記事でも書こうかなというわけですね。

 ええ。

 アメリカに行きたい

 なんて人は参考になるかもわかりませんね。







 さて

 今回の出張は…

 日曜日の12時に出発したわけだが、

 行き先はまず成田からCHICAGOに行ってRALEIGH DURHAMに行くというコース。

 シカゴは誰でも知ってると思うが、DURHAMというのは恐らく初耳じゃあるまいか。

 実は私も知らない。こんなところ。

 もはや海外出張の行き先などろくに調べずに旅立つことはデフォとなっている私だが、実際現地の事など調べなくたって充分やっていける。

 いや。これはビジネスしかり、新婚旅行とかそういう場合を想定した話をしているわけだ。

 まあ事前にホテルさえ取っておけば

 そこに案内パンフレットが山ほど置いてあるので、パンフレットに書いている場所に適当に行きゃあ観光なんて完璧にできる。

 事前になんて調べなくても現地ですべて対応できるのである。


 もちろんこんな事言うとよく

 おまえ自分の行き先さえどんなとこか知らないの?あり得ないでしょ。事前に調べるのが普通。



 なんて返事が返ってくるわけだけれども

 私の経験上

 得てして事前に調べまくっている奴ほど現地…というか本番に弱い。

 それに、こういう奴はつい現地でウンチクを語り出すのでウザイ。
 
 さらにこういう奴は現地に行ったときに度が過ぎるくらいの安全行動をしたがるので

 行動を共にするとネタにならない。

 と悪いところばかりなのである。


 第一私は何も調べずぶっつけ本番で現地に行って
 
 何一つ問題が起きたことはないのだから…。


 さて

 そういうわけで

 今回の出張には社長やお偉いさん以外にも、なぜか新入社員を3名も連れて行くという事になっているので(普通連れて行かないんだが…)

 ちょっと今までとは勝手が違う。

 まあ海外駐在員を作るという会社の方針上、新入社員当たりを早めに海外に連れて行っておけば、
「自ら志願して海外駐在員をしてくれるかも?嫌がらないかも?」なんて事になるのでは?

 なんて社長の甘い考えがあるのだろう。

 駐在したい奴などもちろんいるはずがないのだが…。

 
 しかし今回はその3人の面倒を見るという役も私の業務の中に入っているから大変である。


 一人は出発前日に緊張から腹痛起こして風邪引くし、もう一人はまったく緊張感がない。もう一人は真面目すぎるのでイジレナイ。

 と三者三様なのである。

 
 ちなみに今回のフライトは11時間。

 結構長いのだが、私も過去の出張で慣れていたのか、今回のフライトはそれほど苦痛ではなかった。

 この感じだと6時間程度の飛行機なら今は苦もなく軽く乗れてしまうかもしれない。

 慣れとは恐ろしいものだ。

 
 もちろん当然ながら新入社員は11時間というフライトだけでグロッキーだったが(笑)。

 新入社員はなんとか鬼門の11時間フライトを耐え抜き、

 さあホテルに行って休もうと思ってるみたいだが…


 奴らは知らない。

 これからが本当の海外出張の恐ろしさだということを。


 昼の12時からシカゴに飛んだ。

 ああ。日本時間では到着したのは夜中の11時だ。

 確かに新入社員はもうオネンネする時間だろう。

 しかしだ!!

 奴らに休息する時間などない。


 なぜなら

 それは日本の時間。

 今到着したシカゴの時間。


 それは朝の9時なのである。


 つまり到着した瞬間に仕事スタート(笑)。

 


財前「よ~し。おまいら。時計の針を合わせろ。現在朝の9:15分」

義則「え~!? 今朝なんすか?」

慶子「ちょっと休ませてください;;」

サエコ「^^」

財前「新入社員の分際で弱音を吐くな貴様ら。このゆとりが!!」




 まあ…実際にはここまでは言ってないが、近いことは言ってる。

 ちなみに新入社員は男1人、女2人という構成である。

 ここ数年の新入社員は何かあるとすぐにぐうたらするのが特徴的だが

 まあこれは世代的なものだろう。当時の私たちの時のような

 軍隊みたいな新入社員教育は社会に受け入れられないことは理解している。

 体罰も駄目。セクハラも駄目。プライベート混合も駄目。

 わかってるさ…。 これが奴らの常識だ。

 ゆえにこちらは
 
 教育のために
 
 厳しい言葉で彼らを鼓舞するだけだ。

 これはセクハラでも体罰でもなんでもない。

 応援なのだ。エールなのだ。



 そして…

 6、7時間の公務後

 なんだかんだでホテルに到着。

 チェックインを一人一人済ましている最中に既にコックリコックリ寝かけている新入社員の面々。

 上司はそれを見てあきれ顔だ。



 
 このゆとりどもが!!
 


 と叱ろうとしたが、ホテルの受付の女性が意外に美人だったのでやめた。

 まあこんなことはありっこないが

 万が一という事もある。

 万が一受付の女性が私の事を気に入っていたら…

 という0.01%くらいであろう可能性すら捨てるわけにはいかないのである。


 ここで怒るのはマイナスである。紳士に接しないと。


 

 ちなみに今回のホテルは出張人数も多かったので安く上げた。

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 1泊65ドル程度。  

 曜日によって値段が変わるので実際は65ドル~100ドルと言ったところだ。


 高いと感じるかもしれないが

 ヨーロッパだと、これが一泊3万円とか4万円とかになるから気をつけろ。

 1泊1万円は海外では安い方という気持ちを持った方が良い。
 

 まあ観光ならどうでもいいかもしれないが

 ビジネスで行く場合、安いホテルは仕事にならない。

 このようにブログがかけるのもインターネットが繋がっている賜物だし、日本の会社でのコンタクトはすべてメール。 

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 そしてホテル内で危ないいざこざなどが起こっても困るし
 
 取引先の方もどういうホテルに泊まっているかはちゃんとチェックする。

 そう。安いホテルに泊まっているビジネスマンなどは信用できないというレッテルも貼られるのである。

 まあそういう事もあってうちの会社も最高責任者である社長と数人に限ってはこのホテルではなくヒルトン、シェラトン級のホテルに泊まる。

 一見無駄なような気もするが、それが会社の品格というものを決定するからやはり重要なのだ。

 金は使えるところには使っておかないと

 相手にケチというレッテルを貼られ、逆に多大な損害を被る。

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 そう理解するんだ。

 それが会社なのである。出張なのである。


 間違っても新入社員のように


義則「財前さんなんでここベッド3つもあるんスか? 」

財前「ん?」

義則「こんなデカイベッド必要ないんスけど」



 なんて言わないように。

 一見無駄なようで無駄ではない。

 こっちではベッドひとつのホテルを探す方が難しいのだ。

 そういう事情も徐々にわかっていかなければならないだろう。こいつらは。




 
 その後30分くらい部屋で休憩下後、夜の7時くらいになったので

 皆を呼び出す。




財前「飯に行くぞ」

義則「え~。今日本だと夜中っスよ。俺飯食べなくていいっスよ。」

慶子「寝たいですぅ~」

財前「…」


























財前「さっさと起きてこい!!」



















 まったくゆとり共が。

 年が4,5歳離れるともうこれなのか。

 まあいいよな~おまえらは

 こうやって愚痴を言える先輩がいるんだからよ。

 私なんて海外出張行ったときはいつも社長とか常務とかが直属だったんだぜ?

 愚痴のひとつも言えなかったというのに…

 


 それに飯というのは

 先輩も含めてみんなで食べにいくわけだから

 行かないで寝てますなんて事は

 いくらプライベート時間だとは言え許されないのだ。

 定時が来たら会社の上司であろうと赤の他人。

 なんて机場の空論を並べられても困るのだ。














 しかしまあ…教育は難しい。

義則「財前さん。うまい飯なんでしょうね」

慶子「あ~眠い~」


 …
 
 こんな彼らを

 どうやって教育すべきか(笑)。

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 頭が痛い。

 だがやらねばなるまい。

 
 この中から…


 一人でもいい。

 将来トップに立てるような人材に育ってくれれば

 と願わずにはいられない。


 私としても難しい話だ。

 上司としては…自分よりも後輩が仕事ができるようになってくれればこれほどの喜びはないが、同時に自分は必要なくなるというジレンマに陥る。

 この辺が難しいところだ。

 特に大手企業の場合「出る杭は打たれる」というのは日常茶飯事。

 もちろん頷ける部分もある。


 しかし中小企業の場合こんな事は言ってられない。

 自分よりも上に言ってくれれば、それはかなりの戦力になっていると同意であるからして

 会社も当然相当実力がアップしているわけだ。

 …それならそれでいいか。

 なんて思いもあるのである。

 
 

 しかし

 そんな事を考えながら歩いていると

 つい道に迷ってしまった。


 しまった… 思いにふけって道をよく見てなかった…。

 しかも

 なぜかこんな時だけ鋭い新入社員が突っ込んでくる。



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義則「あれあれぇ? ここさっき来なかったスか?? これ財前さん道間違えてないっスか?」

慶子「え~ うそ~ ここさっき来たの?」

財前「そ、そんな事あるわけないだろう。気の性だ」

義則「ちなみにどこに向かってんスか?」

財前「社長の泊まってるヒルトンだよ」

義則「ヒルトン!? 社長のとこ行くんですか?」

財前「ヒルトンに行けばレストランがある。それに社長の部屋に押しかければタダで飯食えるしな」

義則「え~!? 財前さんが奢ってくれるのかと思ってたのに(笑)」

財前「日本で無茶苦茶おまいらにはおごってるだろ!」

義則「こっちでもそうかな~と」

財前「まあまた今度な。だいたいな…。こっちは1食5000円じゃ足りないんだぜ?」

義則「ほぅ」

慶子「うわぁ:;」

財前「つまりおまいらに奢る金があれば最強アイテムがいくらでも買えるわけだ」

義則「ぇ?」

慶子「??」

先輩方「おい財前。こんなとこでしゃべってないでさっさと行こうぜ」

財前「あい。よ~し。 多分…こっちだ」

義則「…」







 …





 こんなの当たり前である。

 私が連れてきてるなら当然私が奢ってやるが

 今回は社長含め上層部がヒルトンに泊まっているわけだ。

 となれば上層部の方が奢るのが筋に決まってる。

 今回一緒に飯に行っているメンバーは新入社員と先輩も含めて8名もいるのだ。

 こうなると一番年上の先輩が我々に奢るという話になってくるが

 実はこの中では役職的には私が一番上になるので…


 非常に微妙なのだ。

 でも役職は上でも多分…年齢も含めると給料は私の方が安いと思う。







 とにかく

 日本ではまだしも

 ドルという制限がある

 外国に居る以上、8名分も奢るのはキツイ。



 ここは上層部にやらせるのが筋。


 というわけでヒルトンになんとか着いた私たち。



 すぐにフロントに趣き、名刺を見せて社長と同じ会社と言うことをフロントにわからせる。

 そして

 電話で上司を呼ぶ。


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財前「財前ですが…」

上司「なんだ? おまえ別のホテルじゃなかったか?」

財前「是非食事をご一緒させていただきたいと思いまして」

上司「ふむ。話でもあるのか。 で? おまえだけか?」

財前「付き添いが少々…」

上司「…何人だ」

財前「新入社員含めて8名です」

上司「ん?なんだって…?  何名だって?」

財前「8名です」

上司「8名!?」 

財前「彼らも疲れております。明日に備え…できれば下のレストランにおいしい物でもたべさせてやりたいと…」

上司「あそこは一人5000円以上するんだぞ?おまえ。 8人は多すぎる。」

財前「では下でお待ちしております」

上司「お…おい!!」














 うむ。これこそ上司の役目。

 普段高い給料貰ってる人というのはね。

 こういうために貰ってるんですよ。うんうん。 自分のためだけに貰ってるんじゃない。
 
 いやあ。それにしても

 リブステーキおいしかったですねえ。

 アメリカ第一日目の飯は上司の財布を使って完全回避。

 ええ。おいしいレストランだとアメリカもいけるんですよ。意外と。

 後輩に私と同じようなまずい飯を食わせてイメージを悪くしたくないな…ってのもありますしね。


 けど明日からは得意先との食事になるので

 こうは行かないでしょうねぇ…。











 彼らにも試練でしょう。




 次話 →  http://ninehalt.blog4.fc2.com/blog-entry-829.html



 ちなみに現在朝の6:00分です











その他の海外記 http://ninehalt.blog4.fc2.com/blog-category-30.html
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