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2008(Sun) 07/20

大学時代 回想13 友情と恋愛(ノリ編)(49)

財前History … Comments(49)

この記事は管理人の大学時代の回想記の第13弾。
 回想1「一楽木工」 ~ を見ないと意味不明なので注意してください。



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回想1…一楽木工 
回想2…応援団
回想3…リリカ再来
 
回想4…ストーカー財前
回想5…バイク免許取得の先に
回想6…社会人の鏡
回想7…研究室所属 

回想8…友情と恋愛 
回想9…ホッケー女のイメチェン文化祭 
回想10…阿鼻叫喚の魅力
回想11…無駄が必然に変わった日
回想12…動き出した思惑
回想13…友情と恋愛 (ノリ編)
回想14…マグナム砲の覚醒
回想15…帰れない者達
 






















ノリ「おれ…」

財前「うむ」

















ノリ「ホッケー女の事が好きなんだよね」


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財前「なに!? ホッケーだと!?」












ノリ「うん」

財前「ホッケー…」

ノリ「4年生になった夏頃から気になっててさあ」

財前「あいつ最近やたらモテテるな…」

ノリ「毎日ホッケーの事ばかり考えてるよ」

財前「みんな外見に騙されているんだ…」

ノリ「聞いてる? おまえホッケーさんと仲いいじゃんか~。ちょっと手伝ってよ」

財前「手伝うって…よりによってアイツか…」

ノリ「?? なんかまずいのか?」

財前「おまえというより俺がまずいんだよね…」

ノリ「ん?どういうことよ」

財前「俺にはチズエさんの件があってさ。ホッケーには負い目があるんだよ」

ノリ「でも実際ストーカーはしてないんでしょ」

財前「それはそうだけども…」






 ノリがホッケーを好きな事には驚いた。もちろん何とか協力してあげたい。しかし私が協力する場合ホッケーというのに問題がある。
 
 ホッケーと言えば言わずとも知れたチズエさん一味の大将格。大学1年で私がチズエさんにアプローチした際にあろうことか勝手に私をストーカーと勘違いし、大学内に広め、そしてチズエさんとの恋を無茶苦茶にした張本人である。

 もちろん大学3年生で一緒の研究室になってからいろいろ親密になり、私の性格も分かって貰えてきている。ゆえに徐々にストーカー疑惑は薄れてきているはずだ。もしかすると今は私が本当にストーカーをしていたとは思ってないかも知れない。

 だが普通の目では私を見ていないはずだ。

 いつも何かと突っかかってくるし、私を絶対に見下しているので素直に話を聞いてすら貰えない。

 そんな状態の私とホッケー。そしてその私の親友であるノリ。私とつるんでる時点でノリも同格扱いのはず。そんなノリとの交際をホッケーが受諾するだろうか?

 これは難問だ。

 それにホッケーはモテル。1~3年まではただの芋っぽい女だったが、4年生になって部活を制限しだした辺りからかなり色っぽくなった。研究室内の男も数人彼女も魅力に取り憑かれ交際を迫ったことがあるほどだ。(もちろんフラれているが…)

 チズエさん一味は色っぽくて美人が多い。こういう子達と3年も一緒にいて自然とファッション、髪型に影響を受けたのだろう。今や芋女の面影すらない。

 だが…

 人間そんな早急に変われるのは外見だけである。

 成人をすぎた年齢で性格まで変える事はほぼ不可能だ。

 つまり男を見下す勝ち気な性格と、積極的で好戦的なスタイルは一切変わってはいない。得てしてこういうタイプの女性はノリの様なおっとりとしたスロータイプの男を好きになることは少ない。人間的に自分よりも優れた男じゃないと認めないだろう。

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 そう考えてしまうから難しい。今、親友としてノリに言える最高の言葉は




 ホッケーは諦めて手の届きそうな女に鞍替えし、その女とよろしくやる






 これである。

 いや。まだ大学生活が1年以上残っているなら「当たって砕けろ」の精神でアタックしてみるのも得策だ。しかし大学生活はあと半年しかない。

 たった半年しかないのである。

 ノリとホッケーの関係はお世辞にもいいとは言えない。

 ホッケーにこれからアプローチしてデートに誘うまで行くに恐らく数ヶ月は要する。そしてそれだけ時間をかけてもしフラれた場合。

 もうノリに残された大学生活はない。

 彼は私のようなタイプとは違う。私のように一目で女性に惚れてすぐ本気一直線モードになれるようなタイプではないのだ。現にホッケーとは1年半も研究室で一緒にいながら、告白しようと思い立ったのが今だ。

 出会ってから告白しようと決意するまで…なんと500日以上もかかっているのである。

 というよりも…これが普通なのかもしれないが。

 まあ研究室が一緒でずっと同じ蓆の行動してたので、ノリの存在も性格もホッケーがよくわかっているのは幸いかもしれない。1から根回しをする必要はないけども…。

 明日告白しても違和感はないかもしれない

 しかしこんなことをノリに言うわけにもいかないし…

 …


財前「う~む… ていうかノリ。おまえホッケーの事がそんなに好きなのか?あれだったらコンパとかでさ。他の女をいくらでも紹介してやるぞ?」

ノリ「いや。本気なのよ」

財前「…」

ノリ「けど自分の立場もわかってるよ。多分駄目だよね…」

財前「奴は今天狗だぞ? おまえが告白したら4人目じゃない?研究室で告白する奴」

ノリ「そうなの?」

財前「あり得ないモテ率だ…」

ノリ「綺麗になったよね」

財前「うむ。一発ヤラせてもらいたいくらいだな」

ノリ「おいww」





財前「しかしなあホッケーみたいな旬なタイプをどうやって攻略すればいいか全然思いつかんよ…」

ノリ「攻略方法は決めてるよ」

財前「なに!? ほ…ほぅ…。どうする気だ」

ノリ「公園に呼び出して告白する」

財前「…ぇ?」

ノリ「男は当たって砕けろだよ」

財前「で?それから?」

ノリ「ん?それだけだよ」

財前「戦法ってそれだけかよ(笑)」

ノリ「俺も男だ。やるときはやる」

財前「いや。それはわかるが、攻略法を聞いてるんだよ。戦い方ってものがあるだろう」

ノリ「だから当たって砕けろでいきなり告白するのよ」

財前「いや…ちょっと待て。だからな。それは戦法じゃない」

ノリ「??」


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財前「まったくおまえは女の事を何もわかってないな。いいか?」

ノリ「@@;」

財前「おまえな。そんなドラマみたいな話はないんだよ。おまえはホッケーの事でいつも頭が一杯だからいきなり告白でOKと思ってるんだろうが、ホッケーはそうじゃないかもしれないんだぞ? おまえの事なんて全然眼中にないかもしれないんだぞ?

ノリ「うん」

財前「そんな状態でいきなり告白しても何ら光明は見いだせない」

ノリ「うん」

財前「まずはホッケーの意識をこっちに向かせないと」

ノリ「どうやって?」

財前「俺はあなたの事が好きですっていうのを暗にわからせないとな」

ノリ「言えばわかるでしょ」

財前「いいか?急に恋なんかには落ちないんだ。電車の中、家そして普段の時間でもおまえのイメージが脳に出てくるようじゃないと。まずはそこからなんだ」

ノリ「え~ なんか面倒だなぁ。ハッキリ言っちゃえばいいじゃん」

財前「ハッキリ言うとそれで終わりだぞ? その時点で終了するんだぞ?友達関係も終わるんだぞ?」

ノリ「それでいいよ。俺は白黒ハッキリさせる男」

財前「…。あのな。2択じゃないんだぞ。50%の確率で成功するなんて事じゃないのよ?これは」

ノリ「わかってるよ」

財前「まずだ。いきなり告白するののに公園というのが間違ってる」

ノリ「なんで!?」

財前「そんなんで成功するのはジャニーズ野郎だけだ」

ノリ「…」

財前「ギャップをうまく使うとどうかな」

ノリ「ギャップ?@@:」

財前「ノリは六本木や新宿の高級レストランとかそういう所いかないだろ?」

ノリ「いかないね」

財前「そこにホッケーを誘うのさ」

ノリ「ええ!? 高そうだな…」

財前「1万5千円くらいだよ」

ノリ「二人で?」

財前「一人に決まってんだろ」

ノリ「高けぇw」

財前「そこにスーツを着て行くんだ」

ノリ「それは財前がやってることじゃないの? 俺はスーツとか着ないんだけど」

財前「そのギャップがいいんじゃないか」

ノリ「!?」

財前「ノリがスーツ着て高級レストランに行くなんて想像つかないわけさ。みんな」

ノリ「うん」

財前「だからいいわけよ。ホッケーからしたらな。こう思うわけさ」

ノリ「うん」

財前「え。。。ノリ君がこんなとこにこんな格好で誘ってくるなんて… もしかして私のこと大事に思ってる…ていうか好きなの!?」

ノリ「…」

財前「え~やだぁ(*´Д`*)  ぽっ…」

ノリ「…」

財前「これにより告白せずしておまえの気持ちを伝えられるわけだ」

ノリ「ほほう」

財前「そして高級ホテルのレストランという非現実な所だけに女の思考回路も緩くなる」

ノリ「うむ」

財前「そこで一気に告白。畳みかけるわけだ。もちろん返事は後日でいいと言っておく」

ノリ「うん」

財前「次の日以降、ホッケーはおまえを意識するようになる。するとおまえのように家に帰ってもノリの事を思ってしまうわけだ」

ノリ「うむ」

財前「少なくとも公園で言うよりは成功率は上がる。」

ノリ「な…なるほどぉ。でもそんな簡単に行くかねぇ」

財前「ノリみたいな奴が普段ないことをするとな?女はグラっとくるんだよ」

ノリ「ほほぅ」

財前「自分のためだけにわざわざしてくれたって恩義にも感じる」

ノリ「そうか!」

財前「ちなみにコレは俺がやっても何ら意味がない」

ノリ「なんで?」

財前「女は ”いつもこんなとこ連れ込んでるのね財前は…やっぱり変態!” と思われて終わる」

ノリ「ぶお」

財前「つまりおまえだからこそ意味が成す戦法。自分のイメージをうまく有効活用しなければならん。わかるね?」

ノリ「わかったわかった。で?クリスマスかな?やっぱり」

財前「バカ野郎。ホッケーはモテルんだぞ。クリスマスは誰か他の男に誘われるかもしれんだろ」

ノリ「;;」

財前「ゆえに先手必勝。来週くらいで良いんじゃないか?」

ノリ「そう考えると時間がないね。 あ。でもスーツがない;;」

財前「しょうがないな… 俺のを貸すよ」







ゴソゴソ…











財前「ほら。これ」

ノリ「ちょww 紫のネクタイとかww」

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財前「普段着るとおかしいけど、新宿や六本木ならなんら違和感がないから心配するな。」

ノリ「そういうもんかねぇ」

財前「これにベージュのスラックスだな。」

ノリ「…」

財前「じゃあこれ持って帰れよ。踵で裾を踏むなよな。これ高いんだから」

ノリ「わかった」




 現実的に

 女は男が思っている以上に「非現実的」な世界に弱い。公園、学校などは現実的な場所である。ここだと普段の自分のテリトリーなので冷静な判断を下すことができる。脳内ドーパミンが噴出しにくいわけだ。

 恋とは必然でもなければ現実でもない。これは脳内麻薬から起きる現象ということが科学によって証明されている。つまり恋してるということは平常心ではないのである。「100年の恋も冷める」という古い言葉があるけども、これはあることがきっかけで脳内麻薬の分泌が止ってしまう事が原因。

 つまりノリとホッケーのようにホッケー側にノリに対する恋の脳内麻薬が一切分泌されてないパターンの場合、まずはホッケーの脳を刺激しないと何も始まらないのである。

 それゆえの非現実的な高級レストラン。農大生は普段立ち寄らない新宿、六本木。そしてあり得ないノリのスーツ姿なのである。

 これによりホッケーの脳は刺激されるはずだ。ここで間違って脳内麻薬の毛穴が開いてくれれば…

 ホッケーは自分の意志とは反して恋に落ちてしまうんじゃないかという戦法。

 まあ成功する保証はないけれど、利には敵っているはず。

 一般的にも金銭力のあるオヤジがスナックやクラブの若い女を虜にしてしまうのは恐らくこういう技を巧みに使ってるからだと思う。だから金のない若い男に夜の女はなかなか回ってこない。




ノリ「いやあ。今日来て良かったよ。 どう?まだ飲めるかい?」

財前「え?」

 時計を見るともう深夜の3時を回っている… 
 
財前「まあ…いいけど」

ノリ「じゃあちょっとこのワイン貰うよ?」

 そういってノリは私が亜美さんと飲んでいたワインを掴み、グラスに注ごうとしたが…


財前「おい!!待て!!」

ノリ「@@;」

財前「バカ野郎。それは亜美さんが飲んでたグラスじゃないか。 貸せ!! コラ」


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ノリ「え?ああ。ごめんごめん。じゃあグラス洗ってから飲むよ」

財前「バ…バカ!! やめろコラ!! 洗うな」

ノリ「へ? @@;」

財前「亜美さんが口をつけたグラスだぞ?これは」

ノリ「あ…ああ」

財前「それは洗わずに取っておく」

ノリ「変態www」

財前「いずれキスするんだから同じ事だ」




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ノリ「…」


 断っておくが、別に亜美さんが飲んだグラスを後で舐め回したとか、しゃぶったとかそういうために洗わずに取っておこうとしたのではない。そこまで変態じゃない。誓ってもいい。

 ただ、亜美さんが飲んだグラスでノリが飲むというのがちょっと許せなかったというだけ…。

 …


 結局ノリとはその日の朝まで飲んでしまった。

 いや。というより飲むしかなかった。

 …

 なぜならノリと私のお互いが予感していたからだ。わかっていたからだ。この恋は敵わぬ恋だと。それはノリ本人もこの時点でわかっていたに違いない。

 そういう雰囲気だったし、今日私の家に来たのもこういう相談をしたのも、それは協力を仰ごうとしたのではなく、ただ誰かと話したかったからだろう。ではなぜ告白を急ぐのかというとそれは楽になりたいからなのだ。
 
 ずっと片想いの状態をノリは何百日も続けてきたのだ。

 この想いを残して卒業したら一生悔いが残る。ゆえに今の時期にケジメをつけておきたかったのだろう。それに片想いの女性がいるときにクリスマスを何もせずに一人で過ごすというのは非常に辛いものがある。その子の事を思い浮かべながら胸が苦しくなるけれど、だからと言って告白する勇気もない。

 いや。告白する勇気がないわけではない。告白して…振られたとき…。今までの関係は壊れてしまう。それを壊す勇気がないのである。

 だが今の時期。ノリが言ったように卒業というゴールがある今は違う。例え恋破れても、半年後には全てが終わる。卒業して全てを白紙に戻すことができる。こう考えると今告白するのがベスト。

 答えはわかっているが、白黒ハッキリつけて残りの大学生を解放された状態で過ごす。

 ノリの狙いはそこにあるのだろう。

 ゆえに私の言ったことをホントに実践するかどうかはわからない。ノリ自身にそれをやる気があるのかどうかすらもわからない。

 なぜなら

 前述したように、ノリは「ホッケーと付き合いたい」という意志よりも、「白黒ハッキリつけたい」という意志の方が強いから。彼はそういう男なのである。

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 恋愛と友情どちらが大事か。


 言うまでもなく友情だ。

 
 以前の賢治の話がそうだった。  彼は私と同じ研究室のエコ班だ。同じ研究をし、同じ卒業論文を書く言わば同志。一心同体のはずだ。一緒にいる時間もノリと比べても多い。

 その賢治が同じエコ班である直子に告白しようとしたとき。奴は私に相談すらしなかった。エコ班は4人だ。私、賢治、直子、エリ。賢治は直子に告白した。それはいい。だが

 もし私が直子の事を好きだったら奴はどうするつもりだったのか。そうは考えなかったのか。

 一言私に言うのが筋ではないのか。

 しかもあろうことか賢治は直子との恋が破れたとき。何事もないように酔いつぶれ、直子とエリに連れられて誰も起きてない深夜に私の下宿にやってきた。直子もエリも何事もないように私の下宿に連れてきた。

 まるで私が賢治を泊めてあげるのが義務かのように。

 賢治も「何かあっても財前の下宿が近くにあるから泊めてくれるだろ」的な感じだったに違いない。これは完全に自分の事しか考えていない。

 まあこれくらいのことなら別に怒りはしないが、こういう風な事が起こっているのは、未だに賢治からあの時泊めたことにかんする謝礼もなく、直子に告白したという事実を私に隠し続けていることだ。

 普通の奴がすることならしれたことだが、信頼する友達にこんな事をされたらたまったものではない。失望も想像を絶する大きさだ。

 もちろん賢治も普段はこういう思考ではないかもしれない。

 だが恋が絡めば人間はこうなる。というよりこうなってしまう人間がいる。

 賢治は普段は良い奴だ。頭もキレル。私も嫌いじゃない。だがそれ以降私が賢治を信頼した事はない。分かり合おうと思わない。古い考えだが義理と人情を知らない奴を信用することはできない。


 その点、ノリのなんと気持ち良いことか。
 

 ノリがなぜわざわざ私の家に来たのか。

 家も決して近くないのに。

 ノリは筋を通したのだ。自分に対する筋と私に対する筋を。ホッケー以外なら彼は私に相談しなかったかもしれない。そういう奴だ。恐らく考えられる理由は3つ。

 まずひとつはホッケーと私は大学1年生以来のつきあいであり、チズエの件で私をストーカー呼ばわりした張本人。もし彼女にできたとしてもいきなり私に「つきあってるんだ」とは口が裂けても言えない。それに「実は告白しててね」なんて事も言えない。絶対に事前に言っておく必要がある。

 そう筋を通してくれた。

 もう一つは確証はないが、研究室の奴から何らかの噂を聞いたかだ。実はホッケーと私の事で研究室内で一時噂になったことがある。「ホッケーは財前の事が好き」もしくは「財前はホッケーの事が好き」。 長い知り合いなので、他の奴らとはちょっと違う雰囲気をお互いが醸し出していたのだろう。それでそんな噂が立った。

 確かにホッケーは美人になった。私もそれを認める発言をしたことも多々ある。そしてホッケーは研究室の奴らからの告白をことごとく断っている。これには何か理由があると考えるのが普通だ。
 
 二人にそういう噂が立つのも言わば必然かもしれない。

 まあ正直ホッケーはいい女だ。

 だがホッケーとよろしくやる事は絶対にできない。チズエさんを好きになった以上その一味であるホッケーとつきあうなど男として言語道断。男としての株が下がるし、何か大切なものを失うだろう。これはこちらといても筋を通さないと行けないのだ。

 ノリは勘が鋭い。そういうことを察知して私に相談したのかもしれない。

 …

 最後の一つはノリは普通に恋の相談をしたかっただけ…。

 というパターンだが、まあこれはない。


 …

 そう。

 人間的に信用できる友達か否か。実はこんな日常的な事でも垣間見ることができる。ノリは間違いなく信用できる男臭い奴だ。いざというときに必ず頼りになる。
 
 それを証拠にノリとは社会人なった未だに交友関係は続いている。

 そして未だにノリが私に一目を置いてくれてるのは、ノリが大学3年生の中盤辺りで研究室を辞めようとした時の事を恩義に感じてくれてるのだろう。あの時誰もノリを止めなかった。

 研究室の奴は誰もノリを本気で止めなかった。

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 理系の大学で研究室を辞めるというのは言わば大学を辞めるというのと同意であり、そうおいそれと承諾できるものではない。それに大学で人生が決まるわけではない。研究室で真面目にしたからといって、高い立場に着いたからといって人生にプラスになるとも限らない。
 
 とりあえず所属して卒業単位、卒業論文単位をいただく。

 将来のために。就職するために。

 それだけの存在でしかない。他のあれこれは所詮おまけのようなものなのである。
 
 それをノリに必死に説得し、今ノリは研究室に所属しているのである。あの時、無責任にノリを引き留めようとした私に対し研究室の奴らは言った。「人の人生に介入するな。おまえ責任持てるの?」。

 東京の奴だからこんな事が言えるのか?

 人の人生に責任など持てるわけがない。私が引き留めようとしたのは事実だが、それを決めるのはあくまでもノリ。だが間違っていることは間違っているとハッキリ言ってやらないと。いや。お互いに言い合えるような仲じゃないと友達である意味がない。

 何よりノリが研究室からいなくなったら寂しいじゃないか。

 実際ノリも良かったはずだ。あの時私の言う事を聞いて研究室を辞めなくて。今研究室に所属していて良かったと思っているはずだ。

 そしてノリはホッケーとの関係に終止符を打つという最後の仕事をしようとしている。

 結果がわかっていても…
  


 彼は明日にでもホッケーを誘うだろう。そして決行するはずだ。今日の作戦を。

 デートに来てくれれば…勝機はある。













 だが。10日後…。


 気づくとホッケーとノリとの距離が微妙に開いていた。

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 ノリはあの翌日に言った。ホッケーに。ちゃんと誘ったのだ。

 ノリは「結果は言わないでおくw」と言っていたが、ノリとホッケーの距離を見る限り…

 こんなの結果を聞かなくてもどうなったか明白じゃないか。

 恐らく

 「飯を食いに行こう」と言った時点で断られたんだろう。

   
 しかし…。これは後の話でも書くが、ノリはこの後、奇跡的に彼女を作ることに成功する。もちろん相手はホッケーではない。

 彼の事をキチンとわかってくれてずっと見てくれていた子が… 同じ校内にいたのだ。

 ノリがホッケーに振られたという事実とノリの悲しい哀愁を女の勘で察知し、同調し、女の方から歩み寄ったと考えられる。
 (というよりノリは次の子にすぐ告白できるような精神状態じゃなかったが…)


 まさに一寸先は闇じゃなくて災い転じて福と成す。

 まあ言いにくいのだがつまり…


 …



 別に普通に公園で告白しててもハッピーエンドという結果は一緒だったわけで。 


 むしろ私の言ったような小細工をしてホッケー女に迫った場合、バッドエンドで終わる可能性もあった。ノリのやり方の方が正しかったのかもしれない。というか男らしいよ…。こっちの方がね…。結果論だけれども。

 この点はノリに後で多いに突っ込まれた。

 どうせ彼女ができるなら、やはり小細工は労せず男して公園に誘って堂々と告白するべきだった。

 と何十回も言われた。実際してないのに…。




 しかし

 その子との初デートの時、ノリは私が貸したスーツを着て、高級レストランに行ったらしい。そして痛く相手に感激されたとか。 

 それみろ。

 その上、ノリは「彼女に寺尾聡に似てるって言われたけどそれ誰?」なんて聞いてきたが、それはおまえがどうこうじゃなくて、高級レストラン。そして非現実的なロマンチックな世界に彼女が酔っていた証拠じゃないか。だからそういう台詞が出たのだ。

 彼女の脳内ドーパミンによりノリが寺尾聡に見えたのだ。いや。この場合普通はキムタクとかそういうのを思い浮かべるはずなんだけども…


 まあいい。


 この場合、あのときホッケー女を落とす戦法を一緒に考えてないと、ノリがこういう行動をする事もなかったわけで…


 やっぱりどっちが良かったとも正しかったとも言えない。というかこの場合、私はノリの彼女にそしてノリに感謝されるべきではないのか(笑)。いや。これは後の話でも書くが、私は感謝されるべきだ。やはり。

 
 絶対。


 …


 複雑に絡み合う線。

 前向きな考動はその後やはり何らかのプラスの作用として訪れるのかもしれない。ノリのように。

 


















 これだから人生はわからない。







































  今日の1曲   寺尾聡 ルビーの指輪




                                                素材 coco*
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テーマ: 恋愛と心理学
ジャンル: 恋愛








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2008/07/24 20:31 [ 編集] 141 MAILURL

東京の人間は良くも悪くも本当に冷たいですね。
僕は今すぐにでも田舎大学に行きたいです。(学力がまるで足りませんがw)
後1年半…そろそろ真剣に受験勉強しなくてはw

2008/07/24 13:23 [ 編集] you MAILURL

ノリ編、ハッピーエンドで良かったです(*^_^*)



2008/07/22 19:31 [ 編集] 読者さん MAILURL

これ、本にしたら
売れそうだね。

2008/07/21 18:33 [ 編集] ZERO MAILURL

芋女に吹き出しましたwww

あと財前の任侠、仁義、男としての考え方に惚れました・・・
僕も財前さんみたいな男になりたいです。RESPECT財前

あと余談ですが自分は農業校に在学しているので真面目に東農大に進学しようと考えてます。財前さんみたいな男になれるよう頑張りたいです。

2008/07/21 16:53 [ 編集] 水無月雅斗 MAILURL

財前sの女テク参考になりますw

将来つかわせてもらうか・・・

2008/07/21 10:35 [ 編集] 通りすがり MAILURL

厨房のmeにもわかるおもしろさw
これからも頑張ってくださいw

2008/07/21 09:44 [ 編集] 読者さん MAILURL

今回はなんだかしんみりとした語り口ですね。
客観的というか、他人事と言うか。
そうゆう意味では、大学時代の回想らしいっちゃらしい。

実生活で何かありましたか??

2008/07/21 02:05 [ 編集] 読者001 MAILURL

最高ですね。

財前さんの人間的評価をあげるためにも回想は書くべきですよ。

2008/07/21 01:27 [ 編集] ざいまえ MAILURL

大学回想もなんか終盤って感じだな

2008/07/21 01:01 [ 編集] こーえー MAILURL

一気に回想1から全部読ましてもらいました
すごい人生送ってますねぇ。先輩として尊敬します。
これからも更新がんばって下さい

2008/07/21 00:16 [ 編集] 読者さん MAILURL

八十八茶物語より回想のほうがおもしろいので、
是非次回も回想書いてください><

2008/07/20 23:58 [ 編集] 名無しの言兵衛 MAILURL

何故か心に響く話でした^^

2008/07/20 23:34 [ 編集] MAILURL

財前さんを人間として人生の先輩として尊敬します

2008/07/20 22:50 [ 編集] - MAILURL

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008/07/20 22:36 [ 編集] 藤十郎 MAILURL

こんな文章書ける財前さんをホント尊敬シテマス。人間性的にも。

2008/07/20 22:35 [ 編集] 読者さん MAILURL

ノリに感動

2008/07/20 22:13 [ 編集] - MAILURL

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2008/07/20 22:11 [ 編集] 小林一茶 MAILURL

新聞紙
逆から魅ても
新聞紙

2008/07/20 22:08 [ 編集] 読者さん MAILURL

更新お疲れ様です^^
今回は面白いと言うよりためになる内容でした。
いろんな記事がありますけど、内容はどうであれ、なんらかのためになる事が書いてあってすごいと思います。
ところで、財前さんに質問なんですが、大学時代はどんな部屋で生活していたのでしょうか?
私も、東京の大学をめざしているので参考にしたいなぁと・・・
ご回答いただけると幸いです><

でわ、お体に気を付けてこれからも頑張ってください^^ノシ

2008/07/20 22:07 [ 編集] 松尾芭蕉 MAILURL

フハハハハ
全員愚民
俺以外

鳴かぬなら
今夜のおかず
不如帰

2008/07/20 20:04 [ 編集] チェリー MAILURL

いっきに1から読ませてもらいました
地味に面白かったです

2008/07/20 19:54 [ 編集] 読者さん MAILURL

キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!
ノリsおめっとw

2008/07/20 19:49 [ 編集] IceStone MAILURL

次回を楽しみにまってますw

2008/07/20 19:38 [ 編集] xvイツキxv MAILURL

大学時代の回想とても面白いです><
しかもすっごく勉強になります(いろいろな面で

2008/07/20 19:02 [ 編集] 読者さん MAILURL

毎回、おもしろいなあ。
勉強させてもらってます。

2008/07/20 18:39 [ 編集] ゴロー MAILURL

う~ん私も是非「財前教授」にご教授願いたいですね^^;
このシリーズ好きです。 頑張ってください。

2008/07/20 18:33 [ 編集] ガイヤ MAILURL

大学回想大好きです^^正直八十八茶より好きです;
すごく楽しみにしてるんでこれからもがんばってください!
応援しています^^

2008/07/20 18:02 [ 編集] 本物あああ MAILURL

>>はじめてカキコ
俺 な ん か 八 十 八 茶 全 巻 3 往 復 し ま し た が ?

2008/07/20 17:42 [ 編集] ありく MAILURL

>>ラル
俺すごし

2008/07/20 17:41 [ 編集] 名無し MAILURL

なんか・・・
こっちまで感動しちゃったっていうか・・・
楽しませてもらいました。

2008/07/20 17:32 [ 編集] はじめてカキコ MAILURL

いつもブログ見てます

特に回想シリーズは好きで
読み返すこともあります!

2008/07/20 17:31 [ 編集] Ashadow MAILURL

次もよろしくーーー

2008/07/20 17:23 [ 編集] 東方 紅 MAILURL

次の話も楽しみに待ってます!

2008/07/20 17:05 [ 編集] ラル MAILURL

前回、今回とこれだけの長文を低年齢層に読ませるのは容易ではない。もし読んでるのだとしたら
 
 凄いことですよ。これは

2008/07/20 16:45 [ 編集] 夜科アゲハ MAILURL

八十八茶物語をはやく書いてくれぇ~

2008/07/20 16:15 [ 編集] 読者さん MAILURL

まったく・・・
何か時間掛かってると思ったら・・・




大学回想かよッッッ!

2008/07/20 16:10 [ 編集] 投げの真髄 MAILURL

2回目の10b

2008/07/20 16:07 [ 編集] 読者さん MAILURL

ノリさん良かったですね^^
とても面白かったです。

2008/07/20 16:05 [ 編集] 読者さん MAILURL

久しぶりに笑ってしまった

2008/07/20 16:05 [ 編集] へんき MAILURL

こうやって見ると大人な財前さんにしか見えませんね・・・
人間性って大事だなァ

2008/07/20 15:46 [ 編集] あふん MAILURL

ひとけたーーーー

2008/07/20 15:21 [ 編集] 名無し MAILURL

すごくおもしろかた

2008/07/20 15:15 [ 編集] ありく MAILURL

ハッ

2008/07/20 15:03 [ 編集] 読者さん MAILURL

続きも楽しみです(゜゜)

2008/07/20 14:57 [ 編集] MAILURL

次も楽しみにしてます♪

2008/07/20 14:47 [ 編集] あbc MAILURL

早い更新ありがとうございます!

2008/07/20 14:45 [ 編集] fafa MAILURL

2
・ω・)/

2008/07/20 14:44 [ 編集] MAILURL

本だしたら絶対買いますよw

2008/07/20 14:43 [ 編集] (*^艸^) MAILURL

1(>_<。)

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