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2008(Tue) 03/25

大学時代 回想11 無駄が必然に変わった日(69)

財前History … Comments(69)

この記事は管理人の大学時代の回想記の第13弾。
 回想1「一楽木工」 ~ を見ないと意味不明なので注意してください。



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回想1…一楽木工 
回想2…応援団
回想3…リリカ再来
 
回想4…ストーカー財前
回想5…バイク免許取得の先に
回想6…社会人の鏡
回想7…研究室所属 

回想8…友情と恋愛 
回想9…ホッケー女のイメチェン文化祭 
回想10…阿鼻叫喚の魅力
回想11…無駄が必然に変わった日
回想12…動き出した思惑
回想13…友情と恋愛 (ノリ編)
回想14…マグナム砲の覚醒
回想15…帰れない者達
 











 







財前「亜美ちゃん…。 よく聞いて」

亜美「はい?」

財前「11月中に一緒に遊びに行っておきたいんだ。なぜだかわかる?」

亜美「ぇ。なんでですか?」

財前「亜美ちゃんと…クリスマスを一緒に過ごしたいからだよ」

亜美「^^;」





 …






 

亜美「う~ん。でも…」

財前「…」

亜美「…」

財前「食事だけでもいいよ?」

亜美「私あまり外食しないんです ^^;」

財前「ぇ…」

亜美「 ^^;」



 これは… 終わったか _| ̄|○

 さすがにここまでそっけない返事を返されるとこちらとしても攻めようがない。 しかし何か胸にひっかかるようなものがあった。

 「彼氏作ったことがないんです」「男の人と初詣に行ってみたいです」「外食はしないので^^;」

 ちょっと矛盾してないだろうか。発言が。

 男から外食を誘われたときに「外食しないので」と断れるのはかなりのプロだ。一部の隙もない。ここまでストレートに普通は切り返さない。こんなにハッキリ言わなくても断る術はいくらでもあるはず。

 そこを敢えてこういう風にいうという事はかなりの強者なわけだが、そんな強者が

 「彼氏作ったことがないんです;;」「男の人と初詣に行ってみたいです」

 こんな無防備な発言をするだろうか?

 こちらはさっきの発言とは質が全然違う。無防備もいいところである。

 これが悩ませる。本気で断っているのか、はたまた正直に発言しているだけなのか、一体全体何を考えているのかさっぱりわからない。

 だが逃すわけにはいかない。 もう私には後がないのだ。

 もう無理だ。もういない。考えてみればわかる。もう大学3年生の後期。卒業単位はだいたい取り終わってるので4年生からは大半の学生が授業には出ない。研究論文が簡単な課題の学生は最悪、大学に来ない。

 つまり… ノーチャンスということだ。亜美さんみたいな美人に会う可能性はほぼ0。

 ナンパったってもう無理だ。リョウさんがいない今たった1人で一体何ができるというのか。さすがに限界がある。今必要なのは安心できる彼女なのである。

 もちろんアルバイトを始めればその先で…なんて事も考えられるが、そう何人もスタッフがいるアルバイト先があるとも思えず、現実的にかわいい彼女が見つかる可能性は低いだろう。

 つまり。

 亜美さんを逃すと財前はノーチャンス

 大学卒業まで彼女はいないままである。卒業は1年半も後の話だが、状況を考慮するとこういう結論が出てしまうのだ。

 大学生活でクリスマスはあと2回しか過ごせない。


 大学1年生のクリスマスはストーカー呼ばわりで終了。
 大学2年生のクリスマスはリョウさんに拉致られて終了。

 もう散々である。

 だからあと2回残ったクリスマスに私は夢を持っているのだ。


 けどだ!! ここで亜美さんを逃すと

 3年、4年共にロンリーウルフで終了してしまうわけである。

 男で集まってやけ鍋する光景が目に浮かぶようだ;;
 
 これは1人の女にフラレルなんて簡単な話ではない。あと1年半。そう。あと1年半の運命が決まってしまうのだ。振られる事だけは絶対に避けなければならない。土下座してでもデートには来て貰わなくてはならないのだ。

 こんなことが一瞬の間に走馬燈のように頭をよぎる。 


 さて…ここからどうしようかな… 亜美さんにどう切り出せば…

 …


 すると…

 そこにノリがパネルをもってやってきた。そうか…もうそんな時間か。じゃあそろそろこの踊り場で作業が始まってしまうな…。 今日はもうこの話は無理か…。




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ノリ「あれぇ? 怪しいなあ。二人っきり何やってるのかなぁ?」

亜美「^^;」

財前「…」

ノリ「まあいいけどw  あ。そうだそうだ。財前」

財前「ん…」

ノリ「ドラックスターのキー貸してよ」

財前「え?… ああ。どこ行くの?」

ノリ「ちょっと弁当買ってくる」

財前「弁当??」

ノリ「もう文化祭近いでしょ。今日は遅くなりそうだから」

財前「そうか」

ノリ「それと気晴らしも兼ねてかな~」

財前「まあ…いいけど。おまえ乗り方荒いからなあ…。あんまりギアに負担かけないでよ?」

ノリ「OK~」


 そう言ってノリにキーを渡す。

 実はあまり人に自分のバイクのキー貸すのは好きじゃないんだけど(転けられたら最悪)、ノリは自分でもクラブマンていうバイク乗ってるし、転かすことはないと思うので特別扱い。

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 やっぱりアメリカンバイクは気持ちいいからねえ。通勤やラッシュ時には図体がデカイので向かないけど、のんびり気分転換で農村を走るには最高のバイクなのである。
 
 そしてノリが去った後… 亜美さんが意外な事を質問する。

 そう。亜美さんとの仲を繋いだのは作戦やデートではなく…バイクだったのだ。


亜美「あの…」

財前「??」

亜美「財前先輩ってバイク乗ってるんですか…?」

財前「え? ああ」

亜美「どんなやつですか?」

財前「おっきいやつだよ」

亜美「そうなんですか~」

財前「うん」

亜美「…」

財前「?」






















 亜美「今度乗せて貰っていいですか?」 


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財前「ぇ…」





















 工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工


 なんだと!?

 ば…バイクに乗りたいだって!?


 え…ええええ?
 
 ちょ…

 私は始めから亜美さんはバイクなんて興味あるタイプじゃないと思いこんでいたので、まったく気にしてなかったが、そうか。バイクという最大の武器を使えば良かったのか。

 あ~ なんで私はこんな初歩的な事に気がつかなかったんだ!!

 なるほど! しかしこの子… 何考えてるんだろうなあ。バイク乗るって事は俺に抱きつくって事なんだよ? 意味わかってるんだろうか…。







財前「い…いいよ?」

亜美「わーい^^」

財前「じゃあさ。今日家までバイクで送っていこうか?」

亜美「いいんですか?」

財前「いいよ」

亜美「結構遠いですよ?」

財前「どこなの?」

亜美「成城学園前です^^;」

財前「全然ラジャー」


 なんだ成城学園前に家があったのか。OKOK。まあ…厚木からなら1時間ちょっとってとこだろ。

 むしろこういう時は遠いくらいが都合がいい。


 よし… そうと決まれば話は早い。


財前「あ。ちょっと研究室戻るね」

亜美「はい」




 こうしちゃいられない。用意をしないと。

 フフフ。

 幸い丁度ノリが私のバイクで弁当屋に行ってるからな。あんな汚いバイクに乗せるわけにはいかないだろう。

 さっそくノリの携帯に電話。

 プルルルルルルルッルルルルルッルル

 ガチャッ



ノリ「あぁ?」

財前「おぅノリ」

ノリ「ん?どうした」

財前「もう弁当買ったか?」

ノリ「まだに決まってるでしょw これからバイク乗って行くとこだよ」

財前「なんだ。まだ出てないの?」

ノリ「ヤニ吸ってたわ」

財前「ああ。ごめんなんだけどさ」

ノリ「ん?」



























財前「俺のバイクついでに洗車してきて」 








ノリ「はぁぁぁぁぁあぁ!?」

財前「弁当代おごってやるから」

ノリ「なんで俺が洗車しなきゃいけないんだよ」

財前「そこをなんとか…頼むよ;;」

ノリ「おまえさ…バイクは多少汚れてるぐらいがナウイって言ってなかった?」

財前「まあそう言うなって」

ノリ「洗車は寒いから嫌だ」

財前「頼む!! 俺の未来がかかってるんだ;;」

ノリ「ええ? どうしたんだよ…一体…」

財前「実はね。ちょっと亜美さんをそれに乗せることになっちゃってさ」

ノリ「ぇえ!? マジで?」

財前「うん」

ノリ「もしかして今日??」

財前「そうだ」

ノリ「う~む…。まあ… そういうことならしょうがないなあ…」

財前「いいか? 後部座席周辺はピカピカに頼む。亜美さんが乗った時にもし服に汚れとかついたら2度と乗ってくれないかもだから;;」

ノリ「なるほどな~。じゃあ弁当代はお前持ちね」

 
 ガチャ ツーツー

 …


 これでよし…と。

 

 その後に踊り場に戻ったら、そろそろ作業開始の時間になったらしく、他研究室の奴らも踊り場に出てきていた。 つまりもう亜美さんと深い話はできない。

 ノリが不在のため、蔬菜学研究室の作業班は私しかいないという状況だが、こっちは亜美さんをどうやってバイクに乗せてどうやってデートの話を取り付けるかの作戦練りに必死。

 パネル作業しながら考える。

 さて… どうするべきか。

 まあ二人乗りって事はだな。当然運転手にしがみつかないと吹っ飛んでしまうわけだ。てことはだな。亜美さんは私に抱きつくわけだよね。

 ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ


 だ…抱きつくとか…。

 !?

 おい待て待て…。こんなとこで思考停止は駄目だ。こっから先なんだよ。こっから先を考えなきゃいかん。え~とだな。よし。抱きつく所からだ。

 とりあえず抱きつくって事はだ。亜美さんの胸の厚みが…


  ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ


 …待て。こっからだと言うのに! こっからどうするかだろうが。まだバイクに乗っかった所までしか考えてないぞ。 だから亜美さんが私に抱きついてだな。

 ん?待てよ… 抱きつくっていってもどういう風に抱きつくのかな~

 手は?手はどこに… 待てよ… 顔とか俺の背中にくっつけちゃったりしちゃう?やっぱ


  ;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ


 だ…駄目だ…。 どうしてもそっちの事に頭が言って作戦が… 練れん…。どうしても抱きつかれる所を想像しただけで思考が機能不全に陥ってしまう_| ̄|○

 やっぱさ。 デートのOKすら貰ってないのに








 これはまずいんじゃないか? 道徳的に。

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 あり得ないだろ(笑)。普通。完全にもうカップルだよこれ? 

 まあ亜美さんは多分こういう風に抱きつく状況になるって事をわかってないんだろうなあ。

 しかしだ。もし

 抱きつくのが嫌だとして他にしがみつくっていっても腰のベルトしかない。これはこれで女性は恥ずかしいはず。というより日常生活で男のズボンのベルトあたりを握るって言う事自体があり得ないからね。

 こうなると


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 亜美ビジョン

 

 ①「バイクに二人乗り^^」
      ↓
 ②「ああ。風圧で危ないわ。どこかにしがみつかないと^^」
      ↓
 ③どこにしがみつけば… 
      ↓
 ④でも抱きつくのは失礼だよね… どうしよう…
      ↓
 ⑤財前「腰のベルトにしがみつけばいいよ」 
      ↓
 ⑥「え。腰のベルト??」
      ↓
 ⑦ちょ…こんなとこ触るとか… ドキドキ
      ↓
 ⑧何? この胸のときめき まさか…恋、恋なのね~


 うはっwwwww  おk。





 フフフ…  女だって所詮は同じ人間。そう私と思考回路は変わらないはずなのだ。



 =====○)д`);.・;゛;ブッ

 

 …


 なんという逆転満塁ホームラン。


 あ~。早く作業終わんねえかな~。どうでもいいよ。もうパネルとか。第一、俺はハーブ栽培班なわけでパネルとか偽善でやってるだけ。どうだっていいんだよね。元々。こんなの。所詮ホッケーとか他のパネル班の奴らの怠慢。
 
 そんなこんなでノリが帰還。


 首尾を聞くと 

 ノリ 「おう。バッチリよwww」

 との返答。完璧である。

 そして時間も過ぎて…夜の7時が回る。

 踊り場作業も片付けに入り、いよいよ亜美さんとのLOVEツーリングに出発できる時がやってきた。

 後片付けして研究室に戻ると「文化祭まであと3日なので~ みんな…(ry」なんて感じでホッケー女がみんなを集めて話し合いみたいなのをしていたが、

 華麗にスルー。

 完全スルー。 

 第一私にはそんなこと聞く義理もないのだから。 

 


 そして亜美さんを迎えに亜美さんの研究室前まで趣く。 うん。やっぱりこの子はいい子だ。私を待たせないようにちゃんと帰る準備して待っててくれた。

 やはりな。これこれ。さすが亜美さん。その辺でナンパする女とはやはり格が違う。


 そして駐車場に足を進め…







財前「はい。ヘルメット」

亜美「うわぁ。大きいですね~」

財前「フフフ」

亜美「どこに座るんですか?これ」

財前「え?ここだよここ」

亜美「!?」


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亜美「結構狭いですね…」

財前「これでも普通のバイクに比べると大分楽だと思うよ?」

亜美「^^;」


 亜美さんは後部シートに座ったが、やはりというべきかあまりに無防備に座っている…。違うよ違う。そんな座り方じゃ走り出したら落ちちゃうよ?

財前「亜美さんそれじゃ危ないよ。どこか捕まらないと」

亜美「ですよね…^^;」

財前「とりあえず ほら。 ここに捕まるといいよ」

亜美「…」








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財前「じゃあ落ちないようにね…」

亜美「^^;」





 …









 …












 正直言ってバイクの免許取ってこれほど良かったと思ったことはなかった。バイク車体と免許合わせて頭が痛くなるくらいの金がかかったけど、それらもすべてリョウさんやこの亜美さんへの布石だったと考えると案外安かったのかもしれない。

 バイクに乗ってしまうと、マフラーの音が結構うるさいので正直言って会話は無理だ。

 お互いがお互いに景色を見ながら


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 1時間以上走行することになる。

 それも体と体が接触したままで…。

 恋人でもない男女がこんな風になる状況というのは… バイク以外はあり得ないんじゃなかろうか?


 確かに異性の体に触るのは始めは抵抗があるかもしれない。だが…一度体験してしまえば免疫ができるし、実際的に男の体に長時間触る機会なんて彼氏以外にはあり得ないはずなのだ。

 ただ二人乗りするだけ。これだけでなぜか女性にとって違う存在になるのだろうか。

 人間といえど所詮は動物。いくら理性があろうとも…
 

 説明できない何かがバイクには存在する。
  

 

 …



 この日から私と亜美さんは毎日一緒にバイクで帰るようになった。

 この場合… もはや形式だった告白をする必要もなく、面頭向かってデートに誘う必要もない。

 行きたいところがあればそのままバイクでどこかに行けばいいだけだし、実際この状況はデートとしているのと一緒なのである。

 俗に言う… お互い「これってつきあってるのかな…」と認識しているような状況と言うべきか。


 …

 

 今考えると、バイクがなかったら私は亜美さんとはつきあえなかったと思う。やっぱね…。ギター部辞めてまで免許取ったし、バイトで稼いだ100万も払った甲斐もあったというもの。

 無駄使いではなかったのだ。ギター部も辞めて正解だったのだ。


 それがなければ今はない。

 
 …


 それと今だから言うけど、亜美さん乗せた状態で事故しなくてホント良かった…。






























                                   回想12…動き出した思惑




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