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2007(Sun) 10/14
XboxLive ラグ解消(54)
これまで設定をいじったり、ルータの機能を様々な方式に変更してみたりと試行錯誤を繰り返していたんですが、一向に対戦中のラグが直らず、これはXBOXLIVEの仕様か?などと思っていたのが恥ずかしい。
一応XBOXを買う人のために(いたらの話だけど…)ラグ解消について書いておきますね。今日の記事はXBOX関係ない人にはまったく理解不能なので以下はスルーでOKです。申し訳ないです…。
先に言っておきますが、下記は自分で試行錯誤してラグがなくなった経験を元に書いてありますので、正しいとは言い切れませんし、知識のない人がやった場合おかしなことになる可能性もあります。その辺をご了承ください。
「XBOX LIVEを快適に楽しむために」
まず回線はそんなに関係ないようです。ADSLだろうが光だろうが。
ただルーターが曲者。この設定が最大の焦点です。
え?ルーターって何?だって。
ルーターっていうのはインターネット回線をPCに送るためのものです。無線や有線などいろいろ種類がありますけどね。
え?どこにあるかわからない?
簡単な事。自分のPCが有線ならそのLANケーブルを辿っていけばそれに繋がっている機械がルーターです。ルーターからさらに繋がっているのはプロバイダーの変換器?かなんかなので違います。無線の人は… 写真を頼りにどうぞ。


こういう機械ですね。
要はあれですよ。LANケーブルが刺さってる機械ですよ。
その① NATはオープンだ
実はXBOXLIVEはNATによって通信環境を判別しています。
NATとは、LAN内でのみ通用するプライベートIPアドレスと、インターネット上のグローバルIPアドレスを1対1で相互変換する技術。
XBOXはこのNATを3つの種類に分別。その3つとは「オープン」「モデレイト」「ストリクト」の3つです。
基本的にオープンでないとダメ。「ストリクト」または「モデレイト」では、 ネットワーク対戦時にラグが発生したり、お互いのマッチングに失敗します。
実はこれも曲者で、家に置いているインターネットのルーターの種類によってはオープンになってない事もあります。
オープンになってなければ最悪です。
自分でルーターの設定をしてオープンに変えないといけません…。
これは…ムズいっスよ…結構。
慣れると簡単なんですけどね。 さあ行きましょう

接続検診でNATがオープンになってない場合は、XBOXのIPアドレスをDMZのホストにするか(ポートをすべて開放)、XBOX360が使うとされている回線の3つのポートを開放すればOK。
XBOXで使うポート番号は以下の通り。この番号を解放すればいい。TCPとUDPがあることに注意。
① TCP 3074
② UDP 3074
③ UDP 88
ポート開放のやり方はインターネットのURLに
http://192.168.1.1
http://192.168.11.1
と打てば自分のルーターにアクセスできるので、そこで設定すれば大丈夫。わかる人はこれでわかるはず。
詳しいやり方は「ポート解放」でググれば(GOOGOLEで検索)出てくる。
簡単に言うと、まず上記のアドレスでルーターにアクセス。そうしたら認証画面が出てくる。ルーターのログイン名は設定を変えてなければ「root」と打てば入れます。(親なんかがパスワードとか設定してたら死亡)
そのときXBOXをネットにつなげておきましょう。そうするとXBOXのIPアドレスがルーターの設定画面に表示されているはずです。どれがXBOXかわからない場合は、ルーターに繋がっているPCなんかのLANケーブルを外す。そうすれば繋がってるのはXBOXだけになるので表示されてるIPアドレスがXBOXです。
後はXBOXの使う回線「IPアドレス」を指定してその回線のポートを解放する。実はルーターの設定画面には「ポートの解放」とは素直に書いてないので、ルーター毎の表記を調べないとたどり着けないことに注意。ここはサイトで調べるしかない。
まあ調べれば恐らく簡単にできる事なんですが、こういうのに疎い人には…ものすごく敷居が高いですね。
無事ポート解放をしてLIVE検診でNATがオープンになれば、ラグのない対戦環境ができる第一段階突破なわけです。
しかし注意も必要。ルーターにPCなんか複数のものをつなげている場合はIPアドレスが自動で常に変わる可能性があり、下記の設定その②もする必要が出てきます…。
またポート解放はセキュリティ面での問題があるのでそこは自己責任でお願いしますね。
まあポート解放ができたとしましょう。NATもオープンになったとしましょう。
しかし…私の場合はまったくダメでした。なんとポートを解放するとさらにラグが悪化し、まったく対戦にならなかった。
おかしすぎる。本来回線の容量を危険を無視してドバッと開けるのがポート解放のはずなのに逆に悪化するとか…。
この原因を突き止めるためにいろいろ試したところ…。
その② DMZ そしてIPアドレスの固定
落とし穴にハマル例として、IPアドレスの自動取得があります。現在の家庭環境から考えるとひとつルーターに1つのPCというのはないと思います。PC2台とXBOXと無線LANと…なんて形が多い。
まあ便利な世の中でして、今はパソコンをLANケーブルでルーターにつなげるだけで勝手にインターネットに繋がる時代です。これはルーターやPCが自動的にIPアドレスを取得してくれるからなんですね。
しかしこれが曲者。
この場合、繋ぐ順番や時間などによってIPアドレスが勝手に変更されてしまう場合があるんです。こうなると先ほど設定したポート解放が無意味になる。なぜならポート解放は使用するXBOXやPCのIPアドレス毎に設定するのでIPアドレスが変わったらポートを解放してない回線を使うことになってしまう。
こうなるとポート解放してる回線のIPアドレスは別のPCに割り当てられ、実は今使っているXBOXの回線がポート解放回線に繋がっていないという事が起きるわけですね。
ゆえに、ルーターの方でBOXのIPアドレスは手動固定にして、XBOXの方でもIPアドレスを手動で書き込み固定する。自動的に変わらないように手動で設定するわけです。
これは簡単です。XBOXの設定を見ると自動取得したIPアドレスが書かれてますので、それをそのままメモして手動で再度書けばいいだけ。その後ルーターにもそれを書いてそのIPアドレスはXBOXに固定する。
詳しい説明はこちら
すいません…難しすぎますね…。簡単に書けず申し訳ない。
まあ
これで誰が先にインターネットに繋ごうが、何台PCがルーターに接続されてようが、XBOXのIPアドレスは変わらないのでそのポートを解放してればずっとそのIPアドレスの回線を使えるわけです。
もちろんこれで私も多少ラグが緩和されましたが、まだ実用レベルではなかった。3回すれば1回はものすごいラグで対戦どころではない…。
おかしい…明らかにおかしい。設定は完璧のはずだ。
なぜだ!!なぜなんだ。何が悪いんだ!!
くそう…
なんなんだ…これは…
という状況で試行錯誤してわかったのが…
③ 究極の落とし穴。ルーター自体の問題
そうです。これは究極の落とし穴でした。 設定をいかに完璧にしようと、実はXBOXとの相性の問題や機器の仕様によってはネット対戦には向かないルーターがあったのです。
要は設定ではなく機械の問題だった(笑
私の使用していたルーターはこちら。

コレガの有線/無線ルーターです。2万円以上します。当時は最強のものを買ったのでネットやめいぽをしてる時はまったくな~んにも不満はなかったのでいいルーターだったのですが、どうも自分PC→サーバー→相手PC→サーバー自分PCというやりとりをするネット対戦ゲームだと反応が遅いようです(これは回線速度ではない。多分PINGと呼ばれるもの??)
でXBOXサイトにルーターとの相性表があったので見てみました。
実は回線との相性もある。
ルーターとの相互関係を見てみると…なんとこの私のルーターの欄には
XBOX →← 株式会社コレガ - WLBARGMH
Ver.2.10 (UPnP = 失敗)
失敗…という文字が…。失敗って酷すぎる;;
表を見た感じでは総じてコレガとアイオーデータのルーターは相性が悪いように見えるけど… そしてバッファローは成功が多いのがわかる。
でも失敗と書かれていますが、実際にはXBOXLIVEには問題なく繋がっておりNATもオープンです。要は酷いラグがあるだけなんですけどね。
どういうことなんでしょう。XBOXLIVEに繋がってるのにUPnP失敗とか…
ていうかUPnPって何?
というわけでUPnPとは何かを調査…サイトからの抜粋ですが
UPnPとは
ユニバーサルプラグ&プレイ(Universal Plug & Play)の略。Ethernetや無線LAN、IEEE1394(over IP)ネットワーク上にある様々な機器を「接続するだけで」ネットワーク上での利用を可能とする技術の総称。
基本的には以下の機能の総称である:
①IPアドレス割り当て
DHCP、およびプライベートアドレスの自動割り当て技術が用いられる
②名前解決
DNS、およびIPブロードキャストによる。
③デバイスの発見と機能の把握
SSDP(Simple Service Discover Protocol)と呼ばれるプロトコルを用い、IPブロードキャストでデバイス同士のマッチングを行う。またLDAPサーバがある場合は、それによりネットワーク上にある機器の管理を行うこともできる 最近よくいわれる「UPnP対応ルータ」や「ホームゲートウェイ」は、これらのコアとなる機能を提供する。従来P2P的なプロトコルをIPマスカレード環境で利用する際に必要だった「ポートを開ける」といった機能もSSDPを通じて提供される。Windows/MSN Messengerはこれを用いてP2P通信を成立させている。
はい。意味がわかりません。なんのことやらさっぱりです。
なんか普通にインターネットに繋がるだけの技術のようなんですけど、じゃあ一体UPnP失敗とはどういう意味なんでしょう?そしてこのUPnPがどうラグに関係しているのでしょう?
…
もしかしてこれがネット回線の反応、反射、応対のレスポンスを示すというPINGって奴か?
この辺はさっちんさんが詳しそうなのでコメントに期待します(笑)。
まあ…
その時は意味不明だったのでXBOXLIVEサポートに連絡。
なんでラグがるのか電話で聞いてみたところ…
XBOX「お客様のルータは恐らく古いものではないでしょうか?」
財前「今年買ったんだが…」
XBOX「ファームウェアの更新はされてますか?最新ですか?」
財前「フッ そんなことはやってる。ぬかりない」
XBOX「1万円前後の安価なルーターですとUPnPで失敗することが多いです」
財前「これ…定価2万円超えてるんだが」
XBOX「無線でおつなぎされてないですか?」
財前「有線だ」
XBOX「NATは…オープ…」
財前「オープンだ」
XBOX「ではポート解放をお試めしく…」
財前「そんなことは既にやってる件について」
XBOX「…」
財前「…」
何も進展せず。
まあしかし最後にはUPnPで成功とでているリストからルーターを選べば間違いないと言われたので、これを機にルーターを新品にすることを決意。
まあ…一応このコレガ製のもネットをやってる分には性能がいいので、まだ無線LANの通っていない会社に無償で提供するか、親戚にでも売ることにした。
目をつけたのはバッファロー。WZR-G144NH/P

なんと有線LANに「GigaスイッチングHub(1000BASE-T)」搭載で、ハイビジョン時代の大容量コンテンツも高速転送が可能というすさまじい一品。
実は定価的にはさきほどのコレガとそうは変わらないが…XBOX検診ではUPnPは成功と出ているので買い換えて、ポート解放して、NATオープン(この製品は初期状態ではNATはオープンでなかったので設定が必要)にして試してみたら…。
なんと…なんと…
いや驚かないで聞いて欲しいが…
ラグが一切なくなってしまった。
いやホント。一切ラグがない!!
というか今までは止まるわ落ちるはで散々だったのに(全員ではない。相性ではラグなし)、このバッファローのに変えてから10人中10人ラグらない。
一部PINGが200以上の外人とやると多少のラグはあるけどそれでも全然許容範囲。PING100以下ならすこぶる快適。
必死に設定してたのがまるで嘘のよう。こんな単純な問題だったの??

まじでなくなった。これがUpnPの問題だったのか、ただ単純にルーターの転送容量が高くなったから起こったことなのかはわからないけれど、ネット対戦は自分だけ早くても意味がないので(相手の方の機械も関係する)これはUPnPが関係していたと考えるのが筋かもしれない。

つまり… XBOXLIVEの検診表でUPnPが失敗と出ているルーターを家に置いてしまってる人はラグとかが結構微妙なんじゃないでしょうかね。
どうしても解消したい人はこのバッファローの有線がMEGA級の早さというルーターを買えばいい。
12月にはVF5の発売が控えてるし、ラグで頭を悩ませる人も多いと思うので、この記事を残しておくために書いたものの、ルータの性能が…結構ネット環境に関係しているということをはじめて知りました。
いやホント…
今まではあのルータの仕様の相性で出てたラグの性で「あ~微妙。ネット対戦はまだまだ発展余地があるなあ…」なんてオモッテタのに
今やアル程度の距離なら外人とも微量のラグで対戦できてるので…XBOXLIVEは実は凄かったんだって事を今更ながら痛感。
やばいってこれ。ホントゲームセンターで対戦してるのと変わらないもん。年間5000円のXBOXLIVEの料金とか3日程度で元が取れてしまう。
凄すぎる…。凄すぎるよXBOX。
なんで日本で不人気なのか意味不明。海外ではWII並の人気だってのに。
だいたい日本の方は宣伝が下手すぎるんだって。
もっと媚びろ。媚びるんだ大衆に。
ボイスチャットしながらゲームしたり、ネット対戦を全面に押し出せば絶対売れると思うよ?なんで日本ではこんなちょっとしか売れてないのか(世界では凄いけどね)…惜しい… 惜しいよこれ。