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2007(Mon) 10/08
盗んだボートで走り出す♪(97)
コメント欄ではめいぽはもう辞めたの?とかやらないならメイプル総回診はもう消せとか言う話が出てますが、違う違う。全然違う。あんだけ苦労して書いたものを消すとか勘弁してください;; というかドラクエ総回診とか未だに残ってるのを見たら消すわけないのはわかるでしょう(笑)。
確かにめいぽにはINしてませんが、それはですね。普通なんですよ。普通。
もともと他にやるゲームがなかったから今までは「めいぽ」一本だけだった…ということで本来的には今の状況が自分にとっては望ましい状況です。いろんなゲームをプレイするとYOUTUBEやらにこにこ動画やらで観れる動画とかも増えますし、刺激も受けますからね。
リプレ並の高レベル狩り場が早く追加なればいいんですけど。
…まあ来週辺りにINするつもりです。
さて今日ですね。休みだったのに朝6時にオヤジに起こされました。なんでかというと…
親父「おい。起きろコラ」
財前「ん… はぁ? 何よ?」
親父「行くぞ」
財前「…え? どこに?」
…
親父「海だ」
財前「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
親父「支度しろ」
財前「…悪いが一人で行け」
親父「なに!?」
財前「今頃泳ぎに行くバカなんていねえよ。じゃあな…。俺はまだ寝るから」
親父「いや違う違う。違うぞ。ジジイと一緒に船に乗って新町川を遊覧するんだ」
財前「何?じいちゃんと?」
なるほど。理解できた。じいちゃんは最近体が弱ってるから、新町の遊覧船観光に連れて行ってあげるって事だったのか。ほう…。やるじゃないか親父。
財前「それを早く言ってよ(笑)。海水浴にでも行くのかと思ったよ」
親父「この時期に泳ぎに行くバカなんていないだろ」
財前「…」
まあ私も言葉足らずでブログなんかでよく読者さんに叩かれるけど、親父と話をしてるとそういうのはコイツから受け継いだんじゃないだろうか?というくらい似てる…。
言葉足らずなところとか、考え方とかさ…。
さて…じゃあ行くか…と外を見たら、母の車が駐車場の一番後ろに止められていた。これは…。 財前家の家には車が4台あるんだけど、駐車場が1列だから一番後ろに止められるとそれをどかして、自分の車を出して、さらに一番後ろだった車を駐車場にまた入れて…というプロセスを踏まなきゃならんから非常にめんどい。
よし。これは親父にさせるか。
財前「まあいいや。じゃあ俺はじいちゃん呼んでくるから親父は車の用意しといて」
親父「いや。おれがじじいを起こすからおまえが車の準備しろ」
財前「いや。ここはやはり起こすのは孫の俺の役目だろう。親父が車を出せ」
親父「いや。じじいとはつもる話もあるんでな。おまえが車だ」
財前「嘘つけ。こんな朝っぱらから積もる話なんかあるわけないだろ(笑」
親父「とにかくおまえが車だ。俺の方がじじいとは血が近いんでな。俺の方が優先だ」
財前「いや…血とか関係ないだろ…」
親父「まあとにかく頼んだぞ」
財前「…」
ダメだ。口はまだ親父には勝てん;;
まあ仕方ない…。私は車を入れ替えに駐車場に向かう。
親父はじいちゃんを起こしてきたようだ。ん?じいちゃんの肩には一眼レフ。そうか。遊覧船での景色を写真に撮るつもりなのか~。う~む。これはじいちゃん乗り気だな。
じじい「おう!?ゴウもいくんか?船」
財前「うん」
じじい「今日は休みなんか?」
財前「そうだよ」
じじい「うほっ」
親父「よし。じゃあおまえ運転な。早く出せ」
財前「偉そうに…」
運転中、親父の歌声がうるさいうるさい。歌ってるのは長渕剛の「キャプテンシップ」だが…
親父「ジリジリと臭く湿った憂鬱な人生を♪」
財前「…」
親父「俺は憎んでばかり~いた~♪ 叩かれてもつっぷしたまんま~ ただ♪」
財前「…」
親父「明日にむかって生きて~来た♪」
財前「…」
親父「キャプテン シッポぉぉお♪」
財前「…」
じいちゃん「ふがふが」
親父「明日からおまえが舵を取れ♪ キャプテンシッポぉぉお♪」
財前「…」
じいちゃん「ふがふが」
親父「生きる力が 欲しい♪ ヨーソローオ♪」
財前「…」
親父「ヨーソローお♪ ヨーソローオ…♪」
財前「…」
親父「続いて長渕剛 とんぼ」
財前「…」
親父「コツコツとアスファルトにきざ~む~♪ 足音を踏みしめる度に♪」
拷問…。
そして、新町川へと車を進める。新町っていうのは徳島駅、県庁がある所でまあ言えば徳島の中心街なんだけど、そこをず~~~と廻ってるのが新町川。その新町川は、かの有名な吉野川へと続いている。そう。香川県は水のない県で有名だけど、それらの水は徳島の吉野川から提供されてたりする。讃岐うどんも恐らく吉野川の水が影響して美味しいんじゃないかな?
多分そこを走る遊覧船かなんかがあるんだろう。それに親父はじいちゃんを乗せる気らしい。
親父「そこを右だ」
財前「OK」
親父「その角を左だ」
財前「OK」
親父「その角をさらに左」
財前「OK…ってあれ?新町はこっちじゃないぞ?」
親父「そりゃそうだ。新町には船で行くからな」
財前「なるほど…遊覧船はちょっと離れたところにあるのか」
親父「遊覧船って何だよ(笑)。そんなたいそうなもんじゃないぞ」
財前「へ? ああ。屋台船か」
親父「屋台船…まあ近いな」
じじい「ふぉっふぉっふぉっ」
…
親父「よし。ここだ。そこで止めろ」
財前「え?」
どうやら着いたようだが…。あれ?なんか釣り船が一杯なところなんだけど…
こんなとこに遊覧船乗り場が?

財前「…あれ。誰もいないよ?」
じじい「ワシらの船はどれじゃ?」
親父「これさ」
じじい「ほうほう。これか」
財前「え?ちょ…」
じじい「中々いい船じゃのう」
親父「そうだろう? これで新町まで行くぜ」
財前「ちょ…ちょっと待て。遊覧船じゃないのか? なによこれ」
親父「俺の船だよ」
財前「え…俺の船って… え?」
マジか!?

財前「待て待て。ちょっと待て。これクルーザーじゃないのかよ」
親父「まあそこまでのもんじゃないが」
財前「おまえこれはやりすぎだろう… 高いんじゃないの?」
親父「高い? そりゃ高いだろうな」
財前「いや人ごとじゃなくてさ…」
なんていうことだ。アホか?コイツは。クルーザー買うとかやりすぎだろう。 まさかこれはじいちゃんと親父が示し合わせの上で家で買ったんだろうか?
コイツら…
じじい「ほれ。ゴウ。おまえもはやく船に乗らんか」
親父「トロイ野郎だな。放っていくぞ。」
財前「あ…ああ…ごめん」
いいのか?いいのか?こんな贅沢な事をして。そりゃ老後の贅沢なのはわかるが、日本は今経済破綻寸前でだな…。慎まなければならないんだぞ?贅沢は。こんなことをしてる場合じゃないんだが…。
親父「よし。出発!!」
じじい「ふぉ~」
財前「…」
そして船が動き出す。しかしなんかエンジンがボロイ…。モーターがたまにエンスト起こしたりして怪しいんだけど…。これ大丈夫なの?

財前「おい…親父…。これって船舶免許とか必要なんじゃないの?」
親父「そうだぞ」
財前「まさかとは思うが…免許は持ってるんだよね?」
親父「昔から持ってる」
財前「マジか…」
知らなかった。親父って船舶免許とか持ってたんだ…。しかしこれ…買うと高いんじゃないんだろうか? 一体いくらくらいするんだろう…。
財前「この船いくらしたの?」
親父「ん?何がだ」
財前「値段だよ値段」
親父「さあな。知らん」
財前「てめえ知らねえわけねぇだろ(笑)。ふざけるな」
親父「知らんもんは知らんよ」
財前「じいちゃん!!いいのか?こんな息子で。金使いすぎだろ。こんなバカは普通いないぞ?じいちゃんの教育が悪かったんだ。絶対。」
じじい「ほぇ?」
ダメだ。じいちゃんは写真取りに夢中だ…。
親父「なんてことを言うんだおまえは」
財前「いや。親父がじいちゃんを楽しませるために買ったというのはわかるけどさ… 」
親父「おまえさっきから買った買った言ってるが、この船は買ってないぞ?」
財前「え?そうなの?」
親父「ああ。」
ぬ?買ったんじゃないのか? なんだ。そうか。それならって… あれ?じゃあこの船は何?親父の友達の船とかだろうか?
財前「え?じゃあこの船はうちの家の船じゃないわけね?」
親父「まあ厳密にはな。ほぼ、うちの家の船のようなもんだけどな。
財前「…え。。 じゃあ厳密には誰の船よ。これは」
親父「ん?この船はな…」
次の瞬間。私は信じられない言葉を耳にする。
…
親父「徳島市の救助艇だ」
財前「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
財前「待て(笑)。 コラ!! 救助艇とか勝手に使っちゃダメだろ!!」
親父「いいんだよ。使ってないんだから」
財前「ああああ! 降ろしてくれ~;; 犯罪スレスレじゃねえか。これ;;」
親父「うるさい奴だな…。世間を知らない奴はこれだから困る。じいちゃん説明してやれ」
財前「親父はいつも無茶苦茶すぎるんだよ!」
じじい「ゴウ…これはのう…」
じいちゃんが話し出す。聞くところによると、これは救助艇といって海なんかでおぼれた人を助けるために用意されてるクルーザーらしいが、そういうのは名ばかりで救助には使われず実際には市の職員?のボート部が主に使っていたものらしい。
しかしこの度そのボート部の活動が休止になったらしく、年に2回しか活動がない。ということはこの救助艇も使われることはないということで、あんまり放置しておくとエンジンがさび付いたり、バッテリーがあがったりで使い物にならなくなる。
そこで…
親父「そこで俺が拝借したというわけだ」
財前「なるほど…」
親父「俺が使ってればエンジンもさび付くことはなく、船は調子を維持できる。いざというときにエンジンがかからなかったら困るだろ? 俺は市のためにいいことをしてやってるんだよ」
財前「ほうほう… でもなんで親父はこんなことを知ったんだ?」
親父「まあ後輩が市の上位役職にいるからな。ちょっとカマせばチョロイもんよ」
財前「…」
親父「誰かがこの船を動かしてエンジンの調子を維持しておかねばならんのだ。そうじゃないといざというときに救助活動に使えないだろ?」
財前「ふ~む。確かに一理ある」
…
親父「おお。新町橋が見えてきたぞ」
財前「でもさ…なんか救助艇とか言う割には魚の鱗とかつきまくりなんだけど」
親父「そりゃそうだろう。俺が釣り船として今は使ってるからな」
…
財前「ダメだろ(笑)。」
親父「いいんだって。救助艇とか税金を使うための口実にすぎん。使われた試しがないんだからな。買って税金を業者に回すのがこの船の役割。買われた時点でこの船の役目は終わってるんだ。世の中には裏があるんだよ。まあこういうのが天下り先とかに金が回るからくりだな。おまえにはまだ早いが」
財前「なるほど…そういうことか」
なるほどね…。世の中の仕組みはそうだからねえ。救助艇を買うということにしとけば役所も聞こえがいいというわけか。実際は使うことはなく、業者への税金まわしに使われていたと…こういうわけか。 まあ借りてるだけなら問題ないかな。楽しむことにしよう。
しかしこういう事例は世の中に一杯あるんだろうな。税金を回すために無駄なものを買うが、それはそれで目的の購入物をらしきものにしておき国民の目を騙すという。全国で言うと何千何百億という税金が…
う~む。さすが政治家…。やることが一般市民よりも上手だ…。そりゃ頭いいから下手なヘマはしないよな…。絶対フィルターをかけてわかりにくくしてる。
…
親父「おまえあんまり深く考えるなよ?。名目はちゃんと救助ということなんだ。税金の無駄遣いとは一概には言えん。使われなかったのは買った後のシステムが決められてなかっただけだ」
財前「…」
しかし新町川を始めて船で走ったけど、凄いね。橋の高さがないから船で通ると高さがギリギリだ。親父がいっていたが、満潮時は海面が上がるから船では橋の下は通れないらしい。
しかし誰だよ。海にゴミ捨ててるバカは。車で見るときには気づかないけど、船で回ってみるとゴミ袋とか流れまくってるのが妙に目につく。視点が違うといろいろ発見も多いねぇ。
そしてじいちゃんが写真取るのが飽きたところでなんか難しい話に財前家は以降。

今は朝の6時ちょっと。
じいちゃん「見てみぃ。アレを」
財前「ん?なんだ?」
じいちゃん「あそこに何人もいてラジオ体操やっとるだろう」
財前「うん。」
じいちゃん「暇をもてあました老人ばっかじゃ。パチンコ屋とかもそうじゃろう。本当にのう…。遊ぶ奴が増えすぎジャよ。老人が勝手に山で囲碁さしたり、喫茶店でたむろしたり、近頃は年金暮らしの老人が社会になんら貢献しとらん」
財前「そりゃ仕事引退したんだからさ」
じいちゃん「昔はそうじゃなかったんじゃ。引退した年寄りは農業や家庭菜園するなどして暇つぶしでも味があったもんじゃが…」
財前「まあしょうがねえよ。時代だし」
じいちゃん「遊ばしてるのはおまえが払った年金じゃぞ?」
財前「ん? あ…。そ…そういえば… 俺の給料から毎月莫大な金がひかれてるが… そうか…。 …なんかムカツイてきた」
じいちゃん「ふぉふぉ」
…
親父「実はな俺が仕事引退したらうちの田んぼにハウス建てて高級野菜を栽培するつもりだ」
財前「ま…マジで?」
親父「高く売れるぞ~これからは。いま田んぼがどんどん住宅地に変わって行ってるだろ?」
財前「ああ」
親父「逆に言うとこのまま進めば農地がさらに減ってくる。そうなればいずれ価値が逆転する。将来は田んぼや農地持ってる奴が勝ちだ」
財前「親父…俺と一緒の考えジャン」
親父「俺も農大出だ」
財前「そうだったな…。まあしかし農業をバカにしてるやつにいつか痛い目を見せてやるという意志は同じかも」
親父「俺はそういう気はないがな… とにかくそろそろ農業が見直される時が来そうだからな」
財前「ごもっとも」
親父「日本が経済破綻でもしてみろ。それこそ農業がなきゃ動けなくなる」
財前「親父…バカじゃなかったのね」
親父「バカはおまえだ」
財前「…」
親父「おまえが社会に出てアル程度行くまではこんな話しても意味ねえから言わなかっただけよ」
財前「なるほど…」
妹なんかにかかるとタダのおっさんなんだけどなぁ…。息子の私には妙に小難しいことを最近言い出したと思ったらこういうことか。
しかしこれは朗報。うちで農業をするだと!? これは実は私もしたかったことなんだけど。親父が始めてくれるならありがたい。
親父「プランはこうだ。」
かくかくしかじか…
財前「ほぅ… なるほど」
じいちゃん「ゴウも手伝えよ。そうすれば近所の老人に安い賃金で働いて貰える上、これは社会貢献にもなる」
財前「じ…じいちゃん 親父…」
じいちゃん「ん?」
財前「さすがだ… ただの糞じじいとバカ親父で将来を不安視してたけど、やっぱ凄げえよ。そこまで考えていたとは…だてに年とってないな」
じいちゃん「なんじゃと!?(笑)」
親父「おまえもよやく話が通じるようになったか(笑)」
いやあ凄い。やっぱ親父には敵わないわ。バカだけど。じいちゃんも耄碌してる割に妙に鋭いところがある。私なんてまだまだひよっこというわけですか…そうですか。
その後将来について難しい話を話し合うも…
実はそれは勝手に市の救助艇を使ってる不良家族なわけで…
よく考えると実はたいしたことはないという(笑)。
でも親父のようにいろんなところにアンテナ張ってないとこういう情報は流れてこないよね。市の船を勝手に使わして貰えるとか夢にも思わなかった。しかも経費は市もちでガソリン代も払ってくれるという優遇されよう。もちろんそれはエンジンをさび付かせないという名目なわけだけど…。すごいからくりだ。
久しぶりに世の中を知ったよ(笑)。
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