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2006(Wed) 11/01

海外記1-3 英国 イギリス(41)

海外滞在記 … Comments(41)

 丸1日かけてついにイギリス空港の待合所に到着。

 …。

 辺り一面が外人。日本とは全然雰囲気が違う…。

 そう。もうここは外国。少しの油断もできない。

 だってやっぱり危ないですよ。もう人種も多国籍すぎて誰がスリなのかもさっぱりわからない。

 とにかく周囲を警戒してカバンをしっかりと強く握りしめる。

 いきなり鞄とか盗まれたら大変ですからね。


 しかし、この到着ロビーで別便でロンドンに来る社長と通訳の到着を待たなければならない。

 あと1時間で到着か…無事に鞄を死守できるか非常に心配…。

 そんな中、長旅で我慢も限界に達していたのか常務がタバコを誘ってきた。

常務「おい。ちょっとタバコでも吸いに行かないか」

財前「おお!! ここ吸えるとこあるんですか?」

常務「外なら吸えるだろう」

財前「なるほど~」

 
 とういう感じで社長が到着する時間まで、空港を一旦出てタバコを吸いに行くことに。
 
 ドアを出てみると…

 ん?おお。来た。外に来た。

 

 周囲を見るとここでたばこ吸ってる黒人がチラホラ。しかし恐いですねえ黒人は…。なんだこのデカさは…。190くらいある…。

 普段なかなか自分より大きい人間を見ないんですが、ここでは別。みんな総じて背が高い。 顔の彫りが深く目線もなんか鋭いので威圧感もあります。

 そんな中へ小柄な体でひょこひょこ入っていく常務…。


 この人警戒しなさすぎじゃないか?パスポート盗られても知らんぞ…。まったく…海外の怖さを知らないんじゃないのか?


 まあ一応ついていって…

 立ち止まって常務がたばこを口にくわえたので



 
財前「常務…火です」

常務「ん?おお。悪いね ( ´ー`)y-~~」

財前「いや~何時間ぶりですかね吸うのは(笑)」

常務「海外はこれがキツイんだよ。酷いときは丸一日吸えないからな」

財前「そりゃ大変ですねえ…」

常務「まったくだ… それはそうと財前…   ん? あ…」

財前「??」


 …

 突然…

 常務が何かに気づいたように私の隣から離れたところに移動。そこでまたスパスパやりだしました。

 なんで離れるんだろう…。と思いつつも気にせず吸っていました。

 そしてお互い1本では吸い足りず2本目のたばこに突入。


 すると… 


常務「おい…」

財前「は?」

常務「いつまでそこにいるんだよ」

財前「は?」

常務「そんなとこで吸うな。こっちこい」

財前「え?」


 どうも近くに来て吸えと言うことらしいが…


常務「…」

財前「どうしたんです?」

常務「おまえあんなとこで堂々と吸うなよ」

財前「??」

常務「恐いもの知らずだな…おまえは…」

財前「え?何かしました?」

常務「さっきおまえの立っていたところ見てみろよ」

財前「え…?」


 言われるままに先ほど立っていた所を見てみると?


 …

 …

 え…

 …


 …






 さっき立っていた所に貼り紙があって…



 なんと そこには…


 こう書いてあったのです。
























 


 iuy789ugh.jpg



 
 …

















 ちょ… 待てよ(笑)!! 

 








財前「常務!! ここ禁煙じゃないですか」

常務「そうだよ」

財前「し…知らなかった…。でも周りの人みんな吸ってますね」

常務「外だからな。しかし看板の真下で吸うバカはおまえくらいだぞ(笑)」

財前「…」

 
 それでも常務は気にせず吸っていますが、私はとてもこんなとこで吸う勇気はない。すぐさま火を消して携帯灰皿に吸い殻を挿入。


財前「常務が吸ってるから喫煙所かと…」

常務「そりゃ甘いな」

財前「常務勘弁して下さいよ~。ただでさえビビってるのに、こんな恐い真似させないで下さい。殴られたらどうするんですか」

常務「ワシはわざわざ貼り紙の下で吸えとは言っとらんぞ」

財前「自分だってさっきまでここで吸ってたのに…」




財前「常務…はいつもこうなんですか??」

常務「でなら気兼ねなく吸うね。携帯灰皿に灰と吸い殻を入れとけばとりあえずは問題ない」

財前「まあ…そうですけど… 外国でとか… やばいことするなあ」

常務「じゃあワシはもう少し吸うからお前は社長が到着するとこに行って待ってろ」

財前「はい…」


 そういうことで社長を迎えに到着ロビーへと向かう。まあしょうがないですね。常務は1日に2箱以上吸う人ですから。1日1箱も吸わない私とはそりゃ一度に吸う量が違います。
 
 しかし、昨日の記事のコメントを見る限り、みなさん嫌煙家が多いようで(笑)。すみませんでした。まああれですよ。別にね。禁煙所で吸わせろとか言ってるんじゃなくてね…。

 しかし学生の方も禁煙をこれだけ言うのであれば将来日本は完全禁煙になる可能性が高いかもですね。今の現状がよくわかりました。

 しかしイギリスの人も結構吸ってる人はいますね。私の吸ってた場所は外で禁煙にもかかわらず大勢の外人の方がいましたから…。

 そして… 1時間後

 到着ロビーを見覚えのある男が歩いてきた。


 来た!! 




 社長だ。








 どうやら無事ついたようです。


財前「社長~」

社長「おう。待っといてくれたんか」

財前「そりゃそうですよ」

社長「おまえ海外初めてらしいな。どうだ準備は」

財前「バッチリです」

社長「そうか?」









社長「ん? (^w^) ガハハハハ。 おまえバカじゃないの?」

財前「??」

社長「なにそのカバン」

財前「へ…?」

社長「典型的な一般人だなおまえは」

財前「?」

社長「カバンなんてこれでいいんだよこれで」

財前「…」

社長「そんな新婚旅行にきたかのようなムサイカバンで来る奴があるか!!」





 社長の持ってたカバン(ナイロン?みたいな軽くて薄い奴)

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 財前のカバン(鉄製のごつい奴)


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財前「何言ってるんですか社長!! 社長みたいなナイロン製のカバンだとナイフで切られて中のもの盗まれたりするんですよ?」

社長「はぁぁ??」

財前「スリとか強奪が多いらしいですし、鉄製のカバンじゃなきゃ駄目だと聞いたんです」

社長「誰に?」

財前「え…それは友達とかネットでとか…」

社長「ワシは年に何十回も海外に出張してるんだぞ? これで何も問題ない」

財前「そうなんですか…」

社長「ナイフで切られるとか盗まれるとかそいつがトロコイだけだろ。ボーとしてるからそうなるんだよ」

財前「言われみれば…」

社長「ビジネスで来るときは軽いこれで決まりだ。機内にも持ち込めるしな」

財前「機内に?」

社長「そうだ。海外の場合は飛行機に荷物を預けると2,3日遅れて到着したり、長時間受け取れなかったりする場合が多い。このカバンなら一緒に機内に持ち込めるから荷物を到着後に受け取る必要がない。非常にスピーディーだ。そして身軽なのが一番。

 盗まれるなんて想定して海外に来るんじゃねえ」


財前「はい;;」

社長「時間と身軽さこそが命だ。荷物はパスポート以外なら盗まれても金で買えるが、海外での行動は足止めくらうと会社がいくら金を損するかわからんぞ」

財前「はい;;」

社長「たとえ荷物を捨ててでも得意先に行くという気構えをもたんか貴様。甘ったれたカバンを持ってくるなコラ!!」

財前「うぅ…;;」


社長「ああ? おまえはスピードとカバンならどっちをとるんだ。」

財前「スピードです」

 
 出た。スピードとカバンなんていう社長お得意の無茶苦茶な比喩…。まあ理に適ってるから凄いんだけど。


社長「で? おまえのカバンは軽いのか?重いのか?」

財前「重いです…」 

社長「後はわかるだろ」

財前「理解しました。確かにそうでした…」

社長「おまえの荷物なんて数万円程度。盗まれても蚊に噛まれた程度だ。小さいことばっか気にするんじゃねえ」

財前「は…はい!!  おみそれ致しました」




 なんで…なんでカバンだけでこんなに…怒られるんだろう…



社長「どうせネットで旅行者のくだらんサイトでも見たんだろう。あんなのワシらには何の参考にもならん。」

財前「そうなんですか…」

社長「ワシらはビジネスで来るんだからな。遊びじゃないんだ」

財前「はい…」

社長「だいたいおまえは… ブツブツ…」



 なんていうか… 安全のために鉄製のカバンをもっていっただけで、こんなに説教されるとは… 


 ;;

 
 でも確かにビジネスマンのような迅速さが要求される移動の場合にはこういうカバンは駄目かもしれません。とにかく時間が命。

 カバンや持ち物がスられたり、盗まれたりするのは自分自身の防御で何とかしろということ。

 なるほど。さすがは社長。さらに社長のうんちくは続く。




社長「言っておくがヨーロッパ人の方が日本人よりも紳士な上、マナーの対応もしっかりしてるんだぞ」

財前「はぁ…」

社長「おまえ日本人と外人見て差を感じるだろ? ほら見てみろ」


 そう言われて周りを眺めてみる…。社長の乗ってきた飛行機は日本から来てるから数人の日本人が…

財前「確かに… 日本人は足も短いしなんかダサイですね…」

社長「外人から見ると日本人は「めがね」かけてて名刺をへこへこ渡すイメージしかないらしいぞ?」

財前「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」

社長「世界はそんなもんだ。日本だけで小さく生きてきたおまえにはわからんだろうがな」

財前「ごもっともです…」

社長「世界の目から見る日本人なんて金もってるダサイ人種。そんなイメージしかない」

財前「…」

社長「だから格好だけは妥協するな。ある程度の格好であれば相手の見方も変わる」

 
 …

 うおぉぉ。この言葉凄い。私の親父が出発前に言ってた言葉と一緒だ。凄いなあ。これは勉強になる…。


社長「相手の先入観を覆す…くらいじゃないとな」

財前「そういう意味で靴もスーツも高いのを着てきたんですが…」

社長「そのカバンは観光者みたいでダサイ。まあ格好に関しては少しは様になってるがな」

財前「少しは…って」

社長「ほら通訳も来たぞ。彼のカバンも見てみろよ」

財前「あ…」


 なんと通訳さんのカバンもナイロン製。そして常務のカバンもナイロン製の軽い奴だった。私だけ鉄製…重い…
 

社長「な? おまえはいちいちビビリすぎなんだよ」

財前「なにぶん海外出張は初めてなもので…勉強になりました」


 そこに常務もしゃしゃり出てきた。いつの間に…


常務「社長。大丈夫ですよ。こいつは2,3回くればすぐに慣れます」

社長「まあもともと図太い性格してるからな」

常務「今や国内出張なんて勝手に予定組んで飛び回るし、私の手に追えませんからな」

社長「ガハハ」

財前「いや…常務…。自分で考えて行動するのも結構大変なんですよ…」

常務「じゃあ全部行動を管理してやろうか?」

財前「いや…それは…」

社長「ガハハ」

通訳「そろそろ行きましょう。お時間が…」


 どうやら予定が詰んでいるらしく通訳さんが車まで誘導。我々はさっそうと車に乗り込みヒルトンホテルへと向かう。

 到着したのは夕方5時くらいだったんですが、イギリスは薄暗いですねえ。既に夜に近いです。 昼間もカラッと晴れる日は少ないようで、いつも曇ってるとか。

 しかし高速道路の料金は税金で補うのでタダみたいですし、道も4車線くらいあって日本よりも全然快適。家もポツポツと建ってるから日本みたく密着感もない。なんか落ち着いた雰囲気を感じます。

 日本と土地面積はそんなに変わらないんですけど、大きな差ですね。そりゃこれだけスペースがあったらゆったり生活するのも頷ける。

 いやあ家の色も綺麗です。お互いがその辺りの雰囲気を察知してるのか、薄い色と同じ色の壁、屋根で合わせてる。だから町一帯がなんかアートみたい。

 これは凄い。美意識が違う。これが服装にも気を遣う理由か。

 自分勝手に好きな色、好きな構造で建ててる日本とは違うよなあ。日本にはこういう一体した家々の景色ってほとんどみないもの。

 京都くらいだろうか?日本でこういう感じが残ってるの。こりゃ駄目だ。服だけ真似してもダメだ。

 こういう思想というか根本を知らないとスーツも本当の意味で着こなせないのかも知れない。景色を見るだけで非常に勉強になりますね。

 国内出張に比べこれだけ得る物が大きいとは…。
 

 そして3時間車に乗って目的地のヒルトンホテルへ到着。


 おお。ここがあの有名なヒルトン!! 全世界にあるんでしたっけ?ヒルトンホテルって。

 素晴らしいなあ。


 
DSCF00041031.jpg


 ヒルトンホテル  in Swindon Town 



通訳「さあ行きましょう」

財前「ちょっと先に行って下さい。私は外観の写真撮っておきます」

常務「はぁ?? おまえヒルトンホテルなんか写真に撮ってうれしいのか?」

財前「そりゃそうですよ」

常務「…」

社長「まあいいじゃないですか常務。勝手にさせてれば」

常務「はぁ…」


通訳「では財前君は後でロビーに来て下さいね。先にチェックイン済ませておきます」

財前「あぃ」


 そしておもむろに外観写真を数枚撮影。

 フフフ…  ハッハッハ

 ヒルトンホテル画像ゲッツ!

 素晴らしい。なんか試合に勝利したかのような気分だよ。

 これがイギリスってやつかあ。う~ん。なんか心なしか優雅になった気分だ。

 そんな一人で外で騒いでいると、ヒルトンホテルに到着した外人のお客さんから変な目で見られたことに気づき…(多分独り言がうるさかったのかな…)
 
 恥ずかしくなってロビーへと…

 すると

DSCF451031.jpg


 うおおぉぉぉ。なんだこりゃあ。綺麗すぎる。

 当然ホテルのロビーや食堂もパシャパシャ撮影。

 すると後ろから…


常務「おいおまえ何してんだよ…」

財前「は…」
  
常務「恥ずかしいからやめろ ワシらも同類と思われるだろ」

財前「申し訳ありません…」

常務「おまえ考えてみろ。日本のホテルに来た外人がホテルを写真に撮ったりするか? 」

財前「う…」

常務「日本の恥をさらすんじゃない」

財前「;;」


 言われてみるとそうですね。なんでただのホテルの写真なんて撮りたくなったのでしょう。やっぱ初めてだからでしょうか?

 なにか新鮮だったんですね。

 その後、みんな部屋に入り10分後に食堂で待ち合わせをして…



 …


 


 食堂に入ると、もうなんか外人で一杯。

 多分ビジネスマンなのでイギリス?の人じゃない人も多いのでしょうが、やはりスーツの着こなしが違うね。

 見習わないといかん…。



 
社長「おい。何食う? ビールか? ワインか?」


 社長はいつもこれです。何食う? って言っておいてビールか?とかおかしいんですが…


財前「え~と… メニューが読めませんね…」 

通訳「じゃあ私が頼みましょう 肉ですか?魚ですか?パスタもありますよ」

財前「じゃあ肉を…」


 メニューはまったくわからないので、とりあえず通訳さんがステーキを注文してくれた。

 社長や常務は酒ばっかで頼んだのはサラダやフルーツやそんなのばっかり。お腹減ってないのかな…。

 そして注文の飯が来た。










DSCF00811031.jpg



財前「げっ!?  何これ。でけええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

社長「…」

常務「…」

財前「しかも何この野菜の少なさ。こんなんだからすぐ病気になるんじゃないの?」

常務「おい…変な事言うな。他に聞こえるだろ」

通訳「まあ日本語だからわからないでしょう…」


財前「ちょ…これは写真撮っとかないといけない」

 パシャパシャ

財前「ムフフ…」

常務「おまえ何しにきたんだよ」

社長「財前、おまえそんなデカイの食えるのか?」

財前「ああ。全然いけるとおもいますよ。日本でもこれくらいの大きさ食ってますから」

社長「それならいいが… 高いんだから残すなよ?おい」

財前「楽勝ですよ」




 …
 

 しかし…



 ここからが地獄でした。なんとこの肉。デカイのはいいんですが、味が…味がついてない…。

 これがイギリス風の味付けってやつでしょうか。味がない…

 つまり… 美味しくない…。美味しくないのであればこんな500KGもの肉を食うのは苦痛極まりないわけで…


 しかも…しかも…

 噛んでも噛んでもなくならない…。まるでゴムみたい。

 なんと30噛み以上しても飲み込めるまで噛みつぶせないのです。

 おかしい…。これはヤバイ。日本のとは全然違う。

 半分くらい食ったところで既に顎が疲れてきて… 
 
 お腹が一杯というより… 食いつかれ…



財前「…」

社長「ほら見ろ。食えないだろう?」

財前「はぁ…」

社長「日本と同じ感覚で食うな。すぐに腹痛起こすぞ」

常務「初日は小食粗食が基本だバカ。いきなりステーキとか頼むんじゃない」

財前「そんなの先に言って下さいよ;;」

常務「まあ何事も勉強と思ってな。敢えて言わなかったのだよ」

社長「ガハハ」

財前「酷すぎる;;」


 さすがに出張慣れしてる社長や常務、通訳さんは凄い。

 サラダとフルーツしか頼んでないもん(笑)。そりゃ日本にいるときと食は変わらないよ。

 世界どこいってもサラダとフルーツが生であればそりゃ日本と味一緒ですからね…。

 ああ。自分もフルーツにしときゃ良かったよ!!
  
 しかしそんなことは後の祭り。食わなきゃしょうがないわけです。

 一応社長なんかにも勧めてはみましたが…


財前「社長。これ美味しいですよ?ちょっと食べません?」

社長「そんな肉いらん」    いらん=関西弁で「必要ない」の意

財前「常務! ほらこの真ん中の美味しいとこあげますよ」

常務「はぁ? ワシはこっちの肉は食わない主義なんだよ」


 チキショー 常務は肉好きなのに!! 


 …くそ

 しからば通訳さんに…と思い、通訳さんの方を見ると…


通訳「私も肉嫌いなので…」

財前「まだ何も言ってねえよ(笑)」


 …


 くそう。なんで私ばっか…こんな目に…


 そこから全部食ったはいいものの既に腹が悲鳴をあげており、食事が終わって部屋についたときにはすぐには動けませんでした。

 でも部屋は広くて快適ですねえ。ここ一泊3万くらいするらしいけど…

 まあこれはポンドの価値が高いから。

 1ポンド200円なので3万の計算。つまり日本では1万5千円くらいのクラスのホテルかな? 

 フフフ… まあいい。 そんなことはどうでもいいんだ。

 酔いしれるぜ。このイギリスの地に綺麗なホテル。そこに寝てる現在。

 遠いとこまできたよなあ。日本のみんなは今どうしてるんだろうか?

 フフフ… まあいい。そんなことはどうでもいいんだ。

 知るかよそんなこと。なんたって私は今イギリスにいるんだからね。

 忘れよう… 日本の事は…


 …



 …



 …と


 その時だった


 トゥルル、トゥルルルルルルルルルル
 



 Σ( ゚∀)ゲッ!! 電話だ!!

 なんだなんだ!? なぜ海外用携帯電話が今頃…

 何?? 日本から??

 海外携帯電話の通話料は、例えかけられたとしても全部こっちもちらしいですからね。高いと聞くしあまりでたくないんだが…
 

 ガチャ


財前「はい?」

社員「あ。財前さん!! 今イギリスですか?」

財前「ああ…そうだけど…」

社員「資料まだですか?」

財前「!?」

社員「締め切り明日なんですが…」

財前「そ…そうだった…。そういや作ってメールするって言ってたよね」

社員「お願いします」

財前「しかし今海外だから…」

社員「メールできるでしょう。早く作って送信して下さい」

財前「え~と。明日でいいんだっけ?」

社員「できれば早めにどうぞ」

財前「…」

社員「あ。それとですね」

財前「おい。電話代高いからもう切るぞ」

社員「あ。代わりたいという人がいるんですけど…」

財前「だから電話代が…」


 しかし代わられた…

社員B「おう!!」

財前「何?」

社員B「今イギリス?」

財前「そうだよ」

社員B「みやげは高い物はいらないからな~(笑)。よろしく頼む。そういえばおまえ… ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」






財前「もう切るよ…」



 ガチャ…

 なんでイギリスに来てまで日本の仕事に追われなきゃならないんだろう…。 

 しょうがないのでパソコンを起動し、資料をプツポツと作成。

 くそう!! こっちは肉食って、しんどいのに何だよ。

 しかも、尻のできものが痛くて仕事なんて集中できねえよ。


 くそう…。このケツのできもの… 全然直治る気配がねえ。

 座りどころ間違えるとかなり痛い。 


 ;;


 まあしかしこれは我慢するしかありません。

 そしてホテルのLANからメールを送ろうとLANケーブルを挿したその時だった。


 なんかインターネットにつなごうとしたら英文が出る。


 ん?なになに?




 インターネット接続料が必要です。次のうちから選んで下さい。

 
 24時間 → 15£ (3000円)
 72時間 → 30£ (6000円) 




 え?何これ。

 たけええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 なんだよこれ。24時間3000円(15£)とか 1£=200円としたら高すぎだよ。 1時間単位はないのかよ


 日本のホテルはネット接続通常タダだから甘く見てた!!

 俺は一通メールを送りたいだけなのにぃぃ!! 最悪だ。

 なんてこった…。おまえメール一通送るだけに使ったら3000円とかもったいないじゃないか。

 他の時間ネットサイト見ればいいといっても今はあんまりサイトとかも見る気しないしなあ…


 考えろ。考えるんだ。きっといい策がある…。



 …


 …



 …



 Ω\ζ°)チーン
 





 閃いた。資料提出は明日まで間に合う。明日のホテルで送ろう。

 ヒルトンは駄目だ。高すぎる。

 明日泊まるホテルならタダでできるかもしれん。

 会社の経費で落とせるとはいえ、これはさすがに気が引ける。






 …

 
 そんなこんなで1日目が終わります。




 そして


 明日はいよいよビジネス。

DSCF00161041.jpg



 撮影した写真はハリーポッターの中の朝会?食事?かなんかで使われてた場所。


 そう…翌日はビジネスを行った後、ひゅんな事がきっかけでハリーポッターの撮影所を運良く訪れるという奇跡が…


















その他の海外記 http://ninehalt.blog4.fc2.com/blog-category-30.html







あとバーチャの全国大会予選の記事が公式サイトの方でUPされてました。記事数がすくなくて残念…。まあ私は準決勝でボコボコですけどねw

 http://am.sega.jp/utop/news/vf5_ote5/y_24.html
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テーマ: あさのあつこ
ジャンル: 小説・文学








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