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2009(Thu) 10/29

大学時代回想21 縁結びという名の目くらまし(78)

財前History … Comments(78)

 
 この記事は管理人の大学時代の回想記(実話)の第22話目です。
 回想1 「一楽木工」から見ないと意味がわからない箇所がある点はご容赦ください。

defined
09/10/30 大学時代回想22 3年後に明かされた真実 (コメント --)
09/10/29 大学時代回想21 縁結びという名の目くらまし (コメント --)
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07/11/19 大学時代回想5 バイク免許所得の先に… (コメント49)
07/11/13 大学時代回想4 ストーカー財前  (コメント192)
05/10/04 大学時代回想3 リリカの再来  (コメント11)
05/09/17 大学時代回想2 4月応援団  (コメント13)
05/09/16 高校時代回想1 一楽木工  (コメント24)







 

 

 既に


 前回ノリと里沙の結論を言ってしまっているので興醒めではあるものの…書くことにする。




 夕食時に里沙の様子がおかしくなってから夜風に当たりに行った二人。




 案の上と言うべきか。ノリと里沙は夜風に当たると言ったまま1時間以上帰ってこない。

 一体どこの夜風に当たりに行ったのか。

 もちろん亜美さんも私も二人がホテルに行くなんて事は絶対ないと思っているから、そこにまったく心配をしていない分、帰ってくるのを待つのが辛い。

 恐らく…ただノリは「うんうん」と話を聞いてるだけで、ほとんど里沙が片思いの相手についてしゃべってるだけという光景が目に浮かぶようである。

 そして

 亜美さんは待つことに痺れをきらしたのか「もう部屋に帰る?」と自分から言いだし、私もそれに同意した。亜美さんが部屋に帰る…。

 本来の私であればここで亜美さんの部屋に如何にして入り込むかということを考え抜くところであるが、里沙があんなことになったので微妙に気まずい空気が流れているわけで…。

 さらに今日の亜美さんが私の事を噂で(あくまでも噂)ケダモノ発言した事より、動くに動けない状態になっているのである。正直あれは相当ショックだった。

 私に関して大学内であまり良い噂が流れないのはわかるが、そういうのは大抵間違った情報が伝わっている。

 本来的にはそうではないのである。

 まあ町でナンパしてるとか、ストーカーしてるとかいう噂がどこかからか漏れたんだろうが、全部聞こえが悪いだけの話であり、本質を見るとまったく大した事はない。

 ケダモノでもなんでもない。

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 そもそもストーカー疑惑は完全なるガセ。周りの男友達はそれをわかった上でネタにしてるだけであり、ネタなのだネタ。

 だからこう宣言したい。

 「俺はストーカーなんてやってない。信じてくれ」と。

 しかし世の中難しいことでそんなことを堂々と言う方が怪しく見られる。こんなことを堂々と言うとさらに疑惑が高まるだけ… ゆえに言えないという矛盾。

 身内はわかってくれているからいいのだが、第三者に対して聞こえがわるいのはもはや諦めるしかない。

 
 次にナンパ。これは本当にやりまくっていたものの、ナンパしてたから「ひどい奴」という評価に関してはまったく不当なものだ。

 そもそも私には過去彼女がいなかった。つまり私がナンパしても誰も悲しむ人はいない。何も無理矢理ナンパしてるわけではなく、当然会話も、そして食事に行くのも相手同意の上だ。浮気じゃないのである。もちろん不倫でもない。

 じゃあその女性をホテルに連れ込むのはどうなのかという話になるが、これも無理やり連れ込んでるわけじゃなくて、相手も同意の上で行ってるのである。
 
 まあ…厳密に言えば完全には同意してないかもしれない。

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 しかし女性側としても、「まあ一緒に飲んでみて…気分が合えば行ってもいいかな」「そういう気分になれば」という曖昧な判断でついてくるかついてこないかを決めるわけで、今日出会った素性の知らない男について行くことに関して完全なる同意なんてあるわけない。

 「まあ…いいか」

 でついてくる。ここまで持っていくのが如何に難しいことか。当然相手に対する思いやりも必要だ。これは緻密な行動によって成り立っている。決して軽い気持ちでナンパしてるわけではない。

 それをわかってない奴が多すぎるのだ。

 ゆえに信頼関係として本当の意味での同意ができるのはホテルでの行為が終わってからなのである。今までの経験上ではナンパでトラブルになったことはほぼ皆無。

 どっちかというと私の考えとしてはナンパよりも


 つきあってうまく行ってないカップルや浮気、暴力の方がよっぽど攻められるべき事だと思う。この表を見ろ。


         評価
 ナンパ     ◎   お互い気持ちいい。それでいて後腐れなし
 浮気      ×   つきあってる相手がかわいそう。
 恋人と喧嘩  △   お互い嫌な気持ち。ストレス貯まる
 彼女に暴力  ×   つきあってる相手にかなりの痛手を与える


 おわかりだろうか。こうみるとナンパというのは意外とお互いにとってプラス要素が大きい。上位に位置する行動だと気付く(勝手だけど)

 「あの人ナンパしてるんだってね。サイテーだよね」なんて評価を受ける理由など一切ないわけだ(独り身の場合)。冷静に考えて何ら悪いことはしてないはずなのだ。

 


 …


 しかしまあ世の中に認められることはないんだろうな…


 という結論に誰もが達するのは自分でもわかっているけども(笑)



 話を戻すと、亜美さんにこんなことを熱弁したらさらに嫌悪感を増されるだけなので、「どう考えてもここは大人しくしているのが無難」…ということが言いたかっただけだ。

 これには一種の諦め…みたいなものも入ってるのかもしれない。
 
 



 結局亜美さんと一つ屋根の下で寝ながらも…本当にその日はこれ以降なんのイベントもなく、寝てしまった。男として情けなさ過ぎる選択だが、上記のような縛りの事項が私には多すぎるので、手を出せない事情もあるのである。





 …





 朝起きるとノリが部屋にいた。
 
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 昨日どうなったのか気になった。


財前「あ…おはよう」

ノリ「ん」

財前「おまえ昨日どうだったの?」

ノリ「実は昨日一睡もしてない」

財前「!? 寝てないの?」

ノリ「色々考えるところがあってさ」

財前「へ~…」

ノリ「…」


財前「そういやここ朝風呂あったな」

ノリ「ん」

財前「まあこんなところで真面目な話もなんだから風呂行って話さないか?」

ノリ「いや…おれは別に部屋でいいけど」

財前「いいから行こうよ」

ノリ「…」


 
 そういって1階の大浴場にノリを連れ出す。昨日寝てないというのでピンと来た。どうせあいつの事だから一睡もしなかった理由は以下の2択しかない


 ①片思いの里沙ちゃんをなんとか助けてあげたい
 ②里沙ちゃんに惚れた。


 この2つ。もう絶対にこれしかない。そもそも何も悩みがなければ寝てるはずなんだから。①②で悩んでて、一晩考えても結局どうしていいかわからないまま朝を迎えたってパターンだろう。

 そして…

 答えはすぐにハッキリした。




財前「で…何を悩んでるんだよ」

ノリ「ん? なんで悩んでるってわかったの…」

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財前「そんなの誰でもわかるだろ…」

ノリ「そうか…」

財前「里沙ちゃんと何かあったって顔に書いてるし」

ノリ「うん。まあ昨日色々話を聞いたんだけどね。4年も片思いしてるだけにその人に対する想いが凄いんだなあ」

財前「4年ていうと大学入る前からだよな」

ノリ「そうなの!そうなの!凄いよね」

財前「うんうん。で?」

ノリ「で?…って何が?」

財前「え…。まさかそれだけじゃないだろ? その話なら俺も夕食中に聞いたんだが…」

ノリ「…」

財前「そんな他人事でおまえは一睡もできなかったわけじゃないんだろ?」

ノリ「ま…まあ」

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ノリ「イメージと違って…意外と誠実で良い娘だなあと…」


 はは~ん。コイツ… さては里沙に惚れたことを隠してるな? 

 でもハッキリそう聞くのも野暮だな… 

 「おせっかい」はあまりしちゃいけないって事だってわかってるが、自分の性格上止められない。



財前「ひとつ…思うことはさ」

ノリ「ん?」

財前「その片想いが成就する可能性があるのかどうかって事が気になる」

ノリ「何が?」

財前「4年の片想いに拘る気持ちもわかるけど、俺たちは来年卒業だし、里沙ちゃんもあと1年ちょっとしか大学生活は残されていない」

ノリ「うん」

財前「いつまでもその男に拘るよりも目の前の幸せを掴んだ方が良いってアドバイスはしなかったのか?」

ノリ「おまえが言ってる意味がよく分からないんだけど…」

財前「今の里沙ちゃんの悩みを解決する事なんて簡単な事じゃないか。今の奴は諦めて他の男とつきあえばいいだけだよ」

ノリ「おまえこそ何もわかってないな。4年の重みがあるんだから。そう簡単には諦められないんだよ」

財前「しかしあの子は美人じゃないか。その片思いの相手さえ諦めればすぐに彼氏ができる」

ノリ「それはわかるんだけど…」

財前「俺をネタに使っても良いぞ。片想いしてただけなのにストーカー扱いされた奴も世の中にはいるって教えてやれ。どっちかというと俺の方が無残だ」

ノリ「おまえと里沙ちゃんは違うよ。おまえはネタ重視だろ?里沙ちゃんは真面目な片想いなんだ」

財前「俺もチズエさんには真剣だったに決まってるだろ(笑)」

ノリ「すぐ諦めたじゃん」

財前「アホか。言っておくが俺だって完全にチズエさんを諦めてる訳じゃない」

ノリ「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」

財前「そうせざるを得ないだけだよ。世の中みんながみんな思い通りの人とつきあえるわけじゃないんだから。諦めなきゃしょうがないだろ」

ノリ「まあ…そうだよな」

財前「だからもう諦めれさせればいいじゃん。」

ノリ「う~ん。俺は実際に里沙ちゃんの話を聞いてるだけに…」

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財前「フフフ。読めてるぞ」

ノリ「ん??」

財前「里沙はホッケーにどことなしかタイプが似てるからな。おまえが惚れないわけはない」

ノリ「そ…そんなことはないよ」

財前「そもそもな。里沙の片想いに可能性があったしりたら亜美さんが里沙をこの旅行に連れてくるわきゃないんだ」

ノリ「ぬ…」

財前「とにかくわかったな。里沙とヤルつもりなら諦めさせろ。俺を題材に使うなら、あの忌々しいストーカー事件の事も里沙に詳しく話してやるよ」

ノリ「…」

財前「ていうかその方が俺にも都合がいいし」

ノリ「なんで?」

財前「同時に亜美さんもその話を聞くことになるから…」

ノリ「あ…」

財前「自然にストーカー疑惑を解くことができるかもしれない。フフフ」

ノリ「…」

財前「風呂出るまでにどうするか考えまとめとけよな。里沙ちゃんと時間を共有できるチャンスはもう今日しかないんだから。」

ノリ「なんで?今日で帰ってもまた大学で話したりできるし…。なんなら誘って遊びに行ったりできるよ」

財前「おまえな~。日をあらためて食事に誘ったりしたら、下心があるんじゃないか?って里沙は警戒するぞ?」

ノリ「…」

財前「そうなるとチャンスはないな。あくまでも自然じゃないと」

ノリ「だから俺は別に…」



 そう言って私は脱衣所に帰った。

 ノリが里沙に惚れてない場合はまったく意味のない助言かもしれないが、それはあり得ないという確信があった。昨日寝てない上に、風呂に誘ってもすぐ来なかった。

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 こんなの恋の病以外あり得ないじゃないか(笑)

 他人の片想い話を聞いて、それに胸を痛め夜が寝れなくなったなんて聞いた事がない。里沙を想う気持ちがあるから親身になって悩んでるわけで、それは紛れもなく恋なのである。

 今頃あいつも湯船でいろいろ考えてるんだろうな… フフフ

 
 すると… 

 ガラガラ


財前「!?」

ノリ「ふぅ~」

 
 数十秒しか経ってないわけだが…


財前「え…おま。早いだろ(笑)」

ノリ「ん?」

財前「考えまとまったのかよ」

ノリ「考えることなんてないし」

財前「そうか…」


 この時のノリの冷静さを見て、当時の私は「あれ?里沙に惚れてなかったか…」と思ってしまったのだが、今振り返ってみるととんでもない。

 結果あの二人はこの数週間後につきあうわけで…


 思えばあの夜に色々そういう話もあったに違いない。あの夜二人の距離が縮まった事をお互いに隠す口約束でもしてたのだ。絶対。

 私はとんだ噛ませ犬である。まったく…。


ノリ「そういえばおまえはどうだったのよ」

財前「何が?」

ノリ「亜美さんと」

財前「あ…ああ。何も…」

ノリ「何も!?何もしなかったの? 二人きりだっちゃじゃん!!」

財前「ま…まあ…部屋は別だけど」

ノリ「おまえ俺には偉そうにペラペラ言っておいて自分は何も進んでないじゃないか(笑)」

財前「だって;; だって手を出したりしたらケダモノってホントに思われちゃうんだもん」

ノリ「そんなの実際そうなんだから隠してもしょうがないでしょ」

財前「そんな事言わずに何かアドバイスくれよ;;」

ノリ「アドバイス? う~ん…」

財前「…」

ノリ「アドバイスか…う~ん…」

財前「…」

ノリ「まあ。あれだ」

財前「お。何かあるのか!?」

ノリ「がんばれよ。」

財前「 …」




 




 まあ世の中そういうものか…。

 私も他人の事についてはアドバイスやらはできるんだけど、自分の事になると全然駄目。 そもそも本人は恋の脳内麻薬のおかげで平常心じゃいられないんだからしょうがない。

 的確なアドバイスを得るにはタイプの違う友人が必要だな…ホント。










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 そして朝食へ。

 風呂では色々話したものの、部屋に帰ってからはほとんど言葉を発しなかったノリ。何があったかよく教えてもくれない。私に里沙に惚れたとも言わない。


 だがその答えはやっぱりなんとな~く朝食会場で出た。
 
 
 朝食会場に二人は先にきてた。

 
 …


 亜美さんはいつもと変わらないメイクを当たり前のようにして来てる。

 里沙は昨日より化粧が明らかにケバイ。どう考えてもかなり塗ってる。

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 今日は家に帰る日。

 そんな濃いメイクは必要ない。片想いの男一筋とするならばこんなバッチリメイクを俺に見せる必要性は0。ノリに惚れてないとするならばさらに必要性は0だ。

 ではなぜこんな濃い化粧を??
 
 って考えるとおのずと答えは出るわけだよね…。

 この辺のわかりやすさと隙の多さはホッケーとそっくり。ノリが惚れないわけないじゃないか…。

 


 フフフ。風呂場ではうまく逃げたたつもりだろう。しかし私の目を誤魔化せるわけはない。

 一応友達として知っておく必要があるのだよ。そして里沙が亜美さんの友達である以上は知っておく必要があるのだよ。

 おまえらの胸中を…。

 私は二人の気持ちを試してみることにした。なぁに。簡単な事だ。ただお茶を頼むだけ。これだけで二人の関係は丸裸になる。私は早速実行した。


財前「里沙ちゃ~ん」

ノリ「…」

里沙「何よ」

財前「俺のお茶汲んできてよ」

里沙「はぁ? ヤダ。自分で汲んでくれば?」


財前「じゃあノリのお茶汲んできてやってよ」

里沙「え?」

財前「ノリのお茶」

里沙「な…なんでよ。お茶は自分で汲むものでしょ…」

財前「そうか。ならしょうがないな。俺がみんなの分のお茶汲んでくる」

里沙「あら…」




 …


 クックック…


 ホントわかりやすい奴だ。ノリのお茶って言ったら態度が急変してるじゃないか。

 私の目は誤魔化せんぞ。おまえら。

 とにかく
  
 里沙がもうノリを昨日のようには扱っていないことは明白。もちろんそれは惚れた晴れたの話ではなく、単純に悩みを聞いてくれたから恩義を感じただけという捕え方もできるが…
 
 それに比べて私の方は…

 相変わらず亜美さんに話しかける題材がない。

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 とりあえず亜美さんに話題を振ってみる。


財前「亜美さん。今日朝時間あるけど、どこか行きたいとこある?」

亜美「う~ん」

里沙「は~い。は~い。ありま~す」


 いや…おまえに聞いてねえし!!


里沙「鎌倉大仏に行きたい~」

財前「は? 大仏とか興味ねえし」

里沙「え~」

財前「大仏の本場は奈良なんだよ。中学で習ったろ」

里沙「でも大仏行きたい」

財前「とにかく俺は亜美さんの意見を聞く。 亜美さんはどこ行きたい?」

亜美「^^;」






亜美「私も大仏に^^;」


財前「…」






財前「じゃ…じゃあ今日は大仏に行こうか」

ノリ「待った!!

財前「ん?」

ノリ「鶴岡八幡宮にも行こう」

財前「鶴岡? どこだよそれ」

ノリ「縁結びの寺なんだよね」

財前「はぁ? 寺!?。寺とか却下却下。大仏にしようぜ」

ノリ「おいおい。縁結びの寺だよ?」

財前「縁結び? 縁結びって何だよ」

ノリ「縁結びっていうのは恋愛、人との出会い、物との出会い、社会・学校との縁、親子・子供との縁、お金との縁、家の縁とかすべてに関する縁だよ。縁結びの寺に行っておけば今後良縁に巡り会えるかもしれない」

里沙「へ~。(・ε・`*)鶴岡八幡宮か~。縁結びって所が良いかも」

財前「寺に行っただけで金から人から恋から成功するってか?誇大妄想も大概にしろ」

ノリ「妄想ってか成功する運がちょっとだけ上がるって事だよ」

財前「とにかくだ。亜美さんも大仏に行きたいって言ってる以上まずは大仏に行く。いいな」

里沙「え~(・ε・`*) 亜美しゃんは鶴岡八幡宮に行きたくないの?」

亜美「行きたい^^」

里沙「じゃあ決まり~」


財前「…」







 もうどうでもいいわこいつら…    どこでも行きたいとこへ行けよ。

 なんか私がこの場に居る必要性があるのかどうかすら疑わしくなってきた。これってノリ、里沙、亜美の3人旅行で良かったんじゃないの?  そもそも里沙は出発当初、亜美さんと私がつきあってることを確認して、「だったら協力する」って言ったじゃないか。

 あれ以降まったく協力する気ねえぞこいつ…。

 

 しかし目的地が決まれば話は早かった。朝食後すみやかに用意をすませ、いざ鶴岡八幡宮に出発。

 






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 鶴岡八幡宮

ノリ「(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ でけえ!!」

里沙「あ。おまんじゅう売ってるよ。買ってく?」

亜美「うん^^」

財前「…」

 カランカラン

ノリ「みんなお願い事した?」
 
里沙「は~い」

亜美「^^」

財前「…」



 …

 アホすぎる。

 いや。別に怒ってるからこんなことを言う訳じゃないが、「縁結び」と称して縁結びの寺に行って神様にお祈りをしたら「結ばれる」「良縁がある」と本気で思ってるんだろうか?

 勝手すぎる。どうも都合が良すぎる気がする。

 例えば世界に一歩目を向ければ、ろくに食べ物すら食べられない人がいるわけで。私たちのような食に不自由ないばかりか逆に食べ物を破棄してるような恵まれた立場にいる我々がさらに欲ぶって神様に縁結びを頼んで、そこからさらに運が良くなる事を祈願するとかあまりに都合が良すぎはしないか。

 「神は皆に平等である」という精神で考えるとどこをどう考えてもおかしい。


 良縁を与えるべき存在は他にたくさんいるはずだが…

 そもそも寺にお祈りを繰り返したしたくらいで良い出会い、縁が成立するのであれば、毎日祈願できるお寺の住職はトップアイドルと結婚してなきゃおかしいわけで。

 冷静に考えると矛盾点はすぐわかるだろう。


 しかしノリや里沙、亜美さんは祈願が終わった瞬間から「お守り」や「グッズ購入」に必死だ。
 

 私はそういうのにまったく興味がないので、鶴岡八幡宮に展示してあった看板なんかを読んで時間を潰すことにした。看板には歴史的背景をズラズラと書いてあったから読むと色々知れて以外と面白い。

 鶴岡八幡宮とはそもそも何を目的に作られた寺なんだろうか…。いつ作られたのか。


 …
 

 ふむふむ。

 なるほど。

 鶴岡八幡宮という寺は鎌倉武士の守護神として崇められていたらしい。

 康平6年に源頼義が、前九年の役での戦勝を祈願した京都の石清水八幡宮護国寺を鎌倉の由比郷鶴岡に鶴岡若宮として勧請したのが始まりのようだ。そしてその末裔の源頼朝が、宮を現在の地である小林郷北山に遷した。鎌倉はこの頃は既に、京都と並んで政治文化の中心となっており頼朝は関東の総鎮守となって崇敬されていた

 そして江戸時代に徳川幕府の庇護を受け、大規模化が進み、仁王門、護摩堂、輪蔵、神楽殿、愛染堂、六角堂、観音堂 法華堂、弁天堂等を建築、徳川家光の治世に薬師堂、鐘楼、楼門なども建てられた。また境内には、方五間の大塔、東照宮も存在したとのこと。

 ここまでの文でどこにも縁結びが出てこないというのもポイント。


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 では縁結びというのはどこから来ているのか。

 
 実は縁結びというのは鶴岡八幡宮の歴史自体とはそれほど関係ない。
 

 鶴岡八幡宮で縁結びのお守りを貰うときに「をだまき守」と書いてある。「縁結び」という起源はこれが関係しているらしい。「おだまき」というのは静御前が源義経を慕って舞った時の歌の内容も関係している。

 おだまきとは現代語訳で

 つむいだ麻糸を、中が空洞になるように丸くまきつけたもの

 この縁結びの「をだまき」の言葉の意味と、この事を書いた吾妻鏡の歌詞と照らし合わせると


 静は繰り返し繰り返し;昔を今に戻す手段がほしい(成す由もがな)

 
 となるらしく、これらを意訳すれば

 女性がある男性を思う言葉になる。
 

 それがこれ。

 
私はどうしてもあの人(源義経)の事が忘れられない。もう一度、あの燃えるような…あの人との熱い交わりが欲しい…と繰り返し願う



 ということらしい。

 なんとなんと。縁結びの由来は源頼朝ではなく源義経が関係していた。

 それも静御前が源義経(当時かなり格好良かったとか)との熱い夜が忘れられないから、「あの人ともう一回」…と願ったことから来ているのである。

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 もちろんこれは解釈の仕方によって違うので合ってるかどうかは不安だが、寺にはそういう風な事を書いてあったので当時はそう理解した。

 待てよ…これって…  ちょっとノリの言っていた縁結びとは微妙に違う。

 ここでいう縁結びは


 もう一度…愛するあの人に会いたい


 という意味じゃないのだろうか。フフフ。 あいつらバカだからこんな深いところはわからんだろうな。「縁結び」なんていうどうとでも解釈できる広い捉え方で祈願してる気になってるんだろう。

 鶴岡八幡宮は全然知らなかったけど、今や鶴岡八幡宮に関する知識は私の方が圧倒的に上だなこりゃ。

 クックック…







 その時
 



ノリ「お~い財前」

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財前「ん?」

ノリ「おまえお守りとか買わないの?」

財前「あ。ああ」

ノリ「亜美さんとせっかく来たんだしさ」

財前「ん」


 なるほど。私と亜美さんに縁結びをさせるためにノリなりに気を遣ったか(笑)

 これを断る理由はないな…。




財前「ちょっとそっち行く」


 …

財前「亜美さん縁結びのお守り欲しい?」

亜美「うん^^」

財前「OK~。二人分買っても良いかな?」

亜美「はい」

財前「んじゃ。2個買うね」


 私はそう言って2つ縁結びのお守りを買った。さっきの歴史的背景を読んで意味ないことはわかってるんだが、そんなことを真剣に言うのは野暮というもの。変人呼ばわりはもうたくさん。

 ここは奴らに合わせる。世の中そういうものだ。

 ここは大人の対応で皆に合わすべきなのだ。


財前「はい。亜美さん^^」

亜美「ありがとう^^」



里沙「ねぇ。ねぇ。財前」

財前「なんだよ。邪魔するな」

里沙「私とノリの分も買ってよ」

財前「なんでお前らの分をオレが!?」

里沙「ついでだしいいじゃん」

財前「ついでに買うようなものじゃない」

理沙「ケチ~(・ε・`*)」

財前「そんな高いもんじゃないだろ?自分で買えばいいだろ…って。あ…」

里沙「??」



 おっと。いかん。

 そうかそうか。ノリが縁結びのお守りを直接 里沙に買ったら「間接的に里沙に想いを告げる」事になるな。

 なるほど。

 だからノリも里沙も自分たちの分を買えないのか…。あからさますぎると。

 恥ずかしいと。


 だから第三者(財前)が買え…と



 あ~そうですかそうですか。わかりましたよ。買えばいいんでしょ買えば。


 ノリもそれならそうと私にハッキリ頼めばいいのにさ(笑)

 
 ぬ…。ということはノリが私を呼んだのは亜美さんと私を気遣ったのではなく、これを狙っての事か?

 ぐ…

 あんにゃろう…。



財前「わかったよ…買ってやるよ。」

里沙「ありがと~」

ノリ「すまんな~」

財前「おまえら」

里沙「??」

ノリ「??」

財前「大事にしろよ」

ノリ「あり~」






財前「おい…ちょっとまてノリ」

ノリ「ん?」

財前「大事にするってお守りの事じゃないぞ」

ノリ「わかってるよww」







 フッ。 縁結びのお守りで歓喜…か。

 
 バカどもには丁度いい目くらましだ。
  
 

 当時「空気を読む」という言葉はなかったが、この時の私の行動はまさにその「空気を読んだ行動」言えるのかもしれない(笑)















 その後私たちは鎌倉の大仏を観光。

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 ここでも3人が観光している間に私はせっせと歴史的背景の看板を見物。

 見るにこの大仏。鎌倉大仏とは呼ばれているものの、実際は高徳院の中にあるというイメージらしい。、高徳院は元来浄土宗の寺院で阿弥陀如来を本尊とし、これを表現した阿弥陀如来像として「鎌倉大仏」「長谷大仏」が名高いようだ。

 また大仏は当時部屋の中にあったようだが、津波で建物が倒壊してしまい、以後は露座となっているようだ。


 …

 なるほど。元々は大仏院という建物に大仏があったということは… 奈良の大仏と同格って事なのか。


 ふ~む…。


 結構こういうのも面白い。あの3人はそんなことは知りたくもないんだろうけど…。

 





 大仏見学後私たちは帰路についた。




 前述したが、この数週間後にノリと里沙はつきあう。しかしこの時一体二人の間に何が起こっていたのかは今もなってもわからない。 お互いに惹かれだしている段階だったのか、本当にこの時はなんでもなかったのか。

 里沙は4年間片想い。そして大学生活残り1年。いつ成就するかわからない片想い。

 あの人に拘ると

 もしかしたら彼氏ができなくて大学生活が終わるかも…

 …

 不安。不安。不安

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 とどまることを知らない不安が別の男を欲しがった。

 そこにノリが現れた。

 ということなのかもしれない。


 


 

 結局今回の鎌倉旅行。私と亜美さんの進展は縁結びのお守りくらいか。



 だが今回の里沙とノリを見てよくわかったことがある。

 普通の女性を落とすためには、ナンパみたいな感じで会話しても駄目なのだと。今回の里沙のように精神的に弱っているときに狙わなくてはならないのだと。

 そもそもこの2日間…隙だらけの里沙とは対照的に、亜美さんにはまったく隙がなかった。まさに鉄壁というしかない。独特とも言えるあの防御壁は圧巻の一言。こちらの攻撃を跳ね返すというよりも吸収してしまう感じか…。まあだからこそいい女とも言えるわけだが、こんなんじゃベッドインは夢のまた夢。

 とにかくこのままでは何をしても駄目だ。

  
 …
 


 仮づきあい中のはずなのに…まったくそういう素振りがない。

 というよりこんな事は既に亜美さんには忘れ去られているような気がする。

 曖昧すぎたか…。

 やっぱりもう一度ハッキリと告白する必要がある。


 白黒ハッキリさせる必要がある。




 このままでは…友達のまま終わってしまう…











 
 しばらく亜美さんとは距離を置こう。


 そう結論を出した。

 といっても数週間だけのつもりだが…。

 今は何をしても無駄。頭を冷やす。



 私は。

 明日から数週間の間だけ…

 ここ最近サボっていた卒業論文の研究活動に集中することを心に決めた。























 今日の選曲  Swallowtail Butterfly   YEN TOWN BAND(


http://www.youtube.com/watch?v=zL9GzM7dQi4





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