スキー行ってて更新できなくてすいません。
仲間内では「また来週もスキー行く」なんてふざけた話も出ていますが、残念ながら来週からはまた岩手出張なので… それは無理と言うものであります。
ちなみにコメントの中に「今年就活なんです。財前さんは採用担当もやってるようなので採用の事について教えてください」なんて意見が結構ありましたので、ちょっぴり書いておきましょうか?
そうです。もう2月中旬。会社からすると採用活動…逆に学生さんの立場から見ると就職活動まっただ中の時期ですね。
実は…私の会社も第1回目の合同会社説明会、独自会社説明会を終わらせました。東京の大きい会場なんかにも私はブースとして行っていたのでもしかしたら誰かに会ってるかも??? 合同会社説明会はとにかく大変です。私なんか1人で行くので1日中しゃべりっぱなしです。声枯れますから。
…
合同説明会が終わると次は独自の会社説明会。そこから第2回、面接、2次面接という風に進んでいくわけですけど、今年は就職率がいい?みたいなのか、どことなく学生さんに余裕が感じられますねぇ。
採用の仕事に関しては仕事の合間の片手間でやってるんですが、早5年くらいになります。ちょっと普段の仕事とは違った難しさがあるので非常に気を遣います。なにしろ相手の人生がかかってますから。かなり責任が重い。胃が痛い。
担当としてまず第一の仕事は会社説明会に学生さんを多数集めるということ。あの手この手を駆使して会社説明会に来て貰わなければなりません。これは会社的というか担当の事情。人数が集まらないと社長から大目玉を食らいます。
ここがまず辛い。中小企業は結構人数確保するのは大変なものなんです。大々的にやればそりゃ行けますが宣伝資金が莫大にかかったりしますから…。 まず銀行や大手企業に学生さんは集中するので、そのおこぼれを貰うしかないのが現状でしょうか。とにかく中小企業は宣伝して知って貰わなければ質のいい学生に巡り会えない。
となると就職支援大手サイトのリクルートなどに登録するのが吉なんですが、これはただサイトに登録するだけで年間140万円近くも経費がかかるという…。
これについては来年どうしようか考え中…
そして大金はたいて宣伝して会社説明会に来て貰った学生さんには、その次の面接試験にも来て貰わなければならない。つまり独自会社説明会では如何に学生さんの興味を引くか、入社したい!!と思わせるかが勝負。
ここからは逆の意味で辛くなる。もう口で勝負するしかない。
ここで成功すると面接試験に学生さんがたくさん来てくれるので担当としては一つの仕事が終わることになります。大成功です。
でもね。採用担当が私のように1人だとそうはいかない。今度はですね。必死に宣伝して来て貰った学生さんをふるい落とさなければならないわけです。面接試験で。これがとにかく辛い。数十人は面接しますが、5人、そして4人… 最終的には9割方の学生さんに不採用通知を出さなければならないのです。
学生さんを集めて説明会をし、人数を集めるためにいい顔をしてた担当が直接面接した学生さんに不採用通知を出すのは、精神状況的によろしくありません。これは事務員に任せたり、別部署、もしくは面接担当がやるべきことなんです。でないと落とした学生さんの顔が夢に出てきて夜も眠れなくなるんです。
でもね…。私の企業は中小なので、
宣伝→会社説明会→採用試験→面接→最終面接→採用、不採用通知
と全部自分1人でしなきゃならないので話がややこしい;; 早く後輩に任せたいんだけど来年にならないと部下が入ってこなんでね…。 人を見る目も必要だしなあ…。そりゃ300人も400人も面接する所なら顔も覚えてないだろうけど、中小企業は学生さんとある程度親密になるんでね。

次に面接でどういう風に人間を見るかです。これは会社の将来の力となる事なので見極めるには相当のエネルギーが必要。
しょうみの話…大企業はどうかわかりませんが、中小企業が採用したい子って言うのは中々面接ではハッキリ見えないんですよ。「元気そう」とか「勢いがある」とか「明るい」とかそういうので雇ってる感じです。根性が欲しいんです。根性が。というか「くじけぬ心」
頭じゃないわけです。履歴書では学歴しか見えない。いい人材を採るには書類選考なんてしてたんじゃとても無理。全員面接しかないです。
というのもね。企業に合った人材というものがあってね。もし頭の良すぎる子が来ても会社では持て余すんですよね。そういう子が下積みから文句を言わずやってくれればいいんですが、大抵が「こんなのはボクの仕事じゃない」なんて言い出して辞めてしまう。
実力はあるんだから我慢すれば明るい未来が開けてるのにねえ。
とにかく最近入社してくる学生は我慢とか根性に欠けています。というより「やるだけやって駄目だったらしょうがない」って感じに開き直れないのでしょう。
めいぽのIDのようにすぐキャラを捨てて別会社に行ってしまう。
どこ行っても同じなのに…。
これは会社にとっても不幸。辞める本人にとっても不幸。…日本ではね。
ですから「根性がありそう」「下積みからがんばれそう」という学生を見るわけですが、その一つの指標が
性格が明るい → 下積み仕事でも楽しくできそうで長く頑張ってくれそう
勢いがある → 多少凹んでも這い上がってきそう
という事になるわけです。面接でもここを重視してるわけですね。 ちなみに面接でよく聞く「私は○○部の部長を務めてまして」、「私は○○では幹事でして」、「私は○○では常にリーダー的存在で」 というのは採用側はまったく信じておりません。
というより言っても意味がない。
なぜかというと、面接する学生全員がそう言うからですね…。
みんながみんな部長や幹事のわけがないだろう…。
というわけでそこをグタグタと長い間話してもあんまりプラスにはならないというのが現状かもしれません。

アピールできる点としては「なんでもやります!!」「どんな仕事でもやります!!」というスタイルをしながら、ある程度会社の事情も勉強してきている学生でしょうか。
なぜかというと
「なんでもやります」は企業としてはうれしいところですが、逆に「こいつはなんでもいいのか?てことはどの会社でもいいってことかよ」と採用側は思うわけですね。
そのタイミングで詳しい事情や、面接する会社の事情を話されると、「あれ?イノシシ武者かと思いきや…結構知ってるじゃないか」となるわけです。
中小企業には非常に有効でしょうね。
担当が出てきて、取締役レベルが後ろで聞いているだけの面接であれば、そういうところで採用は決まるといっても過言ではない。
よくある趣味、学校では何してた?アルバイトは? なんていう質問は実は担当が取締役レベルの顔色をうかがうためにとりあえず「面接を真面目にしてる空気」を出しているだけで、現実的には大して聞いてないと自分は思う。
私の場合は中小企業なのでそういうのはないけど間を持たすために「趣味は?」「普段は何してる?」なんて質問するからね。実はあんまり意味のある質問じゃないことは確かです。
ネタ探しみたいなものかな。
ゆえにこういう所は真面目に答えても流されるだけなので、ちょっと珍しい事を言っておくのが吉となります。「音楽を…」「読書を…」「ボランティアを…」「アルバイトを…」という口頭だけで面接担当は「ああ…またこのタイプか…」で後の話は聞いてない。
体育会系タイプであれば「実は私こんなガタイしてますが、草花と戯れる趣味を持ってまして…」なんて切り出されると「え?なに!?」となってしまう。
話が終わったとしても面接担当は「でもそうは見えませんけどねぇw」と言わざるを得ない。というか言うしかない。
そこでまた自分のターン。「よくそう言われますが、それについては…」と持っていける。
というわけで面接担当の事情を考慮した面接をすれば結構有利に立てるかと。
グループ面接なんかで隣の学生が凄い受け答えして「こいつうまい事言ってるけど…でも絶対嘘だろうな」なんて思ってもくやしがる必要はありません。
大丈夫。面接官も同じ事思ってますから(笑)。
こういう学生は…恐らくですが、最終面接までは残るかもしれませんね。 なぜって?最終面接には取締役が出てきます。となると担当としても受け答えがハッキリした子も入れておかないと自分の仕事が疑われるでしょう? 大人しい子ばかりだと1次2次で何してたんだお前は。…と。
ゆえにそういう子も入れておくわけです。大手企業の面接官は出世戦争が大変なんでしょう。
私のような中小企業は最終面接は2名とか3名とかなんで、全部合格させてあげる人数を呼びます。取締役が「×」と出した場合は落とさざるを得ませんが「まあいいんじゃないか」だと全員合格させます。
まあその辺で中小と大手とは違うけど、働きやすいのはやっぱり…
…
就業時間にきっちり終わる会社…
と思いますけどねえ。
こういうのは会社説明会できっちりと質問して聞いておくべきです。「残業については胴お考えですか?」という質問が急所を突いていていい。
あと短所を言う子も多いですが、これはマニュアル化してるから×。多いパターンとして「私はこんな欠点があります」と言って、次に「でもこの短所は血のにじむような努力の結果克服しております」と答えるパターン。
一見いい感じのこの答え。面接マニュアルのどの本にも載ってます。
つまり?
そう。全員そう言うんです。短所だけ言って終わる子はいない。つまり面接する側からするとかなり食傷気味。「またか…」って感じです。
つまり短所を言うなら「これが短所ですが今は○○という経験を経て克服しました」と言うよりも「私のこういうところが一般的には短所と言えますが、私はそうは思っておりません。なぜならこの短所により○○(事例)という事もあったりして、意外と個性に繋がっているからです」という方が面接官としては新鮮。
マニュアル化された答えなどどうせ心に残ってないんだからマニュアル本とはちょっと筋が違った言い方をすればいいわけです。
またTOIEC何点、英語が堪能などもあるんですが、これはかなり難しい。企業によって受け取り方が違います。確かに英語をアル程度習得していた方がいいですが、ビジネス英語は会社で習得させるという例も多いようです。例でいうと去年ね。英語話せる子を海外部に紹介したんですけどね?
財前「この子TOIECもいいし、英語も堪能ですよ。どうでしょう」
と紹介したら
部長「駄目だ」
!?
財前「なぜ?」
部長「こんなに海外経験があって英語も堪能だったら海外出張に行った時にな…。外出歩いて遊ぶんだよ。ちょっと英語が不安くらいの力量の子はホテルに閉じこもるから海外行ったときに仕事に集中してくれる」
財前「なるほど。そういう見方もあるんですね@@;」
難しい。難しいですねえ。結局力量があってもその人間性を評価して貰わないと駄目って事です。これこそ今まで生きてきた結果です。誰にもバレないと思って裏で汚い事やってきた子はここでバカを見るわけです。
めいぽでいうと
詐欺や過度の横殴りや嫌がらせしてるような奴は面接の時にいい子ぶってもすぐに見抜いてあげよう。ハッハッハ。
あと
給料高い会社選ぶのもいいと思いますが、プライベート時間とれないとマジで死ねる。深夜まで会社→帰宅就寝→出社コンボはさすがにキツすぎるかと。そういう仕事ばかりしてると周りが見えない人間になってしまう可能性があります。
私の会社は出張や出勤は多いですが、帰宅時間は早めですからね。そこは本当に助かってます。 給料とか別に…ねぇ。田舎だと大して金つかわない上、私はゲームとネットくらいしか趣味ないから…あんまり小遣い必要ないんですよ。マジで(笑)。
ちょっと初期投資が必要なだけかな?
それに都会では仕事できない。出張で東京なんて行っても「これデカイ災害きたらどうなるんだろうな…絶対嫌すぎる」っていつも不安です。田舎だと大災害来ても最低食っていけますから。
でも旅行好きな人は土日休みの会社がいいだろうし、給料高く求める場合やキャリア求めたいなら都会の方がいいし、難しいところですけどね。
まあ不明な点は個人的に聞いて貰って構いませんが、ある意味自分の今後の人生決めるので就職先、就職地域含めて就職活動頑張ってくださいね~。
- 関連記事
-