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January February March April May June July August September October November December
2006(Mon) 11/13

ELLEGARDEN(197)

財前ゴウの総回診 … Comments(197)

それはコンパの日の事でした。彼女のいない友達が2人いるんですが、なかなか出会いがないとの事で、友達の女の子を紹介することになったんです。(とは言ってもそれは私の彼女の友達なわけですが…)

 私の男友達2人の方はかなりおとなしい性格で、コンパに行ってもほぼ話しません。いや話せないと言った方がいいでしょうか。まあ私が何十回と無理矢理コンパに連れて行った事もあってか、最近では女性とも片言くらいはしゃべれるようになってきてます。

 で、その友達の車でコンパ会場まで向かったんですが、その時にかかっていたのがELLEGARDENというバンドの曲。

 第一印象では「ん…外人の曲?」って聞き返したほど英語の発音が綺麗でした。後で歌ってるのが日本人と聞いてびっくりし、さらにボーカルの写真見てさらに驚く。

 ビジュアル系みたいな感じだと思ってたら…ふ…普通のおにいちゃんでした…。

 それに次々と流れる曲すべてが良質な曲。初見で聞いて「これはやばい」と衝撃を受けたバンドは椎名林檎、OASISしかなかったんですが、このELLEGARDENはそれ以来の衝撃ですね。(8年ぶりくらい?)

 そしてさらに驚きだったのがこのバンドはインディーズだと言うこと。

 インディーズっていうのは





 CDやDVDが自主制作盤。(つまり自分で作ると…)
 
 レコード会社に依存せず、アーティストあるいはプロダクションが独自に行うCDリリースの形態。それに対して、レコード会社が制作し正規のルートで販売するものをメジャーと呼ぶ。






 これほどの歌唱力といい曲をもっていながらインディーズ??

 ちょっとびっくりしましたが、どうもメジャーとかそういうのに興味があまりないらしく、いいアルバムと曲が作れればそれでいい…という事みたいですね。

 私はその後、最新のアルバムを除いて(←ていうかインディーズだからCD屋とかに売ってない;;)全ての曲を入手しました。

 OASISがちょっと最近元気なくて、新しいアルバムも…ちょっとアレでかなりショックを受けてたんですが(椎名林檎もLOVE LOVE PSYCHEDELICOもあんま曲出さないし…)、ELLEGARDENで全て解決っぽい勢い。

 で、ネットなんかで調べるとどうもELLEGARDENのライブが非常に楽しいとの事でしたので、早速ライブチケットを購入しようと思いネットで検索。


 すると凄い。ライブしまくってる(笑)。3日に1回やってるんじゃないの?この人たち。

 早速関西方面を調べるも…


 あれ? おかしいな…

 
 クリックできないような…  売り切れとかはあり得ないはず。だってメジャーデビューしてないんだから誰も知らないはず。 


 しかし…




 よく見てみると…



 ELLEGARDEN  ライブ チケット購入

10.30 岩手/盛岡club change WAVE   SOLD OUT!! 
11.01 東京/新木場STUDIO COAST  SOLD OUT!! 
11.02 茨城/水戸LIGHT HOUSE SOLD OUT!! 
11.04 福島/郡山HipShotJapan  SOLD OUT!! 
11.06 山梨/甲府KAZOO HALL   SOLD OUT!! 
11.08 長野CLUB JUNK BOX  SOLD OUT!! 
11.10 岐阜club-G  SOLD OUT!! 
11.12 石川/金沢EIGHT HALL   SOLD OUT!! 
11.13 福井響のホール   SOLD OUT!! 
11.16 大阪/なんばHatch   SOLD OUT!! 
11.18 兵庫/神戸ウィンターランド   SOLD OUT!! 
11.19 滋賀U★STONE   SOLD OUT!! 
11.21 和歌山OLDTIME    SOLD OUT!! 
11.30 横浜BLITZ   SOLD OUT!! 
12.03 島根/松江GROOVE MACHINE   SOLD OUT!! 
12.04 岡山オルガホール   SOLD OUT!! 
12.07 広島CLUB QUATTRO    SOLD OUT!! 
12.09 高知BAY5 SQUARE    SOLD OUT!! 
12.11 愛媛/松山SALONKITTY    SOLD OUT!! 
12.13 山口/周南TIKI-TA    SOLD OUT!! 
12.15 大分T.O.P.S     SOLD OUT!! 
12.17 鹿児島CAPARVO HALL    SOLD OUT!! 
12.20 長崎DRUM Be-7    SOLD OUT!! 
12.21 福岡DRUM LOGOS    SOLD OUT!! 











 ちょ…待てよ(笑)!!


 






  (;゚д゚)?はぁ??  

 

 どこ見ても

 SOLD OUT!! SOLD OUT!! SOLD OUT!! SOLD OUT!! 


 の羅列。


 マジで? なんで? インディーズだからあんまみんな知らないはずなんだが…

 おかしいと思い、その友達に電話


財前「ねぇ。ELLEGARDENのチケットが取れないんだけど」

友達「ああ。無理だよ。凄い人気だもん。それにELLEはデカイ会場でライブやらないから、もともと席数がない」

財前「そうなの? だってインディーズでしょ?」

友達「まあそうなんだけど、インディーズは熱狂的なファンが多いからな~」

財前「…こんな人気ならデカイ会場でやりゃあいいのに」

友達「何いってんだよ。そのデカイところでやらないところが最高にイイんじゃないか」

財前「そ…そうなの? よくわからんが…」

友達「オリコンしか聴かんおまえにはわからんだろうな」

財前「…」



 なんか既に結構人気あるみたいですね。まあしかし一部の人の間でしょう。

 私はこのブログ読んでる人の10人に1人も知らないと予想。
 
 しかし将来は日本を代表するロックバンドになる気がするんですけどねえ。どう聴いても良い曲しかないんですよ。ホント…。こんなバンド日本にほとんどない。

 つまり先取りというわけだ。ハッハッハ。



 まあこんなとこで勧めるのもどうかと思うんですが、ちょっと聴いてみて下さい。



4571157544328.jpg
  

 最新アルバム  ELEVEN FIRE CRACKERS

 
 視聴PV 

 ELLEGARDEN   SPACE SONIC
 ELLEGARDEN   SARAMANDER

 
 公式サイト http://www.ellegarden.jp/ja/discography.html#disc12


実は私の場合はめいぽの狩り中に流れてたりするんですけど、ちょっとめいぽ狩りのテンポとは合わないかな(笑)。これ聴きながらサメやると確実に墓です。

 正直言ったらアルバムの曲の方が全然いいのもあるんですが、PVが公式にはこの2曲しかあがってないもので…


 でもいい曲でしょう。

 このまま行くと日本中の車内や部屋で流れる日も近い?





 


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January February March April May June July August September October November December
2006(Fri) 11/10

海外記1-5 恐怖の海産物(36)

海外滞在記 … Comments(36)

 



 この辺まで来るとビジネスも順調に進み、ほぼ全ての仕事を消化。

 あと2日残ってはいますが、気持ち的にはそろそろ帰国…というところまで来ました。本日は夕方の6時に仕事を終え、将来?の取引先の外人さんが案内してくれた場所のホテルにチェックイン。

 するとそこは…

 なんと日本人のオンパレード。


 なんだこりゃ?

 一気に海外気分が冷める。今までは会社周辺の町でしか行動しなかったので日本人と会う機会というのはほぼ0に近かったのですが、今日は明日以降の日程を考慮してたまたま泊まるホテルが観光地だったのです。

 もう最悪です。40人くらいの日本人の団体が我が物顔でショッピングやら散歩やらしまくってる。どこ行っても日本人がいるってのは本当だったんですねえ(笑)。

 ちなみに行ったのはここ。フランスでは超有名な観光地。


 DSCF0102ddsa.jpg


 Portes Du Mont St Michel


まあ簡単に言うと海に浮かぶ昔の修道院です。海の満ち引きによって修道院の周りが水没したりするので、本当に海の中に建っているような感じ。

 ホテルについたのが夜でしたので、写真を撮影しましたが

DSCF0109567.jpg


 こんな感じ。

 まあなんていうか…夜みるとドラキュラ城みたく恐い。なんか不思議な冒険心をかりたてられたので、夜の散歩でその城の近くまで行ってみようと思ったんですが…

 行くまでの道中に日本人が多すぎて悶絶。

 なんか冒険気分がすっかり冷めてしまい…行くのをやめました。

 こんなんアンタ…日本じゃんか…。せっかくのフランス気分が…

 
 というわけで超有名な観光地なんですが、海外に行ってホントに海外気分を味わいたいという方にはこの場所はお勧めしません。普通にホテルでも日本語の表記があったりしますし…これはちょっとどうかと。

 まあ観光地だけあって値段は凄く安いですけどね。


DSCF0110yui3.jpg




 …


 その後、夜飯を食べに社長や常務、取引先の社員ベスさんと行ったんですが、なんと喫煙テーブルが開いていないとのこと。常務はヘビースモーカーなので店員に交渉してました。

常務「なんで喫煙テーブルが開いてないんだ?一席くらい空いてるだろう」

 そういって常務はゴールドクレジットカード?をちらつかせてウェイターと交渉。

 なんて人だ。いつもこういうやり方なのか(笑)。エゲツない。


外人「も…申し訳ないです。本当に空いてないんです」

常務「そんなわけないだろう。なんとかしてくれ」

外人「それが…喫煙テーブルは日本から来た団体の方が全て占領しておりまして…」

常務「な…なんだと…」

社長「日本人が相手じゃ諦めるしかないですな…」

常務「チッ…」



 取引先の外人ベスさんが、「まあまあここは観光名所ですし…」と慰めていましたが、常務はかなりご立腹。

常務「糞野郎共が!! うれしげ~に旅行とかしやがって。」


 なんて吠えまくっていましたが常務自身も日本人なんですけどね…。


 しかし次の瞬間に常務の言葉数が減ります。というか全員の口数が…


 なんと出てきたのはこちらの料理。

DSCF0136drtygfd.jpg


 
 いやそりゃもうびっくりしますよ。ベスさんがどうやら気をきかせてくれたみたいで

ベス「この料理は特別なんです」

財前「何が?」

ベス「観光者は食べられないんですよ」

財前「え?」

ベス「フランス人が頼まないと出てこないんです」

財前「ほぅ…」

ベス「素晴らしいでしょう。常務もご機嫌をお直し下さい」

常務「うむ…」

 
 これはびっくり。ツアーで来るとかでは頼めない料理みたいですね。いやはや凄いですよ。エビとかカニとかでかすぎ。こんなデカイの一体どこに生息してるんだ?って感じです。
 
 それに牡蠣がまた… 30個くらい入ってます。それもなんか5種類くらいあるらしい。牡蠣と言っても生牡蠣なので食当たりがもの凄~く心配な食材なんですが、ベスさんがばくばく食ってるのを見てちょっと安心。

 私たちも気兼ねせず感触です。もうなんていうか美味しすぎて感服。こっちきて初めて美味しい物にありつけた。(まあそりゃ生だから味付けとかないから当然か)


財前「何これうめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

社長「ぐおぉぉ!! うめぇぇぇ~」

常務「地中海の塩味が最高ですな」

財前「いやもう明日から飯はずっとこれでいいくらいですよ」

社長「ガハハ。そりゃいいな」

常務「確かにこんなに美味しいならこればっかでもいいですねえ」

財前「こんなんじゃ食いたりないくらいですよね」



 もぐもぐ…


 通訳さん日本語に通訳してベスに会話を伝えながら


通訳「カニ味噌がまたいいですね。みそ汁にしてくれたらもっといいんですけど」

社長「ガハハ」

ベス「おお。お口にあったようですね(・v・´)」


 
 そして日本人しかいないホテルに戻り…就寝。















 一夜明けて

 今日はパリに移動するだけみたいですので、せっかくだからとベスさんの粋なお計らいで先ほどのお城(修道院)を見学する事になりました。潮が満ちてないので今日は車で近くの駐車場まで走っていけるようです。


DSCF0113ffyht.jpg



 うおっ!!


 近くで見るとなんか凄い…。

 
 城と城下町… まさにドラクエの世界ですよ。


 聞いた話ではこの城の教会を使って結婚式を挙げたりもできるようで、毎年多くの人(日本人も)がここで挙式するみたいです。

 DSCF0127ertyhj.jpg



 まあ駐車場は結構適当で、海に浸かる寸前の所に止めたりするから気をつけて下さいね(笑)。


DSCF0116456u.jpg


 浸かったら無理よ?雨と違って塩水だから一気に大破の可能性大。しかし莫大な数の車が止まっているのには驚愕。こっちの車はそういうのに耐性があるんでしょうか?

 
 

 城内部もそりゃもう綺麗でさすがは観光名所といったところ。

DSCF0128jhgfd.jpg


 何百年も一切改装とか修理とかしてない部屋もあったんですが、よくもまあ石と石をつないでいるコンクリートが何百年もの間割れずに残ってますよねえ。

 もの凄い技術じゃないのかな?これは。

DSCF0121wqsd.jpg


 社長とかここに感化されてしまい、ワケのわからん「ひとり言」を連発。こういうの非常に恥ずかしいんですが…


社長「いいよ。いい。フランスはいいよ」

財前「ですよね」

社長「やっぱりフランスだよ。フランス。フランスはいいよ。一番いいよ」

財前「はぁ…」

社長「財前君もまたここに来たらええんよ。うん。また来るようになるよ。きっと。うん。来るよ。」

財前「ええ…まぁ…」

社長「やっぱり違うんよ。世界は。うん。世界よ。やっぱり。うん。いいよ。世界は。やっぱり。うん。財前君もまた来たらええんよ」

財前「は…はぁ…」

社長「フランスはいいんよ。フランスは…。フランスは何度来てもいいんよ。フランスは…」

財前「え…ええ。そうですよね…」



 以下繰り返し…




 というかずっとリピートなので聞くこっちが疲れます。一体何をいいと言ってるのかわからん…。


DSCF0135sfg.jpg



 そしてある程度城の観光が終わったところでいよいよパリに移動。こちらは車ではなく新幹線での移動となりましたが、う~ん。ここからだいたい4時間くらい?
 
 そんな感じの移動時間でした。しかし昼飯が悶絶。

 いやね…美味しいんですけどね… またこれなんですよ…


 朝食ったこれ…








DSCF0137rtyjwwww.jpg



財前「いや…ちょっと待って下さい。朝あれだけ食ったので昼はこんなに入りませんよ…。塩味きついし…」

常務「そうだよな…」

社長「おい財前君。おまえが全部食えよ…」

財前「いえ…そんなに生ものばかり食うと腹が…」

通訳「普通朝飯が海鮮で昼飯も海鮮というのはあり得ないんですがね…」

常務「しかし今更変えられないしな…ベスも気を遣ってくれたんだろう…」







 というわけで5人で全て完食したものの、さすがに腹がやばい。

 こんなに大量の海鮮料理を朝昼と連続と食べると気分悪くなるにきまってます。塩分どんだけとってるんだって話ですよ(笑)。

 パリに向かう車内でもみんな気分が悪くてほとんどしゃべることはありませんでした…。



 そして…







 パリ到着。



 














DSCF0025dfrtyy.jpg



 おおおおお。

 パリですパリ。花の都パリですよ。ちょっと塩が脳に来てて気分が悪いものの、町並みを見るとやはりなんかグッとクルものがあります。
 
 セーヌ川、エッフェル塔、ルーブル美術館、凱旋門


 世界を代表する建造物がきら星の如くです。
 
 パリに移動したのは要は帰りの飛行機の関係で移動しただけなので、ここでは仕事がないということも幸いし、みんなノリノリ。

社長「よっしゃ~。おい。パリだぞ。きっとここなら美味しい料理が食えるに違いない。もう塩はたくさんだ…」

常務「ワシは嫁にダイヤの指輪でも買おうかな」

通訳「それなら案内しますよ?」

常務「うむ…また夜飯食ったら案内してくれ」

財前「とりあえず口辛いからコーンポタージュスープとかがいいなあ」



 もうみんな夜飯の話題でワクワクしきりです。そして丁度パリについたころは夜飯の時間となっていましたので、さっそくベスが美味しいと評判の店に案内してくれます。
 
 しかも予約してるみたい。いやあ気が利くなあベスさん。


 素晴らしいよこの人。社長も常務もそういってる。


 


 そして





 ベスが案内してくれたレストランに入りました。いやあ綺麗ですこのレストラン。素晴らしい。

 何かお客さんもいて凄い料理がたくさん出てます。


社長「おおお。いいねえ。おい。あれなんかうまそうだな」

財前「社長。それよりあのスープですよ。あれにしましょう」

社長「そうだな。口が塩辛くて… スープとかそんなんがいいな」

常務「ワシは生野菜とスープにしよう(*´Д`)」

通訳「ようやくいい食事にありつけますねw」













 よしよしよし。さすがはパリ。いいよいいよ。やっぱ最大の都市だけあるよ。食べ物のおしゃれさがちげえよ。


 ベスが料理予約してくれているみたいですし、こりゃあまた凄いのが出るんじゃない?

 楽しみですねえ。ワクワクしますねえ。 


 




 そしてしばしワインを飲みながらみんなで機嫌良く談笑。




 そして料理が来ました。










 おお。来た来た。







 え~とどんなのかな?パスタ?高級スープ?鍋?







 …








 あれ?

 











 ちょっとまって…








 これってもしかして…











 

















 DSCF0136drtygfd.jpg



 
 ちょ…待てよ!!(笑) 










 


財前「ベエェェ~~~ス!!!」


社長「なんだこりゃあ!!  (#゚Д゚)ゴルァーーーー!!」 


常務「また海鮮かよ!!」




ベス「ファ… WHAT!? (;゚д゚)?」



 私たちが怒り出したのを見てベスが不思議な顔をする…




財前「望んでたものと 全・然・違・う・だ・ろ!!」

社長「貴様これは一体何の真似だ!! 3食連続生海鮮だと!!?」

常務「悪夢に近いな…」




ベス「??」

社長「おい通訳! ちゃんと訳してベスに伝えろ!!」

通訳「はい」


常務「おい。せめて焼いてもってこいよ! って伝えろ!!」

財前「スープがねえじゃねえか! って伝えろ!!」

社長「いやそういう事じゃなくて」

通訳「…」





通訳「え~と…。一体何をどう伝えれば…」

社長「とりあえずこの生海鮮をどうにかさせろ。 いい加減にしろ。ふざけてんのか?ってニュアンス…で言え」

通訳「は…はい わかりました。 つ…伝えます!!」

社長「いいから早くしろ!!」




通訳さんが泣きそうな 顔でベスに状況を聞く。




通訳「ベス…。3食同じ海鮮というのは無理だよ…しかも朝昼晩と全部生じゃないか。それはちょっと… 」

ベス「??」

通訳「スープや焼き魚とかが食べたいと社長や常務が言ってるんだ」

ベス「WHAT!? あなたたちが生海鮮がいいと言ったんじゃないか。この俺もおかしいとは思ってたんだが…」

通訳「私たちが??」

ベス「というより確か財前君がそう言ってたよ?」

通訳「??」

ベス「とにかく予約してたから変更は無理だ。文句は言わずこれを食べてくれ」


 
 当然社長、常務、私はこの英語の会話はわからない(笑)。通訳が私たちに説明する。


通訳「財前君。何かベスに言いました?あなたが3食とも海鮮料理がいいと言ったみたいじゃないですか」


社長「何だと!?」

常務「何?!!」





財前「 (;゚д゚)? え… え? え? そんな事言ってませんよ?」

通訳「でもベスがそう言っています」

社長「貴様が原因だったとは…」

財前「 (;゚д゚)?いやいや 言ってないですよ。ご…誤解ですよ。ちょっと通訳さんちゃんと通訳できてるんですか?」

通訳「失礼な事言わないで下さい」

財前「言ってないんですよ;;そんなこと」







通訳「わかりました。もう一度聞いてみますよ。 へい。ベス!! こっちは3食も生海鮮を食べたいなんて言ってないって言ってるよ??」

ベス「いやそんなことはない。朝食で生海鮮食べたときに言ったはずさ。」







通訳「え? 朝?」 

ベス「そうだよ」

通訳「社長。どうも朝私たちがそう言ったみたいですよ?」

社長「朝だと!? そんな事言ったか?」

財前「絶対言ってないですね」

常務「言うわけがない」

社長「そうだよな」







常務「ん…? いや…待てよ… そういえば言ってたような…」











朝の食事時の会話を再現




財前「何これうめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

社長「ぐおぉぉ!! うめぇぇぇ~」

常務「地中海の塩味が最高ですな」

財前「いやもう明日から飯はずっとこれでいいくらいですよ」

社長「ガハハ。そりゃいいな」

常務「確かにこんなに美味しいならこればっかでもいいな」

財前「こんなんじゃ食べたりないくらいですよね」

 DSCF0136drtygfd.jpg











 …


 …




 orz






 その時は気づきませんでしたよ…。まさか…こんなことになろうとは…。日本人特有の過剰表現というか…お世辞?いやお世辞じゃなくて社交辞令みたいなもんじゃないですか。

 美味しいもの食べたら、こういうなんていうか…過剰に表現してしまうの…

 どうやらフランス人はこういうの真に受けるらしく…

 

社長「やはりてめえが原因だろうが!!」

財前「いえだからこれは…」

常務「おまえは日頃からデカイこといいすぎなんだよ!!」

財前「だって社長も常務もあの時は同じ事を…」

社長「ワシのは社交辞令だ。3食も食いたいなんていっとらん!!」

常務「記憶にないな」

財前「…」



 いやね。過剰に喜びたいのもあったんですよ。今まで美味しいもの食べてなかったから…。やっと食える物にありつけたというか…

 やらかした…。

 当然の事でしたが、その夜、…この食事から2時間もしないうちに3人とも激しい腹痛に悩まされ、予定していた夜間パリ寺院見学を急遽中止。

 特に社長の状況は酷く一睡もしてないとか(笑)。私は薬飲んだので一応寝れて朝には収まりましたが…。

 そして後日…この原因は私の性ではなく、あんなしょうもない会話を日本語に訳してベスに伝えた通訳さんの責任ということに。

 通訳は海外はベテラン。フランス人の性格を判断して適切に訳す訳さないを判断すべき。職務怠慢だ。

 とか常務に無茶苦茶言われてました(笑)。かわいそうに。
 




 …



 まあそりゃあね。初見はいいですよ初見は。

 DSCF0138fghjki.jpg


 でも一日にこんなの数十個食ったらそりゃ腹壊しますよ。地中海の塩分どれだけ含んでんだって感じですし、これ以外にもカニ、貝、カキ、小エビ、魚ですよ。












 しかも生!! 




 …





 まあ…もういいんですが…


 食う方は地獄なワケで…。
 




 そんな常務や社長との海外滞在も今日で終わり。明日は常務と社長、通訳さんはチェコへ行った後の明後日に帰国。

 私は夜の8時の飛行機でパリ空港から日本へと帰ります。


 まあ飛行機乗るまでに時間がたっぷりとありますので、最後の日は完全にOFF。

 フフフ…


 エッフェル塔、セーヌ川、凱旋門。明日はなんでも見放題ですよ。ついに飼い犬から解放された気分です。


 私は観光とかは結構苦手な方なのですが、友達に「ルーブル美術館」だけは言っておけ。あそこは世界でもっとも有名な…


 と散々言われてましたので、一応は行ってみる予定でした。


 そう。パリには泣く子も黙る

DSCF0097lungt.jpg


 MUSEE DU  Louvre


があるのです。


 そうルーブル博物館という呼び名の方がいいのかな?

 あの有名な「モナリザ」やミロのビーナスがあるとこです。

 
 まあこちらの方でも実はかなりの事をやらかしておりまして… モナリザを写真に撮ろうとして…、帰り道のセーヌ川で…

 社長と常務と一緒だったら大目玉食らうところですよ。一人でよかった…


 しかし一人というのも恐いもんなんです。パリはかなり治安が悪いと聞いてましたし、実際恐い人が多く、実はビビリまくって歩いてましたから。


 途中いきなりこんなのが視界に飛び込んできて












 ぐお!!


DSCF0141rtheewws.jpg




なんてそこら中に聞こえる大声で叫んでしまい、周りの外人に無茶苦茶注目浴びてしまったのは内緒…。
 

 おまえこんなんショーケースに置くなよ!!(笑)。


 見た瞬間コケそうになりましたよ。見慣れてない外人の顔でしかもマネキンの上、肌真っ白。日本じゃ見ないだけに…
 

 チキンとか言うな


 夜こんなのが部屋にあったら恐いだろ?





 そんなこんなで…
 


 海外出張報告も次の記事で終わりとなります。

DSCF0067ggty5.jpg











その他の海外記 http://ninehalt.blog4.fc2.com/blog-category-30.html
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January February March April May June July August September October November December
2006(Tue) 11/07

海外記1-4 ハリー・ポッターと…魚介類(38)

海外滞在記 … Comments(38)



 3日目。前日の疲れもあったのか9時間以上寝てしまいました。

 起きたのは朝の7時。集合時間は8時半なのでまだ時間はある。


 腹も減ったし、1階に飯食いに行こうかな…。 ん?そういえば昨日仕事しながらそのまま寝たから風呂も入ってないな…。


 というわけで早速風呂へ。 
 

 しかし裸になってバスに入ったはいいものの、シャワーが動かない。あれ?と思ってシャワーを見てみると…

 なんと…




 シャワーが固定式!!


 なんと微動だにしない。首すら振らない。



 無茶苦茶だ。どんなに力をかけてもシャワーの蛇口が固定されてて動かない。しかも水もちょろちょろしかでないのでかなり体や髪を洗いにくい。

 くそう… なんなんだこれは…。

 
 さらに湯の温度調節がうまくいかず、いきなり熱湯が出たり、いきなり冷水が出たり…

 髪を洗ってるときに

 温水からいきなり冷水に変わって

 「ぐお!?」

 ってなったり、いきなり熱湯が出て

 「ぬぉっ!?」

 てなったり…

 それがかなりあったので、恐くて全然洗えない。

 途中からは慣れてきて

 「そろそろ来るな…」

 と勘づいて急な温度変化を回避できたりもしたんですが、そんなの習得したところでなんの役にもたたないという。

 なんか…

 朝起きて30分も経ってないのに疲れましたよ…。


 そして

 風呂を出た後、髪をセットしてスーツに着替えたところで腹が減っていることに気づき朝食を食べにホテルのレストランへと向かう。

 確か朝食は7時半からやっていたはず。

  
 そして恐らく…社長と常務も来ているはず。

 しかしレストランにて常務と社長の姿を探しましたがいない…。

 おかしいな。あの2人は高齢だから朝とか早く起きすぎて困ってるはず。となるとレストランが開いた瞬間にいきなり朝食を食いに来るのが普通なんだけど。
   
 なぜだ? もしかしたら長時間のフライトで疲れてるのかな。

 …


 と思っていたんですが、なぜ社長と常務がレストランにいなかったのかがわかりました。

 そう。もう既に彼らは来ていたのだ。レストランに。

 そして帰ったんだろう。わずか数分で…


 恐らく水すら飲んでいない。椅子にすら座っていない。
 

 私にはそれが確信に近い形でわかった。


 そりゃそうです。これを見れば誰でもすぐわかる。


 …

 朝食と書いたプラカードが置かれたショーケースに入れられていた朝食。
 
 


 それは…


















 


DSCF01391104.jpg


 
 これだったのです


 なんなんだこれは…。私は不思議の国のアリスじゃないぞ。


 無理だ。無理無理こんなの。どう考えても無理。朝からこんなもの食える奴は日本にいねえ。

 見ろ。このとんでもない大きさのプリン。いや豆腐かもしれん。そしてたっぷりとかけられた濃密な汁。

 これを取れるか?朝起きたすぐにこれを食べようという気になるか?

 
 いや…なるわけがない。 
 
 スルーするに決まってる。 

 
 これはスルーするに値するだろう。私の後ろや前の外人は皆これをお盆に入れてるが、私は入れない。入れるわけがない。
 
 しかし…

 
ウェイター「Please (・v・´)」   どうぞ




 といってかわいらしい女性ウェイターが私のお盆にそれを乗せてきた。

 なんと… あり得ないことに…

 これは強制で食わなければならないのだ!!

 いやそうじゃないかもしれないけど、相手が英語だから何言っていいかわからんし意味がわからない。多分強制と思った。
 
  
 最悪だ。強制とかどうなってるんだ…。

 
 そうか…。社長や常務はこれを知ってるから朝食会場に姿を見せないのか。


社長「財前君。こっちの朝食はうまいから食った方がいいぞ」


 とか昨日言ってたのに…。



 あの野郎ハメやがった(笑)。



 あ~ くそ~!! しかも列に並んでる内にみるみるお盆が一杯になってしまい、肉とかソーセージとかベーコンとかそんなんが乗りまくり。

 いや私が入れたんじゃなくてウェイターが勝手に…


 もちろん…味は言うまでもなく…  

 
 食べられたのは「ゆで卵」と「フルーツ」のみでした。


 
 …





 8時30分


 DSCF00221123455.jpg





 これからいよいよ本番。ビジネスが始まる。

 訪問先の会社からお迎えが来る。迎えてくれたのが副社長だっただけにこちらは恐縮しきりでしたが、気さくな方ですぐにうち解けることができました。

 しかしこっちの人は凄い。

 大事な会議というか商談中なのに、足は膝で組むし、モデルみたいな格好を取っていろいろ説明するからもの凄く格好いい。

 日本でこんなポーズしながら会議すると無茶苦茶怒られるだろうけど、こっちではこれが普通なんでしょうねえ。

 とにかく格好いいポーズしか取りませんね。

 真面目に正座したり、綺麗に座って聞いてるこっちが恥ずかしいくらいでした。

 そして商談は無事終了。

 要は社長の即決。そして日本に帰ってからの私の仕事がかなり増えた。簡単に言うとそんな感じ…。まあいいんですが。


 どうも、うちの社長は英語が話せるし、聞き取れるので話が早かったみたい。向こうはそうは思ってなかったみたいで通訳を踏まえた説明時間を考慮して時間を多めに取ってあったみたいですが、通訳なしでほぼ社長が内容を理解できていたので、通常の2倍くらい早く終わった。(私は通訳さんに間、間で内容を聞いていただけ…)
 
 
 こうなると困るのがその後…なわけで。


 商談が終わるというか、トップ同士で方針が決まってしまったので、後はごちゃごちゃ話をする意味がないわけです。やると方針が決まればやるんです(笑)。まあそれを見極めるために来たわけですけどね。

 決断は社長ですが、実際の仕事をするのは社長や常務ではなく…私なわけで…

 そしてまあそれは帰国してからする仕事なわけで…。

 もうイギリスではすることがなくなった。
  
 日本ならこのまま事務所に帰って仕事に取りかかれますが、ここは外国。そんなものはない。 

 となると、当然…


副社長ピーター

「商談は終わってしまいましたが…まだホテルに帰るのは早い…。どうです?イギリスで一番大きい農業大学を見学してみませんか?こちらの大学は国の方針で大学を運営したり、講義の種類を変えたりするので大学と政治が直結してます。あなた方は畜産系の会社ですし、その農業大学を見れば未来の事やイギリスの今後の農業に対する方針がわかるはず。普通なら行けませんが、そこの学長が私の友人でしてね。よろしければ案内しますよ」



 …


 とりあえず行くことに決定。



 






 いやあ凄い建物…。



DSCF00111104.jpg


 Royal Agricultural College
 



 大学というか…歴史を感じますね。

 
 そして驚いたのがその勉強内容。誰でも基本的には大学に入れますが、卒業するのは難しい…


 いやね。とにかく勉強内容が凄いんです。

 私もここに行けば良かったよ。こういう授業が受けたかった。


 さすが日本とは違います。日本は食糧自給率が低くてもどこ吹く風でなんの話題にも上りませんが、ヨーロッパの諸国はしっかりとビジョンがあって考えられてて…昔からおかしいと思ってたんですよ。
 
 なるほど。専門大学や農業大学が国や政治直轄なのか…。それで臨機応変に対応してるわけだ。そりゃ差も出てくる。

 私は東京農業大学出身ですが、農業のイロハを教える大学としては正直物足りなさを感じた。日本を代表する農業大学ですけどね。それでもやはり実践力はつきようがない。 


 私からすると、

 狭い日本で農業を発展させるためにはどういうことをすればいいのか?例えば少ない面積で収穫量を上げる方法とかこの野菜やこの果物を作れば日本がいざというときに助かるとか。


 そういうタイムリーな事項を勉強したかったんだけど、残念ながらそういう魅力的な講義は少なく、植物や果物の生態系や生理を学術的に学ぶだけで即戦力になりそうな事はほとんど教わらなかった。歴史とかそういうのが主。リアルタイムの話題がない。

 歴史や農業のイロハなんてのは自分で勉強できるから大学でわざわざ教えて貰う必要なんてないんだけどね。


 どこの大学でもそうなんだろうけど、もう時代が違うからねえ。

 大学に行けば就職できた時代とは違って、今や誰でも大学に行ける時代。内容の充実は不可欠でしょう。
 
 イギリスのこの大学はこれとはまったく逆。
 
 即戦力の勉強をするみたいです。植物や農作物についての学術的な事はほとんど教えないようです。これは授業では多少触る程度。こういうのは学生がすべて自分で勉強する。ゆえにテストには出るみたいです。

 つまり大学生なんだから基本的な事は自分で学べと。

 そして授業で教えるのは、今農業系の企業がどう進んでいるのか?未来の農業に対しどういうビジョンを持てばいいのか? 自分で農業を始めるにはどうすれば有効なのか?


 こういう事をタイムリーな感じで習う。つまり今年、来年ではもちろん教わる内容も違ってくる。そしてイギリス政府の方針が変われば大学はそれを指示されて、教える事項もそれに合わせる。

 教える講義は国の事情や国の方向性に合わせる。だから一貫した教育ができる。イギリスの未来をつくる学生を排出できる。

 
 そう大学の教授が言っていました。素晴らしい。この大学は素晴らしい。

 で聞いてみたんです。

財前「日本の学生はこの大学にいますか?」


 …と

 すると帰ってきた答えがこれ


学長「日本の学生は今一人だけいます。かなり少ないですね。しかしアジアで見ると中国や韓国、タイから来てる学生は非常に多い。アジア諸国の今後の農業に対する感心の深さが表れています。」


 日本の学生が1人いたのには喜びましたが、やはり中国やそこいらからの留学生が多いらしい。タイや韓国も…

 こういうところからして日本が将来農業の分野において人材がいないのはもう確実。今後高齢化が進めば食料完全輸入なんて事にもなりかねないと思う。都会に住んでる人なんかはやばいかもねえ。


 まあそうなればそうなったで、農業企業としては利益が出まくるから美味しいかもしれないんですが(笑)。


 その後真面目な話を聞いてるうちに、世界の農業に関する考え方という物がわかってくる。違う。やはり違う。

 農業というものをすごく大切に思ってる。無農薬や有機農業に対する安全面に関しても日本の10年は先を行ってる。

 学長は

 「なあに日本は車があるから。TOYOTAがある限り大丈夫ですよ。その金で食料を輸入すればいい」

 なんて言ってましたが、もう車の国としてのイメージしかないんでしょうねえ日本なんて。農業だとライバルにすら思われない。

 そして日本が食糧難になったら、食料を売って大もうけしようと外国諸国は狙ってるんでしょう。

 もちろん工業なんかでは日本が勝ってる部分も多々あるんでしょうけど

 要はTOYOTA様々なのか…


 私たちが行っている農業と鶏の事業もそうです。

 鶏ってね。あれ日本で飼育するし、日本で肉にするんです。だから自給率は凄い高い。

 でもね。原種というか元の鶏は全部外国製なんですよ。


 もう99%外国。


 親鶏を日本に買ってきてね。それを日本で卵を産ませ、その卵からヒヨコを孵化させたものが鶏になって肉になる。
 
 なぜなら、性能がすごいから。外国の鶏は肉の付き方が全然違うし、死なない。

 だから外国の親鶏を作ってる会社があってこそ日本で鶏肉が食べられる。もし日本の親鶏を使って全国で鶏肉やろうと思ったら値段は2倍以上になると思う。


 つまり… 外国の方でこれから鶏の親鶏の値段高く調整されたら、鶏の肉の生産量がもの凄く減る。飼育は日本でできる。でも国産の親鶏では今まで通りの量の肉ができない。

 となると値段は高騰するので… となると輸入規制が解けて中国の肉がたくさん入ってきて…
 
 日本の鶏事業壊滅 なんてことになる。


 まあそういうわけで鶏の肉の自給率は日本はかなり高い方ですけど、一般の人がわかりようがない裏の事情もあるのです。

 自給率というのは実は飼育率であって、本当の自給率は1%ない。 


 だから絶対に胸を張れない。


 そういうのを知ってるだけに私たちはこの大学に行ってショックを受けたわけですね。国もこうやって大学に現状の政治を反映させてくれたら… 大学で勉強する人は今のこの危険な状況をわかってくれるはずなんだけどなあ。

 まあ…昔の学術しか教えないもんだからしょうがないか。

 
 

 さて…



 そういう難しい話をした後に学長が大学内を案内してくれました。

  
 




 …う~ん。こっちの建物って作りがすごいですよねえ。




DSCF00091114.jpg



 全面石なんですよ。だから築何百年とか可能なんでしょうか?

 というか窓から鶏の死骸を吊り下げてる辺りがさすが農業大学(笑)。これから焼いて食べるんでしょうか??



 そして宿舎に入ると学生の面々が…



DSCF00321111.jpg



 というかね。ホントにまあ日本とは違うところがたくさんあってもうワケがわかりません。

 さっきは学生は真面目に勉強してるし、凄いことを教えてるっていう話をされたので感動してたんですけどね。

 この部屋を見ると…

 裏になんかダーツの機会が見えるし、ゲームセンターにおいてあるゲームやそんなの置きまくってるんですよ…

 こいつらホントに勉強してるのか?(笑)。

 いやそれにインターネットも発達しててね。図書館なんて凄いんです。あんまり本がない。狭いんですよ。

DSCF00411105.jpg


 あんまり本がないので


財前「いや…こんなに本が少ないと勉強して調べ物ができないのでは??日本の大学はもっと本が多いですよ」


 て聞いたんですが


学長「HAHAHA。図書館一杯に本がびっしりなんて古い時代だよ。今はこれさ」


DSCF00401112.jpg


学長「語句の意味がわからないなら電子辞書で調べればいい。この時点で辞書は図書館に何種類もいらない。学術論文もすべて今やデータだ。昔の古い本もデータ化されている。つまりここにあるのは最近の本だけなんだよ」

財前「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工 すげぇぇぇぇ 進んでるなあ」



 てね… 聞いてたんですけどね。

 いやね。インターネットでそこまで進んでいるのよ?

 だったら遊びもそういうのになるのが普通じゃないですか。

 ネットとかそういう最新鋭のものにね… 
  
 しかし、一番人気のあった遊びが…
 

 





 …












 これ




 








 



DSCF0033112.jpg





 ちょ… 待てよ!!(笑)












 これはないだろう(笑)。
 
 知ってる人多いでしょ。このサッカーゲーム。

 なんていうのか棒で人形動かしてやるやつですよ。


 いつの時代の玩具なんだよ!! って感じなんですが…

 
 う~んわからない。イギリスという国がわからない…




 そしてその後に食堂に案内されたんですが、ここにサプライズがあった。なんとここはハリーポッターの撮影に使われた食堂。

 いや…でも私はハリーポッターみたんだけど思い出せなかった。

 もし次回作で使われているなら、映画を見てにやけられるかもしれませんねえ。でも確かに雰囲気でてます。


 



DSCF001411fr.jpg


う~ん。こんなシーンありましたっけ?


 


DSCF001511rf.jpg



 なんか映画で見た気がするようなしないような…。

 もちろん一応写真だけは撮っておきましたけどね。

 ここを観光するのは普通は無理だろうから儲けもんですよ。

 良かった良かった。

 
 その後に解散して私たちはイギリスの空港近くのホテルまで4時間かけて移動。

 そのホテルで数時間寝た後に、すぐさま空港へ向かい、今度はフランスへ。

 フライト時間は約1時間半。近いですねえ。もちろんパスポートはいるんですけどね。

 途中スチュワーデスさんにサッカー選手のロナウジーニョに似てる人を発見してパシャリ。

財前「OH ロナウジーニョ ロナウジーニョ。Picture OK?」




DSCF005611321.jpg




 て言ったら相手は困惑してましたが、堪忍したのかカメラ目線で姿勢を正してくれました。(当然手前の女性には完全スルーされた)

 いやあ通じるもんですね。片言の英語でも(笑)。







In フランス


 


DSCF007911234.jpg


 
 そして私たちはフランスに到着。

 
 当然すぐさまビジネスに入ります。休む暇もないですね。いやあ しんどい…。

 こちらも向こうの会社の社長や重役さんに一通りお会いした後にパワーポイントを使ったプレゼンテーションや商談を行う。


 8時間後…仕事を終えた後に今度はフランスのホテルにチェックイン。


 なんとなんと。今度もフランスの方が予約してくれていたホテルはヒルトンでした。ホント全世界にあるんですね。ヒルトンって…。
 

0601234tgfdwtfwtwer4.jpg


 綺麗な町ですよねえ。 

 イギリスよりも綺麗な気がしました。新婚旅行とか彼女と来るならここはお勧めかもしれません。

DSCF0068dteew.jpg


 そして各々チェックインを済ませて個人の部屋に入ったんですが…


 私の部屋からなにか凄い物がみえるんですよ。その窓から…。


 わかります?中庭です。

DSCF0074234r.jpg


 いやね。ホテルの中庭なのかどうかわかりません。でもね。窓から行こうと思えば行けるんですよ。

 でもね。プールはあるんですが水は入ってないし、どうもその近くに廃墟みたいなのがあって異様な雰囲気を醸し出しています。

 なんか雰囲気が恐い。

 でもちょっと行ってみたい…。
 

 夜飯の集合時間はロビーに7時半です。今は6時15分。あと1時間15分も時間はある。もし何かあっても大丈夫な時間帯。

 これは行くしかない…。


 ということでコッソリと中庭に侵入。 

 プール周辺を散策するも、怪しい物は見あたらなかったのですが、奥の方に黄色い看板を発見します。

 そしてそこに書いてある文字は…







 DANGER(危険)
 




 で…デンジャー? この先危険地帯だと!?


 ちょっとまて…ここは権威あるヒルトンホテルのすぐ近くだよ?そんなとこにデンジャーゾーンなんてあっていいのか?
 
 やばい。これは気になる。

 こ…この先に一体何があるというんだ。

 しかしその先を見ると茂みの中に廃墟みたいな物が見える。穴とかもたくさんあって蛇がいそうな感じだし…。フランスって毒蜘蛛とかもいたっけ??

 そういうのがいるから危険てなってるのかな…。


 しかしこのまま素通りはできんだろう。ここで逃げたらチキンだチキン。

 よし… 行こう…。 龍の巣へ 


 






 http://www.youtube.com/watch?v=RQxvMUC6izw

 




 …

 ちょっとビビリすぎでしょうか(笑)。

 途中で恐くなって戻ってきました。


 …


 は?私がチキン?


 いや。おまえらそんなこと言ってもな。恐いんだよ。実際は。

 そりゃな。俺だって撮りたかったさ。この先がどうなってんのかさ。でも行けないんだよ。これ以上は相当勇気がないと無理だ。

 ガサガサ音するし…(蛇?) なんか出そうだし…


 それにおまえ。俺一人だぞ? なんかあっても誰も助けてくれないんだぞ?やばすぎだろ。
 
 そりゃおまえ動画見るだけならさ。安全だよ。なんも危害はないよ。画面の向こうで見てればいいさ。

 しかしこの時の私は生身なんだぞ(笑)。毒蛇とかいるかもしれないんだぞ?わかってるのか貴様。ああ? 毒蜘蛛とか上から落ちてくるかもしれないんだぞ?ああ?

 そんなおまえ…噛まれたりしたらやばすぎだろ。しかも海外だからどこか足滑らせて落ちたりして骨とか折ったらおまえ… 笑い事じゃ済まないわけで…。

 
 …



 …


 
 一応… この動画は公開したくなかったんです。勇気を出してもう少し先まで進む勇士をお見せしたかったんですが、それは無理でした。

 まあ何より恐すぎたというのもありましたが、時間がなかったんです。

 なぜなら… こんなバカな事をしているときに電話があったんですよ。電話は社長からです。

 そりゃこんなデンジャーゾーンで携帯が鳴ったんですから焦ります。





 トゥルルルルル  ツゥルルルルルル


財前「 (;゚д゚)?はい」

社長「何やってんだお前。もう集合時間だろ!!」

財前「え?集合時間??」

 私は急いで腕時計を確認する。しかしまだ6時30分を過ぎたところである。待ち合わせの時間は7時半なのであと1時間もある。

財前「社長。何言ってるんですか。集合は7時半ですよ?」

社長「そうだよ。だから早く来いっていってんだろうが」

財前「まだ6時半ですが…??」

社長「バカ野郎!! フランスの時間に時計を合わせたのか!! 時差があるんだよイギリスとは」

財前「ん?時差? …  は…(;゚д゚)?  し…しまった~!!!!」


社長「部屋の電話してもいないし。どこにいるんだ今」

財前「え?いや…それは…あの…」

 
 どこにいるかなんて言えるわけがない(笑)。

社長「まあいいから早く来い」

財前「はい;;」


 こんなバカな動画を撮っている時… 私の時間は6時30分を指していました。夕食前の集合時間は7時30分。あと1時間あると思っていたんです。


 でも違いました。実際には夕食で集まらなくてはならない時間だったのです。私の時計はイギリス時間。

 …

 ここはフランス。

 そう…。フランスはイギリス時間+1時間なのです。てことで今は6時30分ではなく実際は7時30分だったというわけで…


 いやあ海外ではありがちな失敗ですねえ。イギリスからフランスなんて飛行機で1時間程度だからまさか時差があるなんて夢にも思いませんでしたよ。

 … 

 そしてロビーに降りてみると…社長と通訳さんがいましたが、常務の姿が見あたらない。ま…まさか??


財前「申し訳ありませんでした;;」

社長「おう 気をつけろよ」

通訳「ちゃんと時計は合わせといて下さいね」

財前「はい…。夕食時間なのにご迷惑をおかけして… しかるに常務はどちらですか??」

社長「それがな。まだ来てない。」

通訳「恐らくは…」

財前「なるほど… わかりました私が電話しましょう」

社長「頼む。おまえと違って常務は海外ベテランだからな。言いにくい」

通訳「ですよね…」


 
 ('・c_,・` )プッ 常務も1時間勘違いしてるな??


 早速常務の部屋に電話をかける。


財前「もしもし? 常務ですか?」
 
常務「なんだよ」

財前「そろそろ夕食のお時間です」

常務「あ!?まだ早いだろう。ワシこれから風呂はいるから切るぞ」

財前「クックック… そんなお時間はありませんな」
 
常務「ん?」

財前「どういうわけか集合時間をとっくに過ぎてるんですよ 実は」

常務「はぁ?? 何いっとるんだ。まだ6時30分じゃないか」

財前「それはイギリス時間となっております」

常務「ん?。あ!?」

財前「お気づきですかな? フフフ」

常務「…」


 ガチャ。



 電話が切れる。

 その瞬間バタバタという駆け足とともに常務が階段で降りてきた(笑)。

(´゚ c_,゚`)プッ


常務「イカンイカンw 勘違いしていたよ。そうかここはフランスかw」

社長「ベテランが間違えるとは」

財前「猿も木から落ちるとはこういう事を言うのでしょう」

常務「なんだと…。 しかしおまえよくわかったな」

財前「え? いや…実は私もですね…」

常務「なんだおまえもか!! 調子に乗るなコラ」


 その後になんと社長も1時間間違えていたことが通訳の暴露により明るみになる。つまり全員勘違いしていたと…。

 社長とかひどすぎる。自分も間違えてるのに人を馬鹿呼ばわりとか…。

 あの電話はないだろうと思いましたけどね…。

 人に「時差は常識だろ」なんて言っておきながら実は自分も間違えているとは…

 まあ常務もやらかしてくれたから助かりましたよ。

 私1人間違えてるんだったら一生言われ続けたに違いない。


 しかし日本だと北海道と沖縄でも時差がないのに、ヨーロッパだとちょっと行っただけで普通に時差があるんですねえ。


 いやあ勉強になります。



 …



 笑って終わったこの時差勘違い。しかしこんな楽しい雰囲気はここまで。

 私たちはこの後ヨーロッパの魚介類による恐怖の腹痛に悩まされる…

 こんなこと思ってもいなかった…。

DSCF01371345y.jpg



 逃れられるはずがありませんよ…。まさに罠でしたから…。
 













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January February March April May June July August September October November December
2006(Mon) 11/06

静岡OFF会報告(18)

財前ゴウの総回診 … Comments(18)

 実は先週の金曜土曜とOFF会に行ってました。OFF会と言っても静岡で開催するということでしたので、徳島在住の私には正直気軽に行けるような場所ではないんですが…

 今回に限っては欠席ができない。なぜなら

 リア友のデビルとその嫁が静岡の富士山を見たいという理由でOFF会に参加することになったのです。

 さらには神戸に住んでるダータとまりんちゃんが私を当てにしているようで、金がないので車に乗せてくれと… 私の静岡行きの車にタダ乗りさせてくれと…

 そう言うのです。
 
 まだ海外出張記事も全部かけてない状態で言うのもなんですが、時差ボケ+疲れ+残務処理で先週は正直体力が限界に近づいていて、明らかに行ける感じではなかったんですけどね。

 問題が自分ひとりじゃないわけです。

 私が行かないと、まりん、ダータ、デビル、デビル嫁が不参加になってしまうわけです。

 無茶苦茶ですよ…もう…。

 まあなんというか私が必要とされているというよりも、私の車を必要とされているわけです(笑)。

 しかし自分の愛車セリカはスポーツカーですので、静岡までの12時間にも及ぶドライブには相応しくない。なにしろ乗り心地が硬いですし、マニュアルなので疲れる。しかも基本的に2人乗りなので5人も乗るのは無理。

 そういうわけで親父のBMWを借りて出発することにしました。


 BMWなら楽勝です。高級車ですので、シートは革張りですし、馬力が凄すぎるので200kmくらいのスピードなら余裕で出ます。もし、ぶつけたら…ん百万級というリスクもありますけどね…。


 静岡に昼の3時待ち合わせなので徳島を出発したのは金曜日の朝の5時半。デビル夫妻を迎えて、神戸に向かったのですが、ダータのバカがいきなりやらかしてくれる。

 もう神戸に向かってるのに

ダータ「今起きた。ちょっと遅れる。悪い」


 というメール。


 …無理です。

 あいつなんにもわかってない。迎えるのは高速舞子。つまり高速道路上なのです。そんなに長時間停止できないし、遅れるのを待ってられるスペースもない。

 そういうことで淡路の高速を走る速度を多少遅めにし、ダータが来る時間を計る。ちょうど彼が来た頃に高速を通過しなくてはならない。

 これから10時間以上も運転しなくてはならない私にいきなり苦労をかけるとは…。しかも海外から帰ったばっかなんだぞ?何様なんだ。

 結局無事にダータとマリンちゃんを迎えることができましたが、正直危なかった。普通に高速を運転してたら間違いなくダータは静岡にいけなかったと思う。

 そしてその後、8時間以上運転しましたので、さすがに疲れてきて、デビルに運転を変わってもらおうと思ったんですが、デビルはかたくなに拒否。

 多分ですが、BMWの運転が嫌だったみたい。ぶつけたら洒落にならないからかな(笑)。
 
 肝心のOFF会の報告については、参加者のブログの方で詳しく報告がされているので私はこれ以上かきません。

 プライベートなところもあるだろうからね。

 ただ、初対面なのに皆さんほんとによくしてくれて、12時間もかけて静岡に行き、12時間もかけて徳島に帰ってくるという…苦労を忘れさせてくれるほど有意義な時間でした。

 参加者のでらぱさんは他サーバーですし、アヤカさんはしばらくINしてない。他の面子も最近はほとんど「めいぽ」で話してないんですけどね。

 それでも「みんなで会おう」という一声でこれだけの人数(14名)が全国から集まったという事実に驚くばかりです。その気持ちがうれしいじゃないですか。
 

 行く前には問題もありました。参加者の親から電話を受けたりもしました。


親「ネットの知り合いに会う?なんのために?」

財前「特に目的というものはありません。ただ会って話をする。それだけです」

親「意味がわかりません。なぜそんなものに息子を連れ出すんです?」

財前「これは有志です。誰かが先導しているわけではないんです。皆が会いたいと望むから集まっているんです。無理矢理連れ出そうという意思はないですよ」

親「でも息子が行くと言って聞きません。じゃあ息子にそう言って説明してください」

財前「いや…ですからお母さん。それはあなたの役目で…」




 ネットというものに無関心な人にOFF会を説明するのがどれほど難しいか痛感しました。

 そして

 めいぽ(ネット)で出合った1人の友達を静岡に呼び出すために、素性もなにも不明な私が、その子の親とコミュニケーションを取る。

 こんな日が来ようとは夢にも思いませんでした。


 お互い社会人なら何の問題もないのですが、相手が学生となると問題となります。

 私が先導したわけでもなく、誰が先導したわけでもない、ただ会って食事をするだけ。それがOFF会。本当にそれだけです。

 ゆえにまだ保護者の手の内にある方は参加を断念した方もおられました。これはしょうがないですね。

 親からするとそりゃあ心配ですよ。


 素性も知らない者になぜ会うのか?

 
 そしてリスクがあった場合誰が責任を取るのか?



 現状ではなんの保証もなく、なんの確証も保険ない。 
 
 理解できるのは「OFF会に来たい」という者だけでしょう。

 その方もどうしてもきたかったようで、わざわざ「財前さん親と話して説得してくれませんか?」と頼んでくるほどの入れ込みっぷり。

 恐らくチャットやサイトを通じて私を信用してくれてるからこそ、こういう事になったのでしょうが、実際のOFF会と同等、いやそれ以上に大きい出来事でしたね。

 
 前述の通り実際に概要を説明してはみたものの、当然親が反対した場合は参加は不可能です。何か事故があった場合メンバーで責任を取るのは非常に難しい。

 ゆえに親との話になると当然リアルでの話し合いと何ら変わらない話し合いになるわけで、説得というよりも説明に近い感じになる。
 
 こちらは完全に受身。来て欲しいとも言えないし、来るなとも言えない。判断は親にしかできない。
 

 ただ、こちらとしても電話を受けたのはOFF会そのものの意味がわかっていない親に説明することで、負のイメージを抱いてるネットに対する不審がとけるかな?なんて目的もありました。

 ネット自体を悪く思われるのは嫌ですしね。

 実際にうまく説明できたかどうかはわかりませんが、次回、またその次回となればいずれは参加できることでしょう。

 他にも参加するか参加しないか…迷ってる方と連絡を取って、実際に着て貰えたということも大きな出来事。 こういう裏事情もあるから、OFF会そのものも意味のあるものにしないといけない。



 お茶メンバーもそうですが、めいぽの中の友達が、実際の友達に変わる日もそう遠くないかもしれませんね。

 引退しても、めいぽにINしなくても連絡を取り合おうと思えるような仲間


 そう思える仲間が確実に増えているように感じます。


 OFF会の目的はそこにあるのかもしれません。 
 





 …


 もちろんOFF会が始まってしまえば、余計なことを考えず、普段と同じようにみんなと接するだけですので、何も小難しい事はないんですけどね。

 しかしなんで私は社会人なのに学生にいちいち突っ込まれるんだろうか…。OFF会でも何度も駄目出しされて違和感を覚えましたよ(笑)。

 






OFF会報告記事

warunimaruhttp://konbuponzu.blog33.fc2.com/blog-entry-53.html

ダータhttp://mapleday.blog28.fc2.com/blog-entry-141.html

でらぱhttp://sakurabeatle.blog41.fc2.com/blog-entry-305.html

ヒロシ先生http://aristrist.blog65.fc2.com/blog-entry-47.html

アヤカhttp://ayakanohitorigoto.seesaa.net/

まりんhttp://maplemarin.blog82.fc2.com/blog-category-2.html

稲妻剛神
http://themeiple.blog33.fc2.com/blog-entry-21.html
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January February March April May June July August September October November December
2006(Wed) 11/01

海外記1-3 英国 イギリス(41)

海外滞在記 … Comments(41)

 丸1日かけてついにイギリス空港の待合所に到着。

 …。

 辺り一面が外人。日本とは全然雰囲気が違う…。

 そう。もうここは外国。少しの油断もできない。

 だってやっぱり危ないですよ。もう人種も多国籍すぎて誰がスリなのかもさっぱりわからない。

 とにかく周囲を警戒してカバンをしっかりと強く握りしめる。

 いきなり鞄とか盗まれたら大変ですからね。


 しかし、この到着ロビーで別便でロンドンに来る社長と通訳の到着を待たなければならない。

 あと1時間で到着か…無事に鞄を死守できるか非常に心配…。

 そんな中、長旅で我慢も限界に達していたのか常務がタバコを誘ってきた。

常務「おい。ちょっとタバコでも吸いに行かないか」

財前「おお!! ここ吸えるとこあるんですか?」

常務「外なら吸えるだろう」

財前「なるほど~」

 
 とういう感じで社長が到着する時間まで、空港を一旦出てタバコを吸いに行くことに。
 
 ドアを出てみると…

 ん?おお。来た。外に来た。

 

 周囲を見るとここでたばこ吸ってる黒人がチラホラ。しかし恐いですねえ黒人は…。なんだこのデカさは…。190くらいある…。

 普段なかなか自分より大きい人間を見ないんですが、ここでは別。みんな総じて背が高い。 顔の彫りが深く目線もなんか鋭いので威圧感もあります。

 そんな中へ小柄な体でひょこひょこ入っていく常務…。


 この人警戒しなさすぎじゃないか?パスポート盗られても知らんぞ…。まったく…海外の怖さを知らないんじゃないのか?


 まあ一応ついていって…

 立ち止まって常務がたばこを口にくわえたので



 
財前「常務…火です」

常務「ん?おお。悪いね ( ´ー`)y-~~」

財前「いや~何時間ぶりですかね吸うのは(笑)」

常務「海外はこれがキツイんだよ。酷いときは丸一日吸えないからな」

財前「そりゃ大変ですねえ…」

常務「まったくだ… それはそうと財前…   ん? あ…」

財前「??」


 …

 突然…

 常務が何かに気づいたように私の隣から離れたところに移動。そこでまたスパスパやりだしました。

 なんで離れるんだろう…。と思いつつも気にせず吸っていました。

 そしてお互い1本では吸い足りず2本目のたばこに突入。


 すると… 


常務「おい…」

財前「は?」

常務「いつまでそこにいるんだよ」

財前「は?」

常務「そんなとこで吸うな。こっちこい」

財前「え?」


 どうも近くに来て吸えと言うことらしいが…


常務「…」

財前「どうしたんです?」

常務「おまえあんなとこで堂々と吸うなよ」

財前「??」

常務「恐いもの知らずだな…おまえは…」

財前「え?何かしました?」

常務「さっきおまえの立っていたところ見てみろよ」

財前「え…?」


 言われるままに先ほど立っていた所を見てみると?


 …

 …

 え…

 …


 …






 さっき立っていた所に貼り紙があって…



 なんと そこには…


 こう書いてあったのです。
























 


 iuy789ugh.jpg



 
 …

















 ちょ… 待てよ(笑)!! 

 








財前「常務!! ここ禁煙じゃないですか」

常務「そうだよ」

財前「し…知らなかった…。でも周りの人みんな吸ってますね」

常務「外だからな。しかし看板の真下で吸うバカはおまえくらいだぞ(笑)」

財前「…」

 
 それでも常務は気にせず吸っていますが、私はとてもこんなとこで吸う勇気はない。すぐさま火を消して携帯灰皿に吸い殻を挿入。


財前「常務が吸ってるから喫煙所かと…」

常務「そりゃ甘いな」

財前「常務勘弁して下さいよ~。ただでさえビビってるのに、こんな恐い真似させないで下さい。殴られたらどうするんですか」

常務「ワシはわざわざ貼り紙の下で吸えとは言っとらんぞ」

財前「自分だってさっきまでここで吸ってたのに…」




財前「常務…はいつもこうなんですか??」

常務「でなら気兼ねなく吸うね。携帯灰皿に灰と吸い殻を入れとけばとりあえずは問題ない」

財前「まあ…そうですけど… 外国でとか… やばいことするなあ」

常務「じゃあワシはもう少し吸うからお前は社長が到着するとこに行って待ってろ」

財前「はい…」


 そういうことで社長を迎えに到着ロビーへと向かう。まあしょうがないですね。常務は1日に2箱以上吸う人ですから。1日1箱も吸わない私とはそりゃ一度に吸う量が違います。
 
 しかし、昨日の記事のコメントを見る限り、みなさん嫌煙家が多いようで(笑)。すみませんでした。まああれですよ。別にね。禁煙所で吸わせろとか言ってるんじゃなくてね…。

 しかし学生の方も禁煙をこれだけ言うのであれば将来日本は完全禁煙になる可能性が高いかもですね。今の現状がよくわかりました。

 しかしイギリスの人も結構吸ってる人はいますね。私の吸ってた場所は外で禁煙にもかかわらず大勢の外人の方がいましたから…。

 そして… 1時間後

 到着ロビーを見覚えのある男が歩いてきた。


 来た!! 




 社長だ。








 どうやら無事ついたようです。


財前「社長~」

社長「おう。待っといてくれたんか」

財前「そりゃそうですよ」

社長「おまえ海外初めてらしいな。どうだ準備は」

財前「バッチリです」

社長「そうか?」









社長「ん? (^w^) ガハハハハ。 おまえバカじゃないの?」

財前「??」

社長「なにそのカバン」

財前「へ…?」

社長「典型的な一般人だなおまえは」

財前「?」

社長「カバンなんてこれでいいんだよこれで」

財前「…」

社長「そんな新婚旅行にきたかのようなムサイカバンで来る奴があるか!!」





 社長の持ってたカバン(ナイロン?みたいな軽くて薄い奴)

678uihgytyuiojlk.jpg




 財前のカバン(鉄製のごつい奴)


 78iughjop.jpg





財前「何言ってるんですか社長!! 社長みたいなナイロン製のカバンだとナイフで切られて中のもの盗まれたりするんですよ?」

社長「はぁぁ??」

財前「スリとか強奪が多いらしいですし、鉄製のカバンじゃなきゃ駄目だと聞いたんです」

社長「誰に?」

財前「え…それは友達とかネットでとか…」

社長「ワシは年に何十回も海外に出張してるんだぞ? これで何も問題ない」

財前「そうなんですか…」

社長「ナイフで切られるとか盗まれるとかそいつがトロコイだけだろ。ボーとしてるからそうなるんだよ」

財前「言われみれば…」

社長「ビジネスで来るときは軽いこれで決まりだ。機内にも持ち込めるしな」

財前「機内に?」

社長「そうだ。海外の場合は飛行機に荷物を預けると2,3日遅れて到着したり、長時間受け取れなかったりする場合が多い。このカバンなら一緒に機内に持ち込めるから荷物を到着後に受け取る必要がない。非常にスピーディーだ。そして身軽なのが一番。

 盗まれるなんて想定して海外に来るんじゃねえ」


財前「はい;;」

社長「時間と身軽さこそが命だ。荷物はパスポート以外なら盗まれても金で買えるが、海外での行動は足止めくらうと会社がいくら金を損するかわからんぞ」

財前「はい;;」

社長「たとえ荷物を捨ててでも得意先に行くという気構えをもたんか貴様。甘ったれたカバンを持ってくるなコラ!!」

財前「うぅ…;;」


社長「ああ? おまえはスピードとカバンならどっちをとるんだ。」

財前「スピードです」

 
 出た。スピードとカバンなんていう社長お得意の無茶苦茶な比喩…。まあ理に適ってるから凄いんだけど。


社長「で? おまえのカバンは軽いのか?重いのか?」

財前「重いです…」 

社長「後はわかるだろ」

財前「理解しました。確かにそうでした…」

社長「おまえの荷物なんて数万円程度。盗まれても蚊に噛まれた程度だ。小さいことばっか気にするんじゃねえ」

財前「は…はい!!  おみそれ致しました」




 なんで…なんでカバンだけでこんなに…怒られるんだろう…



社長「どうせネットで旅行者のくだらんサイトでも見たんだろう。あんなのワシらには何の参考にもならん。」

財前「そうなんですか…」

社長「ワシらはビジネスで来るんだからな。遊びじゃないんだ」

財前「はい…」

社長「だいたいおまえは… ブツブツ…」



 なんていうか… 安全のために鉄製のカバンをもっていっただけで、こんなに説教されるとは… 


 ;;

 
 でも確かにビジネスマンのような迅速さが要求される移動の場合にはこういうカバンは駄目かもしれません。とにかく時間が命。

 カバンや持ち物がスられたり、盗まれたりするのは自分自身の防御で何とかしろということ。

 なるほど。さすがは社長。さらに社長のうんちくは続く。




社長「言っておくがヨーロッパ人の方が日本人よりも紳士な上、マナーの対応もしっかりしてるんだぞ」

財前「はぁ…」

社長「おまえ日本人と外人見て差を感じるだろ? ほら見てみろ」


 そう言われて周りを眺めてみる…。社長の乗ってきた飛行機は日本から来てるから数人の日本人が…

財前「確かに… 日本人は足も短いしなんかダサイですね…」

社長「外人から見ると日本人は「めがね」かけてて名刺をへこへこ渡すイメージしかないらしいぞ?」

財前「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」

社長「世界はそんなもんだ。日本だけで小さく生きてきたおまえにはわからんだろうがな」

財前「ごもっともです…」

社長「世界の目から見る日本人なんて金もってるダサイ人種。そんなイメージしかない」

財前「…」

社長「だから格好だけは妥協するな。ある程度の格好であれば相手の見方も変わる」

 
 …

 うおぉぉ。この言葉凄い。私の親父が出発前に言ってた言葉と一緒だ。凄いなあ。これは勉強になる…。


社長「相手の先入観を覆す…くらいじゃないとな」

財前「そういう意味で靴もスーツも高いのを着てきたんですが…」

社長「そのカバンは観光者みたいでダサイ。まあ格好に関しては少しは様になってるがな」

財前「少しは…って」

社長「ほら通訳も来たぞ。彼のカバンも見てみろよ」

財前「あ…」


 なんと通訳さんのカバンもナイロン製。そして常務のカバンもナイロン製の軽い奴だった。私だけ鉄製…重い…
 

社長「な? おまえはいちいちビビリすぎなんだよ」

財前「なにぶん海外出張は初めてなもので…勉強になりました」


 そこに常務もしゃしゃり出てきた。いつの間に…


常務「社長。大丈夫ですよ。こいつは2,3回くればすぐに慣れます」

社長「まあもともと図太い性格してるからな」

常務「今や国内出張なんて勝手に予定組んで飛び回るし、私の手に追えませんからな」

社長「ガハハ」

財前「いや…常務…。自分で考えて行動するのも結構大変なんですよ…」

常務「じゃあ全部行動を管理してやろうか?」

財前「いや…それは…」

社長「ガハハ」

通訳「そろそろ行きましょう。お時間が…」


 どうやら予定が詰んでいるらしく通訳さんが車まで誘導。我々はさっそうと車に乗り込みヒルトンホテルへと向かう。

 到着したのは夕方5時くらいだったんですが、イギリスは薄暗いですねえ。既に夜に近いです。 昼間もカラッと晴れる日は少ないようで、いつも曇ってるとか。

 しかし高速道路の料金は税金で補うのでタダみたいですし、道も4車線くらいあって日本よりも全然快適。家もポツポツと建ってるから日本みたく密着感もない。なんか落ち着いた雰囲気を感じます。

 日本と土地面積はそんなに変わらないんですけど、大きな差ですね。そりゃこれだけスペースがあったらゆったり生活するのも頷ける。

 いやあ家の色も綺麗です。お互いがその辺りの雰囲気を察知してるのか、薄い色と同じ色の壁、屋根で合わせてる。だから町一帯がなんかアートみたい。

 これは凄い。美意識が違う。これが服装にも気を遣う理由か。

 自分勝手に好きな色、好きな構造で建ててる日本とは違うよなあ。日本にはこういう一体した家々の景色ってほとんどみないもの。

 京都くらいだろうか?日本でこういう感じが残ってるの。こりゃ駄目だ。服だけ真似してもダメだ。

 こういう思想というか根本を知らないとスーツも本当の意味で着こなせないのかも知れない。景色を見るだけで非常に勉強になりますね。

 国内出張に比べこれだけ得る物が大きいとは…。
 

 そして3時間車に乗って目的地のヒルトンホテルへ到着。


 おお。ここがあの有名なヒルトン!! 全世界にあるんでしたっけ?ヒルトンホテルって。

 素晴らしいなあ。


 
DSCF00041031.jpg


 ヒルトンホテル  in Swindon Town 



通訳「さあ行きましょう」

財前「ちょっと先に行って下さい。私は外観の写真撮っておきます」

常務「はぁ?? おまえヒルトンホテルなんか写真に撮ってうれしいのか?」

財前「そりゃそうですよ」

常務「…」

社長「まあいいじゃないですか常務。勝手にさせてれば」

常務「はぁ…」


通訳「では財前君は後でロビーに来て下さいね。先にチェックイン済ませておきます」

財前「あぃ」


 そしておもむろに外観写真を数枚撮影。

 フフフ…  ハッハッハ

 ヒルトンホテル画像ゲッツ!

 素晴らしい。なんか試合に勝利したかのような気分だよ。

 これがイギリスってやつかあ。う~ん。なんか心なしか優雅になった気分だ。

 そんな一人で外で騒いでいると、ヒルトンホテルに到着した外人のお客さんから変な目で見られたことに気づき…(多分独り言がうるさかったのかな…)
 
 恥ずかしくなってロビーへと…

 すると

DSCF451031.jpg


 うおおぉぉぉ。なんだこりゃあ。綺麗すぎる。

 当然ホテルのロビーや食堂もパシャパシャ撮影。

 すると後ろから…


常務「おいおまえ何してんだよ…」

財前「は…」
  
常務「恥ずかしいからやめろ ワシらも同類と思われるだろ」

財前「申し訳ありません…」

常務「おまえ考えてみろ。日本のホテルに来た外人がホテルを写真に撮ったりするか? 」

財前「う…」

常務「日本の恥をさらすんじゃない」

財前「;;」


 言われてみるとそうですね。なんでただのホテルの写真なんて撮りたくなったのでしょう。やっぱ初めてだからでしょうか?

 なにか新鮮だったんですね。

 その後、みんな部屋に入り10分後に食堂で待ち合わせをして…



 …


 


 食堂に入ると、もうなんか外人で一杯。

 多分ビジネスマンなのでイギリス?の人じゃない人も多いのでしょうが、やはりスーツの着こなしが違うね。

 見習わないといかん…。



 
社長「おい。何食う? ビールか? ワインか?」


 社長はいつもこれです。何食う? って言っておいてビールか?とかおかしいんですが…


財前「え~と… メニューが読めませんね…」 

通訳「じゃあ私が頼みましょう 肉ですか?魚ですか?パスタもありますよ」

財前「じゃあ肉を…」


 メニューはまったくわからないので、とりあえず通訳さんがステーキを注文してくれた。

 社長や常務は酒ばっかで頼んだのはサラダやフルーツやそんなのばっかり。お腹減ってないのかな…。

 そして注文の飯が来た。










DSCF00811031.jpg



財前「げっ!?  何これ。でけええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

社長「…」

常務「…」

財前「しかも何この野菜の少なさ。こんなんだからすぐ病気になるんじゃないの?」

常務「おい…変な事言うな。他に聞こえるだろ」

通訳「まあ日本語だからわからないでしょう…」


財前「ちょ…これは写真撮っとかないといけない」

 パシャパシャ

財前「ムフフ…」

常務「おまえ何しにきたんだよ」

社長「財前、おまえそんなデカイの食えるのか?」

財前「ああ。全然いけるとおもいますよ。日本でもこれくらいの大きさ食ってますから」

社長「それならいいが… 高いんだから残すなよ?おい」

財前「楽勝ですよ」




 …
 

 しかし…



 ここからが地獄でした。なんとこの肉。デカイのはいいんですが、味が…味がついてない…。

 これがイギリス風の味付けってやつでしょうか。味がない…

 つまり… 美味しくない…。美味しくないのであればこんな500KGもの肉を食うのは苦痛極まりないわけで…


 しかも…しかも…

 噛んでも噛んでもなくならない…。まるでゴムみたい。

 なんと30噛み以上しても飲み込めるまで噛みつぶせないのです。

 おかしい…。これはヤバイ。日本のとは全然違う。

 半分くらい食ったところで既に顎が疲れてきて… 
 
 お腹が一杯というより… 食いつかれ…



財前「…」

社長「ほら見ろ。食えないだろう?」

財前「はぁ…」

社長「日本と同じ感覚で食うな。すぐに腹痛起こすぞ」

常務「初日は小食粗食が基本だバカ。いきなりステーキとか頼むんじゃない」

財前「そんなの先に言って下さいよ;;」

常務「まあ何事も勉強と思ってな。敢えて言わなかったのだよ」

社長「ガハハ」

財前「酷すぎる;;」


 さすがに出張慣れしてる社長や常務、通訳さんは凄い。

 サラダとフルーツしか頼んでないもん(笑)。そりゃ日本にいるときと食は変わらないよ。

 世界どこいってもサラダとフルーツが生であればそりゃ日本と味一緒ですからね…。

 ああ。自分もフルーツにしときゃ良かったよ!!
  
 しかしそんなことは後の祭り。食わなきゃしょうがないわけです。

 一応社長なんかにも勧めてはみましたが…


財前「社長。これ美味しいですよ?ちょっと食べません?」

社長「そんな肉いらん」    いらん=関西弁で「必要ない」の意

財前「常務! ほらこの真ん中の美味しいとこあげますよ」

常務「はぁ? ワシはこっちの肉は食わない主義なんだよ」


 チキショー 常務は肉好きなのに!! 


 …くそ

 しからば通訳さんに…と思い、通訳さんの方を見ると…


通訳「私も肉嫌いなので…」

財前「まだ何も言ってねえよ(笑)」


 …


 くそう。なんで私ばっか…こんな目に…


 そこから全部食ったはいいものの既に腹が悲鳴をあげており、食事が終わって部屋についたときにはすぐには動けませんでした。

 でも部屋は広くて快適ですねえ。ここ一泊3万くらいするらしいけど…

 まあこれはポンドの価値が高いから。

 1ポンド200円なので3万の計算。つまり日本では1万5千円くらいのクラスのホテルかな? 

 フフフ… まあいい。 そんなことはどうでもいいんだ。

 酔いしれるぜ。このイギリスの地に綺麗なホテル。そこに寝てる現在。

 遠いとこまできたよなあ。日本のみんなは今どうしてるんだろうか?

 フフフ… まあいい。そんなことはどうでもいいんだ。

 知るかよそんなこと。なんたって私は今イギリスにいるんだからね。

 忘れよう… 日本の事は…


 …



 …



 …と


 その時だった


 トゥルル、トゥルルルルルルルルルル
 



 Σ( ゚∀)ゲッ!! 電話だ!!

 なんだなんだ!? なぜ海外用携帯電話が今頃…

 何?? 日本から??

 海外携帯電話の通話料は、例えかけられたとしても全部こっちもちらしいですからね。高いと聞くしあまりでたくないんだが…
 

 ガチャ


財前「はい?」

社員「あ。財前さん!! 今イギリスですか?」

財前「ああ…そうだけど…」

社員「資料まだですか?」

財前「!?」

社員「締め切り明日なんですが…」

財前「そ…そうだった…。そういや作ってメールするって言ってたよね」

社員「お願いします」

財前「しかし今海外だから…」

社員「メールできるでしょう。早く作って送信して下さい」

財前「え~と。明日でいいんだっけ?」

社員「できれば早めにどうぞ」

財前「…」

社員「あ。それとですね」

財前「おい。電話代高いからもう切るぞ」

社員「あ。代わりたいという人がいるんですけど…」

財前「だから電話代が…」


 しかし代わられた…

社員B「おう!!」

財前「何?」

社員B「今イギリス?」

財前「そうだよ」

社員B「みやげは高い物はいらないからな~(笑)。よろしく頼む。そういえばおまえ… ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ」






財前「もう切るよ…」



 ガチャ…

 なんでイギリスに来てまで日本の仕事に追われなきゃならないんだろう…。 

 しょうがないのでパソコンを起動し、資料をプツポツと作成。

 くそう!! こっちは肉食って、しんどいのに何だよ。

 しかも、尻のできものが痛くて仕事なんて集中できねえよ。


 くそう…。このケツのできもの… 全然直治る気配がねえ。

 座りどころ間違えるとかなり痛い。 


 ;;


 まあしかしこれは我慢するしかありません。

 そしてホテルのLANからメールを送ろうとLANケーブルを挿したその時だった。


 なんかインターネットにつなごうとしたら英文が出る。


 ん?なになに?




 インターネット接続料が必要です。次のうちから選んで下さい。

 
 24時間 → 15£ (3000円)
 72時間 → 30£ (6000円) 




 え?何これ。

 たけええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 なんだよこれ。24時間3000円(15£)とか 1£=200円としたら高すぎだよ。 1時間単位はないのかよ


 日本のホテルはネット接続通常タダだから甘く見てた!!

 俺は一通メールを送りたいだけなのにぃぃ!! 最悪だ。

 なんてこった…。おまえメール一通送るだけに使ったら3000円とかもったいないじゃないか。

 他の時間ネットサイト見ればいいといっても今はあんまりサイトとかも見る気しないしなあ…


 考えろ。考えるんだ。きっといい策がある…。



 …


 …



 …



 Ω\ζ°)チーン
 





 閃いた。資料提出は明日まで間に合う。明日のホテルで送ろう。

 ヒルトンは駄目だ。高すぎる。

 明日泊まるホテルならタダでできるかもしれん。

 会社の経費で落とせるとはいえ、これはさすがに気が引ける。






 …

 
 そんなこんなで1日目が終わります。




 そして


 明日はいよいよビジネス。

DSCF00161041.jpg



 撮影した写真はハリーポッターの中の朝会?食事?かなんかで使われてた場所。


 そう…翌日はビジネスを行った後、ひゅんな事がきっかけでハリーポッターの撮影所を運良く訪れるという奇跡が…


















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