ヘネシスの森を越えてさらに東へ。丘を越え谷を越え森を超えるとエリニアという魔法使いの聖地があるそうです。
一体どんなところなんでしょうね?
うれしいことに道中の道は険しくありません。強い魔物が出るわけでもない。

しかし、油断はできません。どうやらエリニアはヘネシス以上に深い森にあるらしく、道がさっぱり…。
右へ左へ…。上へ下へ…。
しばらく彷徨っている内にちょっと疲れてきました…。何か座れるようなベンチとかないかな…。
(;゚д゚)?
あんなところに座りやすそうな切り株が!!
良かった。ちょっと小休止しようかな。
…っと思ったんですが、よく見ると切り株に目がついてる…。これは…どう考えても魔物ですね。
間違えて座ると危うくスカートの中を覗かれるところでした…。

幸い強い魔物ではないようで、2,3発叩くと退散してくれました。
しかし、カァーンカァーンという切り株を叩いた音と派手に交戦した音が森に響き渡り、キノコや周りの魔物が目を覚ましてしまったようです。ガサガサと周りが急に騒がしく…
こうなると大変です。3匹…4匹…5匹…
とても相手にできる数ではありません。
多勢に無勢…。
キノコの魔物は叩いても全然痛がってないですし…。
非力なのでしょうか?やっぱり私…。

逃げながら森を走っている内にどんどんと森の奥へ追いつめられてしまい、なにやら雰囲気の危なそうな所に来てしまいました…
ああ…休憩しようなんて思わなかったらすんなり進めていたのに…。逃げる時につい…木の中に入ったり、ツタを登ったりで、無茶苦茶逃げたため、今や元の場所に帰る方法すらわかりません。
もう適当に進むしか…。
するとどうでしょう。なにやら今度はトゲのついたキノコに遭遇してしまいました…。トゲ…とか…。こんなのとても勝てそうにありません。ですが…ここを通らないとエリニアに行けないような気も…。

ま…まあ
そんなに強くはないでしょう。とりあえず叩いて…
…って
ポコ…
って…
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工

おトゲが固すぎて全然攻撃が効いてません…。さらに武器である棒もボロボロに…。
ど…どうしよう…。
こ…これは逃げるが勝ち?
とりあえず隣のスライムを飛び越えて非難する事にしました。
でも逃げた先には…
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
今度は猿が!!
山猿ではないでしょう。この威圧感…。ただ者ではない…。明らかに魔物です。叩いてみようと思いましたが
追いかけてきたのに (;゚д゚)びっくり仰天して、さらに逃走;;

だって…キノコより数倍強そうだし…。
でもついに追いつめられました…。
万事休すです… 歩いてくるんじゃなかった;; タクシー使えばこんなことには…
ああ…タクシーならエリニアまでたった100メルだったのに…
100メルを惜しんだためにこんな目にあうなんて…
その時でした。なにか人の声のようなものが…
おぅい「ござるでござる…」
え(;゚д゚)?
あれ?
誰かいるの。
あ~!?
助かった
なんか強そうな人がいる!!
おお!! 弓を持っています。あれはヘネシスの村から来た人でしょうか?転職してるし、
あの人なら!!魔物を倒せるかも!!

八十八茶「た…助けて下さい 猿が…おトゲが…」
おぅい「た…助けてって…無理でおじゃる;; いや…拙者もまだ弓に転職したばかりでござんして…調子に乗って森を歩いていたら拙者も道に迷ってしまったのでござる…。しかし、既に時遅し…魔物に四方八方を囲まれてしまったでござる…。 これぞまさに項羽と劉邦に纏わる発祥にもなった四面楚歌という言葉通りでござるな…。
しかし戦場で死ぬのは武士として本望。魔物の手に落ちるくらいであれば拙者は潔く自害しようと思ってたところでござる」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
おぅい「薬も…もう尽き申した。最後は潔く弓師として死ねれば…。ここで貴殿に会ったのも何かの縁…。拙者の最後の勇士見届けて下され」
八十八茶「そんな…死ぬなんて…」
でもどうしようもありません。二人でよりそい、神に祈りを捧げます…。きっと神が助けてくれる…。
おぅい「武士道とは死ぬ事と見つけたり、キエエ!!」
八十八茶「ああ…猿が…もうそこまで…(*ノωノ) 」
…
…とその瞬間でした。
信じられないジャンプ力で桃色の頭巾を被った戦士?様が猿を…

オオォ(´゚д゚`)オオォ
猿即死!!
さらにキノコも即死!!

おお。これぞまさに天の助け。
戦士様はその辺の敵を一網打尽にした後、恐い顔をしながら私たちに近づいて一言…
戦士様「おい…
「横やめて!」 「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」 また…この横とかいう単語が…。横やめてって…ど…どういう意味?
戦士様「(-ι_- ) ップ 冗談だよw LV9なんかでこんなとこ来ちゃ危ないよ。町に帰った方がいい 」
八十八茶「でも帰り道が…」
戦士様「迷ったのか!? …しょうがねえな。町まで送ってやるよ」
八十八茶「あ…ありがとうです」
戦士様「今回だけだぜ」
八十八茶「はい」
…
おぅい「あの…せ…拙者も…」
戦士様「おまえもか…」
…
戦士様が案内に従い、歩く事2分…。エリニアに到着しました。どうやら目と鼻の先だったみたいですね…。聞けば素直にずっと東に進んでいればさっきのような危険な道には出なかったようです。
やはり弱い間は寄り道に気をつけないと…死にますね…。

エリニアに到着した後は、先ほどの弓師さんに別れを告げて町の探索を始めました。
ヘネシスは左右に広かったんですが、エリニアは上下に広いですね…。う~ん。構造的にあまり高いところは苦手なので歩くのに苦労しました。
ホント森の中の町という感じですよね。そしてやはり魔法使いの町というだけあって店には杖は一杯。夏生君もここで杖を買ったのかな。

でも印象的には…。さきほどのトゲや猿の件が災いしてどうにもいいイメージが沸きません。エリニア=危険 なんていう事が頭に刷り込まれてしまって…。
とりあえず長老さんに会って、それから次の町に行こうかと思い、木の一番上へ。フフフ… 予想通り町の一番上に長老の家がありました。
そして長老も家の一番上に…。
ホント高いところが好きなんですねえ。

とりあえず話を聞く事に…
八十八茶「魔法使いについて教えて下さい」
ハインズ「 (;゚д゚)ふ…ふにゃ? 」
…
八十八茶「あ…もしかして…寝てました?」
ハインズ「バ…バカな事を言うでない。用件を言いなさい…」
八十八茶「魔法使いについて教えて下さい…」
ハインズ「ん?おぬし… 魔法使いになりたいのか?」
八十八茶「いえ…まだ決めたわけでは…」
ハインズ「さようか…。魔法使いはな。魔法を使って魔物を攻撃できる職業じゃ」
八十八茶「へぇ…」
ハインズ「…」
八十八茶「それで?」
…
ハインズ「お…おぬし…魔法使いになる気ないじゃろう…。」
八十八茶「そんな事ありませんよ」
ハインズ「ホントじゃろうな? …では続けよう 魔法使いと一言に言ってもな…。3つの種類があるんじゃ。それにな。他の職業とは違い、魔法使いだけLV8で転職できるんじゃ。おお。おぬしLV9じゃないか。今すぐにでも魔法使いになれるぞよ?」
八十八茶「え?LV8で?」
ハインズ「その通り…そしてな3つの種類の魔じゃが…
1つは氷と雷を扱う氷雷魔。これは強いぞよ?なんと敵を凍らせて動けなくしてしまうんじゃ。凍らすと同時に攻撃をすることもできる。強力な氷と天の雷を同時に扱う事ができるのはこの氷雷魔だけじゃ。どちらかというと単体ではなく複数の敵に攻撃する範囲攻撃が得意じゃな。魔物を凍らせて安全に刈りとる…。つまり防御と攻撃能力に優れた万能の魔法使いと言えるじゃろうな」
八十八茶「へぇ…」
ハインズ「…」
八十八茶「それで?」
ハインズ「やっぱり…おぬし…興味ないじゃろう…
…次に火毒魔じゃ。これはな。火と毒を扱う魔法使いじゃ。火はな。攻撃力に長けており、毒は一定時間毎に魔物の生命力を奪う。どんなに生命力が強靱な魔物でも毒を受けてしまえばいずれ死に至る事じゃろう。主に攻撃能力に長けた魔法使いと言えるじゃろう」
八十八茶「ほぅほぅ」
ハインズ「次ぎに聖魔じゃな。実はこの職業が魔の中では一番人気が高いぞよ。戦場の女神とも呼ばれるこの職業は、主に戦闘のサポートを担当するんじゃ」
八十八茶「サポート…」
ハインズ「そうじゃ。自分が前線に出る場合もあるんじゃが、主な役割は仲間の傷を癒したり、仲間の成長を促進する魔法を使ったりすることじゃな。それゆえバーティーを組んだときに仲間に一番必要とされる職業じゃ。」
八十八茶「!?」
ハインズ「中でもHS(ホーリーシンボル)は凄いぞよ。仲間と自分の成長速度が1.5倍になるんじゃ。それゆえ自らは前線に出ることなくサポートに当たれる。それにヒールじゃ。これはな。仲間と自分の生命力を大きく回復する事ができる。それにアンデットや幽霊なんかにはダメージも与えられるぞよ?もちろん初めのうちは戦闘は苦手じゃが、熟練すれば敵に攻撃する事を目的とした魔法も覚えるので安心じゃ」
八十八茶「やけに聖魔を押しますね…。なにか理由でも?」
ハインズ「ん?そりゃワシのサブの戦士を君のホリシンで経験値1.5倍に(;´Д`)ハァハァして欲し… =====○)д`);.・;゛;ブッ 」
八十八茶「…
他の町にも行ってみます。ここからはどこが近いですか?」
ハインズ「む?そうか。他の町へも行くか。それならここから北へ進んで戦士の町ペリオンに行くがよいぞよ」
八十八茶「戦士の町…ありがとうございました…さようなら」
…
どうやら魔法使いも一長一短のようですね。なんというんでしょう。もっとこうスパッスパッとキレのいい職業はないものでしょうか?
もしかすると刃物を扱うであろう戦士ならそれができるかもしれませんね。
そうと決まれば実行あるのみ。
さっそくペリオン目指して出発する事にしました。

今度はもう抜かりありません。スライムやデンデンが出現する安全な道だけを通ってペリオンへと向かいます。
タクシーで行っても良かったんですが、やっぱり100メルは今の私にとって勿体ないのです。
猿やトゲトゲに出くわすことなく森を越えると?
オオォ(´゚д゚`)オオォ

見た事もない荒野に出ました。先ほどまでとは雰囲気が突然変わり、木の一本も生えていません…。
そしていきなり出現した切り株の魔物ですが…どうやら戦士様?に斧で叩かれたらしく、斧が頭に刺さってます(笑)。多分これ傷を負っている状態?
それならばと

ウフフ… この感触…快感だわ。巫女の時は紙しか振ってなかったし…
私…
もしかして性格的に戦士が合ってるかもしれません。だって先ほど猿とトゲを倒してくれたのも戦士様でしたし!!(*ノωノ)
どうやら私もついに何の職業になるか決まったようです。
そう…
私
戦士になるの!!
数分後…
到着したのは岩山に囲まれた小さな集落。どうやらここがペリオンのようですね。
でもなんか様子がおかしい…。
格好いい戦士様が見あたらないのです…。見つけたのはこの方。
「豚と一緒に踊りを」様です。

強そうな方でしたが…格好良くはないかな…。髪型とか…なんか変な感じですし…。
そしてやっぱり頼み事をされてしまいました…。なんで私なんか頼るんでしょうか?
とりあえず彼に戦士の隊長の居場所を聞いて、さっそく隊長のテントへ。

オオォ(´゚д゚`)オオォ
つ…強そうな隊長ですね。
さっそく聞いてみました
八十八茶「戦士になりたいんです。よろしく御願いします」
コブシ「ん?戦士になりたいのか?そうかそうか。しかしお前はまだLV9じゃないか。 お。それにもうあと少しでLV10に上がるだけの経験値も貯めているようだな。 …とにかくLV10になってからもう一度ここにくるがよい。」
八十八茶「あ…そうでしたね…転職はLV10でしたね…」
コブシ「それと戦士は将来的に3つの職業に分かれる。それも覚えておくといいだろう」
八十八茶「え!?3つ?」
コブシ「そうだ。一撃必殺を得意とするナイト。ナイトは力を貯めて敵を攻撃する事ができる。その破壊力はどの職業も敵わない。しかし反面器用な事は不得意なので常に接近戦で戦う必要がある。まさに勇者と言えるだろう」
八十八茶「( ゚д゚)ナイト…イイ」
コブシ「… 次ぎにクルセイダーだ。この戦士は魔法剣士と呼ばれる分類に族する。…といっても魔法使いの様に魔法を使えるわけではなく、剣に魔力を宿す事ができるんだ」
八十八茶「剣に魔力!! ( ゚д゚)格好…イイ…」
コブシ「そうだろう。宿せるのは雷、火、氷の3種類。敵の弱点を突けばその撲滅力はナイトをも凌ぐ。特に氷の魔力を宿した剣は凄いぞ。なんと敵を凍らせて動けなくしてしまうんだ。凍らせてしまえば後は剣を振るだけで安全に魔物を倒す事ができるだろう。そういう意味では防御、攻撃においてバランスの取れた戦士と言えるだろうな…」
八十八茶「!!(*ノωノ) 」
コブシ「3つめは竜騎士だ」
八十八茶「竜!?」
コブシ「そうだ。竜騎士はな。なんとドラゴンに乗って戦う事が…」
八十八茶「戦う事が?」
コブシ「…できるかもしれん。」
八十八茶「え??」
コブシ「ま…まあその予定だったんだがな…。今はドラゴンの数が少なくなってしまって… まあ気にするな…」
八十八茶「竜がいなかったら…竜騎士なんですよね?どうやって戦うのですか?」
コブシ「フフフ…竜なんていなくても竜騎士は充分強いのさ。ナイトやクルセイダーは剣や斧、鈍器を主力武器とするが、竜騎士はドラゴンに乗る事を想定して鍛錬を重ねているため、槍と矛を扱う事ができる。それゆえ圧倒的なリーチで敵を葬りさることができるのだ」
八十八茶「ほぅほぅ…」
コブシ「そのリーチは凄いぞ。なんとナイトとクルセイダーの3倍以上のリーチを誇る」
八十八茶「3倍!?」
コブシ「そうだ。魔物は近づく前にお陀仏さ。その上、仲間のHPを増やす「祈り」があるからPTのサポート役としても非常に重用視される。防御の面では魔法攻撃を打ち消すレジスタンスもあるぞ。それに今や絶滅に瀕しているドラゴンをひとときだけ呼んで攻撃させる事ができる」
八十八茶「あ? そのドラゴンには乗れないのですか?」
コブシ「いや…そのドラゴンも日々たくさんの竜騎士に呼ばれるので結構忙しくてな…3秒くらいしか同じ場所にはいられんのだよ」
八十八茶「…」
コブシ「まあ…そこに突っ込むな。今や誰もドラゴンに乗ろうなんて思ってない…。ドラゴンなんて乗らなくても充分強い。それが竜騎士だ」
八十八茶「わかりました。戦士にして下さい。すぐにLV10になってきます」
コブシ「おお。そうか!! 娘よ。君も戦士としてがんばれば「豚と一緒に踊りを」みたいな村一番のイケ面戦士と一緒になれるかもしれんぞ?」
八十八茶「え??あの人がイケ面??」
コブシ「ん?「豚と一緒に踊りを」を知ってるのか?」
八十八茶「この人…ですよね?」

コブシ「そうだ。若い女戦士の間では美男子戦士と評判の戦士だよ」
八十八茶「失礼ですが…そうは思えませんが…」
コブシ「ハッハッハ。今はそうだろう。戦士に転職すれば男の好みも変わるのさ。というより私が君を戦士にするときに、男の好みも変換するのさ。そうじゃないと戦士にはなれないぞ?」
八十八茶「…」
コブシ「ん?どうした?」
八十八茶「ちょっと…もう一度考えてみます…。ヘネシス、エリニア、ペリオンと来ましたが、次はどこに行けばいいでしょうか?」
コブシ「ああ。すでに3つ回っているのか。後はカニングシティーだな。チョロチョロとこざかしい盗賊野郎共の町だよ。行く価値はないかもな」
八十八茶「盗賊ですか…」
コブシ「まあ厳密には2種類いるんだがな。その中に手裏剣をシュリシュリ投げるこざかしい人気職があってな。本来攻撃職であるはずの我らがあろうことか戦闘能力で少々押され気味なのだ…。それで今…そいつらに戦士の狩り場が荒らされてるんだよ しかも必要能力値のDEXがそいつらと被ってるもんだから本来安いはずの戦士の書の相場(DEX)が…ブツブツ」
八十八茶「??」
コブシ「まあ我らが研究している4次職が日の目を見ればあんな奴ら一網打尽にしてやるがな フフフ…」
八十八茶「…?」
コブシ「まあ…短剣の盗賊の方は同じ臭いを感じるので許してやってもいいが…」
八十八茶「短剣?」
コブシ「まあ 行くだけ行ってみるがいい」
…
なんか物騒なとこみたいですね…。盗賊って言い換えれば泥棒という事ですもんね…。当然か。
盗賊の町 カニングシティー…ボケッとしてるとお金とか盗まれるのでしょうか?…何か危なそうな町でしたので、今回だけはタクシーを使う事にしました。
道中一文無しになったりしたら困りますし…エリニアで助けてくれた時みたいにやさしい人はいないでしょうから…。
さっそくペリオンのタクシーでカニングシティーへ。
おお。なんか荒くれ者共の町という感じです。
なんか指名手配のポスターが一杯貼られてるし…
でも…
着いた瞬間思いましたが…全然恐くないです…。初対面なのにネーラさんはやさしいし、

ペリカンもいます。なんとペリカンが運んでくれる場所は「きのこ神社」とか。
神社があるなんてなんてエキセントリックな!!巫女の私にぴったりじゃないですか。

それに私の得意科目十八番 霊もいましたので、少しお話。いろいろ苦労されてるのですね。鏡を集めて欲しいと言われましたが…多分鏡だけでは生き返るのは無理だとおもうけど…。

それにほら。下水道の先に空き家見つけちゃいました。これからはここを寝床にしようかな。
でもやはり危ない町という事は確かです。お薬屋さんでいきなり死んでる人いたり…。毒でしょうか?魔物でしょうか?

でも他の方が一生懸命戦っていましたので私も戦っていると?
10回目の神の祝福が!!
おおお!!
来ました。LV10。これで私も晴れて転職可能な身になりました。
さっそくロボット魔物を倒した方々に質問攻めをして、盗賊の頭の居場所を聴衆。
どうやらBARのトイレの中…にいるとのこと…。
な…なんでそんな所に…。

すると…このダークロード?という人が盗賊の頭?でしょうか?
早速コンタクトを試みる
八十八茶「あの…」
ダークロード「シッ… もっと小さい声で話せ…」
八十八茶「あ! はい あの盗賊について少々…」
ダークロード「盗賊はな… 素早い、すばしこい、チョロチョロ動く…以上だ…」
八十八茶「ど…どれも意味は同じですね…。」
ダークロード「それが特徴なんだからしょうがないだろう」
八十八茶「はあ…」
ダークロード「しかし、弱いワケじゃないぞ。盗賊にも2つあってな? 手裏剣を使う投げ賊と短剣を使う斬り賊があるんだ」
八十八茶「それはペリオンのコブシ様から聞きました。チョロチョロとウザイからそのうち絶滅させてやる…と」
ダークロード「ムフフ 負け惜しみだな。忍者はあんな鈍足単細胞のバカとは運動能力の次元が違うのさ」
八十八茶「^^;」
ダークロード「教えてやろう。まずは我らが誇る盗賊のエース職
ゴキブリ =====○)д`);.・;゛;ブッ
…
ハーミットだ…。これは投げ賊の進化形だな。とにかく手裏剣を投げる速度が無茶苦茶早く魔物など近づく事すらできない。まあ遠距離攻撃だからな。その上、クリティカルという急所を突く攻撃もうまいから半分の確率で急所に当てる事ができて、魔物へのダメージは2倍になる。その上、自分の分身も同時に攻撃する分身の術もあるため、将来的には4発も一気に手裏剣を投げられるのさ。間違いなく現在の所、この島最強の職はハーミットだろう」
八十八茶「ほぇぇ…」
ダークロード「ムフフ…。さらに衝撃的な事実を教えてやろうか?私も投げ賊なんだ!!最強最強 ハーハッハッハッハッ」
八十八茶「長押ね」
ダークロード「ん?何か言ったか?」
八十八茶「いえ…何も…」
ダークロード「さらに言うとハーミットの凄さはそれだけにとどまらない」
八十八茶「まだ何かあるんですか?」
ダークロード「ムフフ… なんとハーミットは魔物の落とすお金を1.5倍にできるのだ!!」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
ダークロード「さらに薬の回復能力を太古の秘法で1.5倍にできるのだ!!」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
ダークロード「さらに… 言うと ジャンプした後に…」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
ダークロード「まだ何も言ってない!!それに静かにしろ!!」
八十八茶「…」
ダークロード「なんとジャンプした後に…」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
ダークロード「き…貴様…私を舐めてるな?いいか。良く聞け。なんとジャンプした後に…
…
(;゚д゚)…
…
よ…よし…
なんとジャンプした後にもう一度ジャンプする事ができるのだ。…と言っても普通のジャンプじゃないぞ。超高速飛行だ。魔法使いのワープもこのフラッシュジャンプには追いつく事は不能。つまりハーミットは最強の攻撃力を持ち、最強の機動力を持ち、最強の収入を得られるというまさに無敵の職業なのだ。」
八十八茶「オオォ(´゚д゚`)オオォ 」
ダークロード「だが最強ゆえの悩みもある。人気が高いために武器や書での強化にお金がかかりすぎてしまう…。他職に比べ…4倍の費用はかかると考えた方がいいな…。それに体力が低く身を守る手段もない。魔物に接近されると手裏剣を投げられない…。ていうか攻撃力の高い手裏剣になると高価すぎてな(10Mとか…)…それに手裏剣は数に限りがあるので、なくなると補充しに町に帰る必要がある。それゆえ長時間の狩りには向かない。…というより体力もそれだけ持たないんだけどね…」
…
ま…まあこんなところだ。もちろん弱点は持ち前の攻撃力と機動力ですべてカバーできるがな! ムフフ…」
八十八茶「私…ハーミットになります…」
ダークロード「む?ま…まあ待て。斬り賊の説明も聞いてくれ。それにこれ以上ハーミットが増えると俺も管理が大変でな…。なんか4次職で弱くされるなんて噂もあるし…
それに俺の愛武器ビートルを強化しようと思ってるんだけど…強化書が4Mもするから強化できなくて困ってるんだ。まったく誰が投擲書を買い占めてるんだか…ブツブツ」
八十八茶「た…大変ですね…」
ダークロード「ま…まあな。で…斬り賊だがな?これがハーミットに比べると月とスッポン。まったく強くないんだよ。ハッハッハ…」
八十八茶「え…」
ダークロード「ハーミットに私が多くのパワーを注ぎすぎたために、少々パワーが足りなくてな。…まあしょうがない。驚くべき事に2次職の中間までは投げ賊の2分の1のダメージしか魔物に与えられない…」
八十八茶「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
ダークロード「いや…ちょっと力加減を間違えてしまって…。ダブルスタブもっと強くすれば良かったかな…。そ…それにハーミットの様に遠距離攻撃ではなく、リーチはもの凄く短い…。それゆえ魔物に接近しなきゃならんので危険だし…薬もたくさんいるだろうな…。 ま…まあLVが上がると少しはマシになるんだがな…。目玉は6連続攻撃であるサベジスタブだ」
八十八茶「おお 6連続!?」
ダークロード「そうだ。これは凄いぞ。これが後に生きてくる。魔物を斬るたびにお賽銭(メル)を貰うスキルが習得できるんだが、6回も斬るから4~6枚はお賽銭をくれるんだよ。それを爆破!!とかな。この時に6回という攻撃回数は賽銭を出すための重要なファクターとなるのだ …弱いけど…」
八十八茶「お賽銭を爆破!?」
ダークロード「そうだ。ま…まあ盗むともスリ…するとも言うがな…。魔物を斬る度に地面にお賽銭がチャリチャリ転がるんだよ。もちろん爆破せず、拾ってもいいぞ? それに斬り賊はお賽銭(メル)で自分の身を守る事もできるんだ。これはハーミットにはない特技だな。俺の最高傑作と言えるだろう。な?俺も一応斬り賊の事は考えてるんだよ。」
八十八茶「素敵!!お賽銭を使うなんて巫女にピッタリだわ」
ダークロード「ん?巫女? …まあいい。それに仲間を5人呼んで攻撃して貰う事もできるしな。とにかく賑やかで楽しい職業だ。戦闘能力は中の下というところだが、アイデア次第では化けるな。それに…既にハーミットが完成された職業であるのに対し、斬り賊はまだ完成された職業ではない。発展途上だ。4次の巻物では賽銭コンボをさらに楽しく利用できる技や2刀流?を習得することだろう」
八十八茶「!!(*ノωノ) 」
ダークロード「まあ強くはないけどね…」
八十八茶「…」
ダークロード「しかし、俺も少々ハーミットを「ひいき」しすぎた事を反省してるんだ。次はなんとか斬り賊を強くするように努力するつもりだ…。まあ…お上が決める事だからできないかもしれないけど…。 と…とにかく 可能性は無限大の職業だ」
八十八茶「はい!!」
う~ん。どうしましょうか。
そろそろ転職しないとこれ以上先には進めませんよね…。魔物から逃げてばかりも嫌ですし…。
ちょっと財前さんに報告しておきましょう。
八十八茶「もしもし…?」
財前「ん?」
八十八茶「一応全部の職業のこと聞きました」
財前「ほぅ…そうか。で?なんか気に入った職業はあった?」
八十八茶「ええ…まあ。。。」
財前「そか。でも適当には決めないほうがいいよ。一回職に就くともう変更効かないからね」
八十八茶「ですよね…」
財前「まあねえ。一部の職が強すぎるとかお金の収支に差がありすぎる…とか…いろいろあるんだけどね。最終的には自分の好きな職業じゃないと続かないから」
八十八茶「はぁ」
財前「お金の心配はいらないよ。最近は書の相場が上がっててね。クエストこなして書をもらってほかの人に売るだけで相当な金が手に入る。あんまり人の意見に惑わされないように…。深く考えて発言してない場合が多いから」
八十八茶「OKです~」
…
さあいよいよ全ての職業の説明を聞きました。果たしてこの中に私に似合う職業があったのかどうか?
答えはもう出ています。
転職したら今までのように魔物に苦戦する事は無いはず。しかし、ここまで苦労した転職も物語の序章に過ぎません。思い返しても、私が今までした事はただ道を歩き、町を巡っただけなんですから…。
この島の魅力はまだまだ他にあるのです。さあここからが本番。下の写真を見て私の職業がピンッ!!(・A・)と来ない方は是非本サイト「メイプル総回診」に目を通して下さいね。

お賽銭はいつ貰えるのかな?
(.. Read more)
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