徳島in鉾マン OFF会 其の① 徳島in鉾マン OFF会 其の② 7/14 PM5:00
バーベキューに行く時間が近づく。しかし鉾マンと弥美ちゃんは赤ちゃんをお風呂に入れたいらしく、お風呂を貸して欲しいという。
なぜだ? バーベキューでまた臭いや油がついたりすると思うが…
まあしかしそこは事情もあるのだろう。
財前「じゃあ入ってきなよ。1階にあるから」
鉾マン「OK」
鉾マン、赤ちゃんを連れて風呂場に行こうとするが…
鉾マン「ちょっと待ってゴウさん。お風呂沸いてるの?」
財前「え?」
鉾マン「この時間だし」
財前「沸いてるって何が?」
鉾マン「お・風・呂に湯は入ってる?」
財前「シャワーするんじゃないの?」
鉾マン「…オイオイ。 赤ちゃんがシャワーなんてするわけないでしょ…。湯船に湯が入ってないと無理だよ」
財前「!? そりゃ駄目だ。今から入れてくる」
鉾マン「…」
弥美「…」
彼女「…」
どうやら赤ちゃんというものは親が湯船にザボンとつけて、体洗ってあげてまた親が湯船の中に入れてそれでお風呂ということらしい。

そんなん全然知らなかった…。
またここで叩かれる。
鉾マン「普通知ってるよな~ こういうこと。シャワーとは普通おもわんだろ」
弥美「ウンウン」
彼女「ワタシもそれは知ってた」
財前「そんなんは女が知ってりゃいいんだよ」
弥美「…」
彼女「…」
だいたい。そんなことは保健体育の時に習ってないと思う。いや、絶対に習ってない自信がある。
まあ。今回でよくわかったから次から「知ったか」するけど。フフフ
というより私はそれどころではない。
おいちゃんが入ってる間、不安で一杯だったのだ。
なにしろこの雨だ。それに風。おいちゃん夫妻の赤ちゃんへの対応を見て感じたが、今までは少しの雨でさえ当たらせていない。
ラーメン屋の時しかり、スーパーの時しかり。
つまりここから推測するに…
赤ちゃんは少しの雨に当たってはいけない (多分) ということになる。台風の中連れてくるくらいだから「少しくらいの雨は当たっても問題ないのかな?」と私は思っていたがどうやらそれは違うようだ。風邪でも引いたら大変な事になるから大事に大事を取っての予防処置なのだろう。
ここに大きな問題がある。
実はバーベキューで使うタケ夫妻の家までの道は非常に狭く、普通車は入れない。軽自動車がギリギリというところ。故に来るものは皆近くの広場に車を止めて、その家まで歩いていくのである。この間約200メートル。

200メートルである。そしてまさに今台風まっただ中。
まあ強行すれば大きい普通車でも行けなくはないが、溝に落ちたり、脱輪したりしたときのリスクを考えるととてもそんなことはできない。
かといって広場に車を置いてとても赤ちゃん抱えて歩いていくのは無理。傘など役にはたたないだろう。
となるとタケ夫妻の家に直接車で乗り込むしかないわけだが、鉾マンの車はワゴン車なので家までは入れない。私の車もセダンとはいえ、全長が長いタイプなので無理。
実はこれにさっきから頭を悩ませていた。山口からせっかく来てくれた以上、赤ちゃんに被害が出るようなことは避けたい。

…
…
!?
そうだった。タケの嫁の車はそういえば軽自動車じゃないか!!
早速電話。
プルルルルル プルルルルルルルッルルッルルル
ガチャ
財前「おい。今家か?」
タケ「おぅ」
財前「おまえの嫁に変ってくれ」
タケ「今化粧してるから駄目っぽい。」
財前「早くしろと言ってくれ」
タケ「ああ。駄目駄目。一度し出すと1時間は動かない。で?どうしたんだ?」
財前「ちょっと悪いんだけど… 俺の家まで車で迎えにきてくれよ」
タケ「は? お前の家から俺の家は車で3分じゃないか」
財前「赤ちゃんがいるからあの広場に車止めて歩いていくのは無理だ。直接お前の家の車庫まで送って欲しい」
タケ「ああ…なるほどな~。でも嫁の車は軽だからそんなに乗れないぞ?」
財前「赤ちゃんとあと2人乗せてくれればいいんだ。俺ら二人は自分のでいくから」
タケ「そうか。じゃあ化粧が終わり次第行かせる」
財前「そんなトロイ化粧待てるかよ。じゃあおまえが来てくれないか?」
タケ「ああ… 俺今パンツ一丁だから無理」
財前「早く着替えろよ(笑)」
タケ「山口の人とかいるんでしょ?服選びに難航しちゃって…」
財前「もういいや…じゃあ何時くらいに来れそう?」
タケ「6時には嫁を行かす」
財前「…OK。6時に頼んだよ~」
…
その後、鉾マンが風呂から帰ってくる。電話はじめて終わる頃に帰ってくるとかやけに早い風呂だけど…。
ああ。そうか。赤ちゃんが湯冷めするから早く出なきゃいけないのか…。親になるといろいろ大変である。
安心させるために鉾マンにはさっきの件を伝えた。「雨には当たることはないから心配するなと」。
するととんでもない返事が返ってきた。
鉾マン「ゴウさん。バーベキューには俺が持ってきた日本酒を忘れずに持っていって」
財前「…え?」
鉾マン「嫁が飲むし、俺もそれは飲みたい」
財前「あ…ああ。酒ね。OKOK」
この酒。獺祭という名前だがバーベキューで皆が飲んで絶賛。うますぎだった。後味もいいしね…。 …
しかし…なんたること。日本酒の心配とは…。外は台風だというのにまったくそれまでの課程の心配していないじゃないか。
まあタケの家の周辺状況を知らないから無理もないか(笑)。
私を信用して任せてくれてあるのか、気にしてないだけなのかどっちなんだろう(笑)。
まあ…タケが迎えに来てくれる以上、もう心配はなくなってるし敢えて不安になるようなことを言うこともないだろう。
これでひとつの不安は除かれた。
しかし…懸念事項はもうひとつあった。
これは
23名にも及ぶバーベキューである。共通の友達も多いが、実は…私つながりの友達が多いので、全員が顔見知りということではない。つまり呼んでる徳島の友達も、会場の人を全員知ってるという奴は少ないのである。
ここに山口の二人が入る。 果たしてうまくいくのか?
鉾マンは社交的だからまあ大丈夫だとは思うのだが、弥美ちゃんが心配だ。赤ちゃんの世話しながらになるし…。知らない人しかいないわけだし…。
さて… これをどうするかだが…
例えば、私が気を遣って友達に鉾マン中心の話題を振り続けるとしよう。それってどうなんだろうか?どうもこう、気を遣ってる感が出て不自然にはならないだろうか。
全員が集まったときに改めて紹介するという手もあるが
それもなんか特別扱いみたいで逆に気まずくなる気がする。
…
そういえば…根回しはすでにすんでる。
全員に電話して「山口の人が来るからよろしく」って言ってあるんだった。う~む…こうなると…
どうなんだろうか…。
私が話し相手になればそれで終わりだが、それは明日明後日でいくらでもできる。せっかく20人もいるのにそれじゃ意味がない。できれば鉾マンには私以外の徳島の人と話をしてほしいのである。
そのためにこの場を用意したのだから。
ふむ… ここは…
敢えて何もしない方がいいかもしれない。お客さん扱いじゃなく、ごく自然に対応するという形にしよう。
そういう空気を味わって貰うだけでも悪くない。
鉾マンの事だ。打ち解けるのはそれほど時間はかからないだろうし。
確か…
山口に私が行ったときも鉾マンが「徳島の奴来るぞ~」とバーチャ仲間を集めてくれたが、現地に行ったとき特に紹介とか特別扱いされてた感じはなかった。
ごくごく自然な感じ。
うむ…今思えばこれはこれで鉾マンも気を遣ってくれてたのかもしれん。
よし。こっちも自然対応で行こう。変に特別扱いしない方が二人もやりやすいはずだ。
…
鉾マン、弥美、彼女と談笑してる間に、こう考えを纏めた。故に申し訳ないことにこの間の会話はほとんど実は聞いていない。
7/14 PM6:00
タケの嫁が到着。
鉾マント弥美ちゃん、赤ちゃんを乗せ、タケ邸に送迎。

バーベキュー開始は7時くらいとなっているため、1時間で準備しなくてはならない。
キャベツ、タマネギ、ニンジン、ピーマン
これを切るわけだ。一応断っておくが、私は料理を一応できる。東京の一人暮らしの時に自炊していた経験は伊達じゃない。
だが… 残念ながら誰かから指導して貰って料理をしていたわけではなく全て自己流。料理本を見ての味付けのため
まあ食える… といったレベル。
それに自分で食うだけのものを作っていたので見た目などは最悪に近い…。それを事前に鉾マンと彼女には言っておいたはずだが…
キャベツを切ってるときに二人がとにかくうるさいのだ。
それは確か…
私は自己流でいつものようにキャベツに包丁を入れようとした瞬間だった。
財前「よし ばっさり行くぜ!!」
鉾マン「ちょ!!」
彼女「きゃっ!!」
財前「え( ゚Д゚)!?」
彼女「何してんの!?」
財前「え…何ってキャベツをだな…」
鉾マン「違う違う。キャベツの切り方は最初そうじゃないでしょ」
彼女「外葉をはがしてから縦半分に切るの!!」
財前「は? キャベツに切り方なんてねえよ」
彼女「工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工」
鉾マン「ちゃんと…切り方はあるよ…」
財前「一体誰が決めたんだ そんなことを」
鉾マン「まあいいから聞け」
鉾マン「こうやってだな。こうだ。やってみ」
財前「…」
言われた通りに半分に切る。…これはいつもとやり方が違うんだけに…。やりにくい…。
財前「それで?この後どうするの?」
鉾マン「ゴウさんキャベツみじん切りできるんじゃなかったの?」
財前「いや…そりゃできるけど、いつもこうやって切らないんだよ俺は。ここからのやり方が… あるんでしょ?」
彼女「その後半分のキヤベツを更に横半分に切るの」
財前「はい…」
ザクザク…
財前「じゃあこれでOKね。よし。いよいよ千切りにして、みじん切りにするぜ!!」
よっしゃ。これで…「キャベツの切り方手順」なんて言うワケのわからないものから解放された(だいたい切り方手順なんてねぇよ。勝手に決めた奴誰だよ)
もう、ここからはどう切ろうと自由だな。
あとはこれをザクザクと切りゃいいだけ
そしてそうしようとキャベツを切ろうとした瞬間
鉾マン「うお!?」
彼女「ちょ!! 何してんの!次はキャベツの芯を取るの!芯を取らないとまずくなるでしょ?」
財前「は? 芯? なんだそれ」
鉾マン「芯は食わないの」
芯か…芯ね… へぇ。そうなのか
そういえば自分の料理してたときは芯とってなかったな( ´ノω`)コッソリ
芯か筋か何か知らないが、そんなの焼きゃあわかりゃしねえんだよ。まったく。もったいねえとは思わないのか。
みみちいねぇ。
まあいいや…。
さて…と。これでいよいよ千切りできるな。
よし行くぜ!!
とキャベツを切ろうとすると…
また…
彼女「きゃ! 危ない;;」
鉾マン「おいおいゴウさん。そのキャベツの切り方はないよ」
財前「はぁ!? まだ何かあるのかよ…」
鉾マン「手切るってそれ。血がついたのなんて食えないよ」
彼女「あ~。そんなんじゃ危ないから私がもうやるよ」
財前「ちょっとまて…おまいら…まだ手は切ってないだろ」
彼女「絶対切るってそれじゃ」
鉾マン「だいたい似合わないんだよなあ。料理する格好が」
彼女「明らかに浮いてるよね」
財前「格好は関係ねえだろw」
鉾マン「あると思うよ」
財前「…なんでキャベツごときでこんなに言われなきゃならないんだ…」
鉾マン「いやいや。ゴウさんキャベツ千切りできるって言ったからこうなるんじゃないか」
財前「もち。できるさ。だから今やろうとだな…」
彼女「じゃあやってみてよ」
まあ…確かに千切りとは言っても実際の見た目は悪い。全然細くは切れてないんだが、これはたこ焼きにいれるキャベツ。
適当にみじん切りにしとけばOKなんだよ。
なんでこう課程の段階で言われるかなぁ。
結果だろうが結果。完成したたこ焼きが美味しればそれでOKなんだよ。
重要なのは味だ味。
野菜の切り方がどうとか千切りがどうとかそんなんはどうでもいいんだよ。
…というのが一人暮らしで自己流料理をしてきた私の理論だったんだが、どうやら料理がうまい人の目から見ると駄目駄目。
でも そんなの関係ねぇ
…
=====○)д`);.・;゛;ブッ
そして、みじん切りをはじめるも
鉾マン「工エエェェ(´д`)ェェエエ工 なにそのやり方」
彼女「そんなの食べたくない;;」
財前「いえ…だからこれは課程であって… 最終的にはですねちゃんとみじん切りに…」
鉾マン「そんなやり方見たことないよ」
彼女「うん」
財前「だからこれは自己流でして…」
なんだ… まだ決められたマニュアルみたいなのがあるのかよ…
財前「え~と… じゃ…じゃあどうやるんスか?」
彼女「何?やり方知らないの?」
財前「常識的なやり方は知らないです…」
鉾マン「こうやるんだよ」
そういって鉾マンがみじん切りを披露。
何この人… 包丁裁き うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
財前「ほほう… なるほど。それだと早いね。ほ~ そんなやり方があったとは…」
しかし切ってる間に電話がかかってきて一時その場から抜ける。
なんと勇輝夫妻が台風が酷いのでやはりこのバーベキューには来ないというのだ。開始10分前でのキャンセル。いわゆるドタキャンである。
しかしそれを来ている友達に伝えると、非難囂々。
口々に
ドタキャンとかありえねえよ
俺らはがんばって来たのにアイツらは来ないの?
山口の人に失礼だ 徳島の人間の温かさがわかってもらえない
ガキじゃねえんだから台風ごときでドタキャンするなよ
ETC…
罵声が飛び交う。せっかくのイベントなのに…雰囲気が悪い。
しょうがない… 私が来て貰えるよう頼み込むしかないな…。この辺は主催者の辛いところ…。
プルルルルッルルル pルルルッル
財前「もしもし?」
勇輝「はい」
財前「やっぱ来てくれ」
勇輝「いやあ…俺はいいんだけど嫁が…」
財前「みんな来てるしさ」
勇輝「え?キャンセルなし?」
財前「一応ね。ドタキャンなんて真似をしたのは君らだけだよ」
勇輝「そうか…そりゃ悪いな…」
財前「なんとか嫁を説得してくれないか」
勇輝「う~ん…わかった。なんとかしてみる」
財前「おまえで駄目なら俺が頼んでやる」
財前「宜しく頼む」
そして嫁を説得。
果たして…来てくれるだろうか?
確かに台風の中でやるのは無謀だったとは思うが… せっかくみんなのスケジュール合わせてやってるのに台風ごときで中止するわけにはいかない。
そんな私の思いとは裏腹に鉾マンがせかす
鉾マン「ゴウさん何やってんのよ。キャベツのみじん切りはまだ終わってないよ?早くしないとさ」
財前「いやいや今友に連絡をだな…」
鉾マン「連絡終わったなら早くみじん切り!!」
財前「あ…ああ… しかしだな…今ちょっと重要な…」
鉾マン、彼女 「言い訳無用!!」
いや…これは言い訳ではないんだが…
私には主催者としての仕事も… orz
そして…
鉾マンと彼女の指導の中、財前担当のたこやき材料作りは完成。
だが、その間に彼女は焼き肉の食材をすべて切って準備しているのには驚いた。凄い…やはり頭が上がりません…。
7/14 PM7:15
ドタキャンしていた勇輝夫妻が来てくれた。
やはり山口県の人に失礼…というのが理由らしい。これぞ義理人情。
これで全員集合。
バーベキューが開始できる。しかしまだ肝心のたこ焼き器の準備ができていなかった。
みんなはもう机に集まってて早く肉を食べたそう。
もう野菜は切れてるし、肉はカットされてるし焼けば食える。
じゃあもう初めて貰うか…と思い、
財前「じゃあ肉焼いたりして適当にはじめてくれ。俺たこやき準備すっから」
と言ったのがまずかった。
鉾マン「おいおい。主催者がちゃんと音頭取ってくれないとはじまらんよ」
勇輝「おまえ始めくらいちゃんとしろ!!」
財前「そ…そうだね…」
23人もいるのに…なんで「自分が音頭取る!!」といってくれるような奴がいないんだ…。何から何まで全部俺かよ…
「お茶」ギルドで問題が起こったときもそれに近いけど、世の中理不尽だねえ。まあ、実際はそういうもんか。
よし。じゃあ山口のおいちゃんにも一言言って貰おうかな…
ん?待てよ…
そうだった。新婚の新築でこれやらして貰ってるから… 煙とか油とか…掃除が大変だし… 家提供してもらってるタケ夫妻にも気を遣わないと…
あんまり勝手に自分らだけ楽しむのもまずいよな…
ん?そうだ!!
だから新婚、新築祝いとしての目的も作っておいたんだったよ…危うく忘れるところだ。 危ねぇ…。
よし。じゃあここはタケに言わした方がいいな。
財前「じゃあはじめよう。今日は山口からのお客さんがいるから皆さん仲良くしてあげてください。それとタケの結婚式後の新築祝いも兼ねているということになってます…。 おいタケ、お前なんか一言。」
友達一同「????」
友達A「なんでタケなんだ?」
友達B「え?新築新婚祝いも兼ねてたの??」
友達C「聞いてねえw」
鉾マン「あれ?これって俺らのためのものじゃ…」
弥美「新婚、新築? 聞いてない…」
一同シーン…
しまった。そういえば新婚、新築パーティーというのは私がタケに気を遣って言ったただけで来た奴らは全員
山口県の人歓迎バーベキューということになってるんだった(笑)。
まあいいか。
タケ「ええ? ちょ… え…え~と。皆さん楽しんでください… 山口の人も徳島へようこそ!!」
よし。OKOK。余計な事は言わなかったか。
こいつが口ベタで助かったぜ。
そしてバーベキュー開始。みんなホットプレートで肉を焼きはじめた。
これでしばらくは大丈夫だな…。さっそくたこ焼き器の準備をするか…。
とたこ焼き器をコンセントに刺して鉄板を温めようとした瞬間だった。
突然家の電気が真っ暗に… まさか…台風による停電?!?!?!?

ぎゃ~
うお~ 電気落ちた~
ちょ… マテッテ…
みんなが一斉に騒ぎ出す。そしてブレーカーをあげると…
…
電気復活。
勇輝「おおおおお。危ねぇ。こんなときブレーカー急に落ちたら火傷するよなw」
鉾マン「ホットプレート2枚は電力取りすぎなんかな」
彼女「でもさっきホットプレート温めてたときブレーカー落ちなかったけど?」
タケ「ウチはこんなに電力使うことは想定してねぇw」
ひさし「なんかの電力が余計なんじゃないか?」
…
まったくこいつらは…。電気ついたんならさっさとはじめろよ。一言言ってやるかビシッとな。うろたえるなと。
財前「おい。おまえら」
一同「!?」
財前「ブレーカー落ちたくらいでビクビクするんじゃねえ。さっさと肉を焼いて食わないと始まらないだろ。さっさと焼け」
タケ「おい…財前」
財前「それに先にたこやきってわけにもいかないからな。今からたこやきここで焼くからとにかく肉焼きを早くしてくれ。」
タケ「おい…おい。財前…」
財前「ん?何よ」
タケ「いや…おまえなんだよ。この停電の原因は」
財前「は?」
ど…どういうことだ…。あれ?なんか友達みんなの視線が痛い…
え?私何かしました?
財前「え?俺はなにもしてないが…」
タケ「あのな… 」
タケ「おまえのたこ焼き器の電力が余計なんだよ」 
財前「工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工」
タケ「それ別部屋に持って行って1人でやってくれ」
財前「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」
勇輝「まったく…何させても邪魔な野郎だ」
鉾マン「…」
弥美「…」
彼女「いや…勘違いしないでね。 別にゴウ君はいつもみんなにこんな扱われ方されてるわけじゃないの。 ね?弥美ちゃん;;」
鉾マン「…」
弥美「…」
彼女「弥美ちゃん;;」
鉾マン「徳島の人は変な奴が多いってゴウさんから聞いてたけど…これは…結局」
弥美「ゴウさんが変なだけな気がする…」
彼女「;;」
鉾マン「他の人普通だよね…」
弥美「それにゴウさんが別部屋いくって言う話なのに誰も気にしてないよね…」
彼女「…」
…
財前「おまえらコラ!!ちょっと待てよ。別部屋で1人でやるとか勘弁してくれよ。ふざけるんじぇねえ」
タケ「しょうがないだろう。電力が足りないから無理なんだよ。焼いた(たこ焼き)はこっち持ってきてくれればいいから」
勇輝「つまりそのたこ焼き器はこの部屋に必要ない」
財前「おいおい 待て待ってくれ。話せばわかる。考えようじゃないか。いい案を」
勇輝「…」
すると ポンッ… と勇輝に肩を叩かれる
勇輝「しょうがねえなあ…。よしわかった。バカにもわかるようにクイズ形式で教えてやるよ…。な?」
財前「な…なんだと!?」
勇輝「いいかな? 財前君。みんなが焼き肉しようとしてます。道具はホットプレート2枚とたこ焼き器が1個です。でも電力の関係でこの中の2つしか使えません。
さあどれを外しますか?」
財前「…」
タケ「おお。そりゃあいいクイズだw」
勇輝「どうしました?」
財前「そ…それは…」
さらに勇輝が私の肩をポンッと叩く
勇輝「まあ…そういうことだ財前君。君も男なら聞きわけたまえ」
財前「…」
そう言って勇輝は焼き肉を焼きに行った…。
お…おのれ…台風にビビッてドタキャンしようとした厨の癖に…。
すかさずタケが慰め。
タケ「でもせっかく材料用意したんだから?使わないわけにもいかないし…」
財前「…」
タケ「財前。コンセントは… あっちの部屋の隅にあるから… まあ1人で頼む」
財前「…」
タケ「じゃ そういうことで」
…
自分だけ別部屋でたこ焼きを1人焼いてろと?
そういうわけか…。
まあ…焼き肉が無事開催された時点で私の仕事は終わってるので…別にいいかな。
けど鉾マンと弥美ちゃん。全然知らない人20人に囲まれることになるけど… 大丈夫かなあ。 その辺は誰かが気遣ってくれるとありがたいけど… そう気が利く奴はいるだろうか?
まあ…鉾マンは社交的だから大丈夫だろう…。
こんなのは想定外だったし… なんとかして貰おう…。
…
早速私は1人別部屋へ移動し、たこ焼き器に油を引く。
そして…
第一弾を焼いてみたがこれは良い出来だ…
うむむ。ここでひっくり返して… すれば良い感じになるはず。
フッ… おいしく焼いてアイツら思い知らせてやるぜ。
たこ焼きの味は…
キャベツのみじん切りがどうとか千切りがどうとか、そんなつまらん事で決まるんじゃないってな!! クックック…
待ってろよ…
PM7/14 7:30
隣の部屋ではみんなよろしくバーベキューが始まったようだ。
良かった良かった無事開催されて;;
来た奴は何もしらんのだろうな。この集まりがどんな苦労のもとに行われているのか…
まあ…いいけど…
隣の部屋から声が聞こえる。

友達A「うめえ~何この肉」
友達B「おいもっと焼け焼け」
タケ「やさいはこっちのプレートで焼くなよw」
友達C「ん?そういえば財前は?」
勇輝「ん?さあな。うるさいの居ない方がいいだろ」
友達C「それもそうだなw」
タケ「ああ。後でたこ焼きあるからね~」
友達D「おおおおお」
クソッ…
あ…あの野郎…
後でおぼえていろ
そんな事思いつつ…たこ焼きをやいていると
4割くらい焼けたくらいで彼女が手伝いに来てくれた。どうやら別部屋で1人で焼いてる私に気を使って来たらしい。

彼女「はい。焼けた肉もってきたよ」
財前「そうか」
彼女「ねぇ大丈夫?」
財前「見ろよ。いい焼け具合だろう?」
彼女「違うよ…」
財前「ん?」
彼女「1人でたこやき焼いてて寂しくない?」
財前「ああ。なんだ。そんなことか(笑)」
彼女「何よ」
財前「台風でこれだけの人数を集められたんだ。もうそれで充分満足。後はみんなで楽しくやってくれればいい。」
彼女「そうだね」
財前「それにちょっと疲れた。」
彼女「そう…。 でもおいちゃんや弥美ちゃんはどうなのかなぁ? 知らない人ばっかだろうけど…」
財前「鉾マンはただ者じゃない。初対面の人とでもうまく打ち解けられる感じだし。 まあ自分でうまくやるって。心配ない」
彼女「そうね~」
そして
9割くらい焼けた頃…
勇輝やタケや友達数人がこっちの別部屋に流れてきた。
そして鉾マンも弥美ちゃんも… なんだ?なんだ?暇なのか?
それともあっちは人が多すぎて熱いか(笑)。
勇輝「おい。たこ焼きはうまく焼けてるのか?糞オヤジ(笑)」
タケ「あ~お前~!!その辺に汁をこぼすなよ。掃除が大変だろ」

財前「ああ。ごめんごめん」
勇輝「あんまりうまそうじゃあねえなあ」
財前「…」
勇輝「なんだなんだ財前。暗いなあ。せっかくお前を心配してきてやったのによ」
タケ「1人じゃ寂しいだろう。俺たちで良ければ手伝うぜ…」
ひさし「ああ… 俺たちに出来る限りの事はさせてもらうぜ」
財前「お…おまえら…;;」
なんて優しい奴らなんだ… みんな結局私の事を心配して;;
勇輝「さてと…」
シュボッ… とタバコに火を付ける勇輝。

タケ「さて…と」
シュボッ
ひさし「さて…」
シュボッ
誠司「まあ財前… おまえも大変だな」
シュボッ
財前「…」
こいつらたこ焼きとか全然見向きもしてねえ… 一向に手伝う気配もなし。
っことは…
お…お前ら…
タバコ吸いに来ただけかよ!!(笑) 財前「お前ら大概にしとけよ…」
勇輝「で?そろそろ焼けるのか?ちょっとつまませろ」
財前「この糞野郎が!!」
すぐさま奴の手をどける。
勇輝「!?」
財前「何もしてねえクズ野郎が気安く触ってんじゃねえぞ」
勇輝「なに!?」
財前「料理もできねえ男はやる奴の気持ちがわからんバカばかりだからな」
彼女「…」
勇輝「偉そうに…たこやきとか焼くだけじゃねえか」
財前「それは、たこ焼きを作ったことがない者の…幼稚な愚問だよ」
勇輝「…」
財前「まずはおいちゃんと弥美ちゃんに食って貰おう」
鉾マン「ん?」

鉾マン「いいの?」
財前「もちろんだよ」
鉾マン「じゃあ遠慮なく…」
財前「ウンウン」
そして…鉾マンが試食。
ドキドキ…
…
鉾マン「ソ…ソースが…かかってない…これ…」財前「エェ━━━━━( ゚Å゚;)━━━━━!!?」
…
財前「あ…ああ。それは運が悪いね。丁度かかってないのに当たっちゃったか…」
勇輝「くじ引きじゃねえんだぞ。全部にかけとけよw!」
財前「うるせえな。調整がむずいんだよ」
勇輝「ショボイ奴だ」
財前「あぁ!? 台風ごときにビビッてドタキャンしようとしたお前に言われたかねえんだよ」
勇輝「な…なんだと!? あれは…嫁がだな」
財前「フッ… どちらにしもショボイ事には変わりないんだよ 勇輝君」
勇輝「いやあれは嫁が拒否したから俺は… だから…」
財前「だから嫁の言うことに従ったと?」
勇輝「そうだ」
クックック…
私はポンッと勇輝の肩を叩く
財前「君も男なら聞き分けたまえ。
だから君をショボイと言ってるんだよ」
勇輝「き…貴様~」
鉾マン「…」
弥美「…」
彼女「あっはっは(笑)」
タケ「くっだらねぇ…」
シュボッ

ひさし「まるでガキのケンカだな…」
シュボッ…
誠司「夏休み…か」
シュボッ…
敏夫「うむ。こういうのが…沸く季節だ」
シュボッ…

…
そして…
完成したたこ焼きをみんなの元に持って行くと意外な程好評。
やはり…課程じゃない。 結果なんだ。
それに気をよくし、さらに焼いて自分のたこ焼きが如何に素晴らしいかを皆に説いた。
図ったかのように賛辞と罵声、聞くに堪えない突っ込みが飛び交う。
うん…これでいい。
鉾マンと弥美ちゃんは困惑気味だが私達仲間のいつもと変らぬ光景が展開される。別段ケンカしてるわけでもなく、言い争ってるわけでもない
私たちにとっては タダの… いつもの当たり前の風景。
こいつらは台風の時でもやるといったら来てくれる。全員揃わないと意味がないという仲間意識もアル程度はある。
何かを鉾マンと弥美ちゃんに感じて欲しかった。
みんな仲間が好きだから集まり、気を遣うことなく言いたいことを言う。そういう関係を長い年月をかけて作り上げてきたのだ。
鉾マンと弥美ちゃんからしたら知らない人ばかりで気を遣ったかも知れないが、何か… 感じるものがあってくれたと信じたい。
その後…
バーベキューは無事に終わり、台風の被害に遭うことなくみんな岐路についた。
そして
その後の日曜月曜と香川の讃岐うどんや鳴門のうずしおを遊覧船で観光。
今回のOFF会では鉾マンと弥美ちゃんの赤ん坊への並々ならぬ愛情を感じた。口には出さなくても様々な行動でそれは充分にうかがい知れる。
自分の子供ができたら是非参考にさせて貰おう。
今回は
楽しんで貰えたんでしょうか?
さて… いかがだったでしょうか皆さん。
さすがに3つに分けてもたった1日分くらいしか書ききれませんでしたが、これ以上書くとなると多大な負担になりますのでご了承下さい。それはおいちゃんが書いてくれるかと…
またコメント欄にて多少関係ない「いざこざ」があったようですが、これは後にも見返される記事の可能性も高く、関係ないコメントは全部消して「何もなかった」ということにしています。
こういう事は簡単にできるので、皆さんも今後はそういったコメントは無視するようにお願いしますね。
鉾マン視点から見た徳島OFF会はこちら
財前ゴウ観察日記IN徳島 ① 執筆 おいちゃん
財前ゴウ観察日記IN徳島 ② 執筆 おいちゃん
財前ゴウ観察日記IN徳島 ③ 執筆 おいちゃん